そのとき、外務省を訪れていた海部から思わぬ知らせが入った。米自動車産業のビッグ3であるフォーク社の会長・フォーク2世(アレキサンダー・バリ)が緊急来日する、というのだ。壹岐は、ただちにその来日目的を探るよう海部に指示を出した。
羽田空港内で行われた記者会見で、フォーク会長は、広島にある東和自動車のロータリーエンジンを見学に行く、と今回の来日目的を説明した。毎朝新聞の
田原秀雄(阿部サダヲ)は、東和自動車との提携の話し合いではないか、とぶつけたが、フォークはそれを否定した。そこで会見を打ち切ったフォーク会長が会場を出ようとしたそのとき、ドアの先にいたのは、東京商事の
鮫島辰三(遠藤憲一)だった。
それを知った大門は、壹岐に怒りをぶつけた。壹岐は、広島でのフォーク会長の動きを追っていた海部から報告を受けるが、鮫島の狙いはいまだ不明だった。
そこに
黄紅子(天海祐希)から電話が入った。『ル・ボア』に千代田自動車の村山が来ているからすぐに来たほうがいい、という知らせだった。
壹岐が『ル・ボア』を訪れると、そこに何故か千里と泰夫の姿があった。実は泰夫は村山の甥にあたり、今日は千里との婚約を報告しにきたのだという。その際、千里は、今晩、東京のホテルに宿泊することを壹岐に告げた。