フジテレビ開局50周年記念ドラマ 不毛地帯

予告物語トピックス人物相関図スタッフ&キャストインタビューメッセージスペシャル
インタビュー#04 壹岐直子役 多部未華子さん
今回の企画を最初に聞いたとき、感じたこと・考えたことは?
キャストが凄い方々ばかりなので、まずそのことに驚きました。そして、山崎豊子さんの原作ということにもびっくりしました。なぜなら、本には愛情や嫉妬や欲望、潔癖であったりドロドロだったり……あらゆる人間の感情がそこには描かれていて、深くて難しいお話だなという印象を持っていたからです。
1話はシベリア抑留のシーンが描かれていましたから、ちょっと想像もつかないほどの
過酷な部分もあったので、なおさらそう思われたのでは?
そうですね。その過酷さは歴史の勉強とかではあまり触れられていないものなので。同時に、私には物語の時代背景を理解することもそうで、たとえば戦争直後の家族関係というものや、お父さん(壹岐正=唐沢寿明)の商社での場面にしても、想像力で補っていくしかありません。
そういう中で今回の直子という役柄を演じるにあたって、どんなことを考えましたか?
最初は監督からのリクエストは特になかったんです。ただ、第1話の銭湯帰りのシーンなどで、直子のお父さんへの気持ち、お母さん(佳子=和久井映見)への思い、家族に対する感情というのを、短い中でどう表現していくのかについて、いつも悩み、考えています。
普段、ご自分の経験に照らし合わせて演じられることもあると思うのですが、
こういう題材ですと、なかなかそうもいかないのでは?
そうですね。設定が現代ではないので、色々とイメージしながら演じています。
実際に共演されてみて、お父さんの壹岐正を演じている唐沢寿明さんの印象は?
普段は、面白いことをよくおっしゃる方ですが、本番はもちろんとても真剣で、気迫が伝わってきます。私は唐沢さんや和久井さんとのシーンが多いのですが、常に身も心も引き締まる思いでいます。劇中でも、立派なお父さんとお母さんですしね。直子もちゃんとしなきゃ、と。
今回、唐沢さんは減量されてこの作品に臨まれているので、
最初に現場で会ったときは随分印象も違ったのでは?
初日の会話が、「いま、カロリーが高いもので何が食べたいか、みんなで言い合おう」というところから始まったんです(笑)。いきなりそれからだったので、私はどうしていいかわからなくて。でも、結局はみんなで「焼き肉丼!」「カツカレー!」なんて言ったりして楽しんでいましたね。
それはきっと、減量の反動ですね。
その初日のときも、「ピザのチラシばっかり眺めてた」とおっしゃっていました。
でも、7kgも痩せるって本当に凄いですよね。
直子が一番気持ちをわかってあげられるお母さん、
佳子を演じている和久井さんとは共演されてみていかがでしたか?
とても素敵な方なので、会う前はすごく緊張していたんですが、初日から気さくに話しかけてくださったんです。和久井さんのあたたかな言葉や視線が、以後、心の支えになりました。
物語の今後としては、お父さんの壹岐正が商社の中で戦っていく姿が描かれる一方で、
家族との関係性にも大きな変化が起きますね。
どんどん年齢も上がっていくんですよね。
直子が女性として変わっていく過程を上手く出せたらいいなと思っています。
多部さんは、壹岐正のような男性をどう思いますか?
結果的に仕事一筋になり、家庭を顧みない状況になってしまうわけですが…。
私自身が家族の一員なので、支持することはできないですね。どうしても娘として、和久井さん側というか、家庭を守ろうとする佳子さんの目線で見てしまうので。だから女性としても、千里さん(=小雪)のようにひとつのことに打ち込む生き方より、母親として家庭を守る姿に共感してしまいます。
この物語は昭和という時代が舞台です。多部さんは平成生まれですが、昭和という時代に対して、
どんなイメージをお持ちですか? 教科書の中の世界、みたいな感じですか?
あ、そうですね。昭和……やはりモノクロで、古いなあって感じ……と言ったら怒られそうですが(笑)。戦争をはじめ、大きな信じられないような事件がすごくたくさんあったということを、昭和を舞台にしたドラマや映画を見て初めて「そういう時代もあったんだ!」と具体的に知ります。なので、友だちとちょっと昔のことを話すような「あったよねえ」というような共感というのか、懐かしい感覚は全くない時代ですね。
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