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2017.02.06更新

報道・情報

「男一匹、ハワイへの挑戦」に密着4年間

ザ・ノンフィクション「すしバカ、ハワイへ行く」

  • 前編:2月19日(日)14時~14時55分
  • 後編:2月26日(日)14時~14時55分

東京・四谷にある名店「すし匠(しょう)」の主人・中澤圭二氏を本物の食通たちは敬愛をこめてこう呼ぶ…「日本一のすしバカ」。すしとは何か、その答えを見つける旅路に人生の大半を費やし、今も探し続ける。24時間365日、自分のすしがどうしたらうまくなるかをただひたすら考える。とにかくすしが好きで好きでたまらない。だから一貫一貫に、気が遠くなるほどの時間と手間をかけ、その味わいは進化し続ける。その意味で、日本を代表するすし屋「すきやばし次郎」「水谷」「久兵衛」などとも一線を画す。

そんな“すしバカ”が4年前、日本を離れハワイに行くと言い出した。
最高の食材が常時揃い、彼を“神”とあがめる常連が多いこの日本を、中澤はなぜ離れるのか。彼は「日本ではもう進化の幅がない…過酷かつ未知の環境でさらにすしを見つめたい」とその理由を語る。ハワイの港に揚がる知られざる魚で、世界のセレブたちを相手に勝負したい。そこでこそ、中澤による全く新しいすしの進化が始まっていく。

中澤を日本一たらしめる理由は数えきれない。何と言っても最大の功績は「熟成」の発見である。江戸期の原点に立ち返り、すしの味を左右するのは「熟成」であると確信した。すしの常識を根底から覆す革命を、中澤が成し遂げた瞬間だった。「すし匠」の代名詞ともなった2週間以上寝かす「エイジングトロ」など、アミノ酸の華が極限まで開いたネタの数々。高級すし店が軒並み追従し「熟成」を取り入れるものの今も独走状態が続いている。

番組が取材を開始したのは、2013年2月11日。
中澤が店を構えて25周年を記念して催されたパーティーの場で、中澤は初めてハワイ行きの決断を口にした。それから、中澤は多忙の合間を縫ってハワイ視察を重ねた。
「世界一のすし屋」をつくるため中澤がそこで探し続けたのは「心・技・体」。「心」は人、「技」は魚、「体」は店の空間…三位一体それぞれの最高を求めた。しかし、世界の富裕層が集まるワイキキのしきたりとアメリカの流儀が中澤を苦しめる。工事の遅れ、仕上げの荒さ、高額な保険料。そして最大の苦しみは、魚の乏しさ。ハワイに揚がる魚は、想像以上に質が悪い。とは言え、築地から仕入れたのでは意味がない。
しかし、奇跡の出会いの数々が中澤を奮い立たせる。
その昔、ハワイの王族のみが食すことを許された魚「モイ」。ハワイ・ノースショアで若い夫婦がつくる芋焼酎「波花」。一歩一歩、ハワイにおける中澤の武器がそろっていく。
そんな中、中澤から生きる気力を奪うほどの事件が起きてしまう。修業時代からの無二の親友であり最大のライバルだった男、「すし匠」に並び称された名店・青山「海味」の長野充靖氏がこの世を去った。その訃報は、折しも中澤のハワイ視察中に届いた。中澤は、全てのスケジュールをかなぐり捨てて東京に帰る。

「圭ちゃんなんでハワイなんて行くんだよ」。病床の長野が中澤にそう言ったことがある。死をもって長野は中澤を引き止めたかったのだろうか。葬儀を仕切りながら中澤は混乱した。長野の思いとともに「海味」を自分が引き継がなければいけないのではないか?答えは出ないまま時は過ぎた。しかし、中澤は長野の遺品を整理しながら、二人分のやり残した仕事を全部やり遂げる決意を固める。長野と一緒にハワイの土を踏み、まだ誰も見ぬすしの風景を二人で見る、そう決意した。

2016年9月、ついにリッツカールトン・ワイキキ内に新生「すし匠」が誕生した。
その日に至るまで4年に渡る中澤の格闘、葛藤、技の集大成をカメラは捉え続けた。

コメント

企画・取材・演出:佐竹正任(ビーエスフジ)

「中澤圭二は、聖人君子とは程遠い存在です。愛読書は、漫画“男一匹ガキ大将”。遊びすぎて高校を中退し、全国20の店を渡り歩いたそうです。酒をこよなく愛し、連日スナックから朝帰り…まさに破天荒極まりない人生です。
だからこそ、積み上げた栄光も地位も簡単に捨て、リスクしかない挑戦に身を投じました。私が見た中澤氏の4年間は、カウンターでは見たことのない喜びと高揚感に満ちていました。新しい素材に出会い、新しい作品を産み出す毎日が、さらに中澤氏を進化させていきました。その渦に巻き込まれ、心を揺さぶられる弟子や客。そこで、数えきれない涙を目撃しました。
これは、天才すし職人が、傷だらけになりながら、アメリカの壁、自らの壁を打ち破り、その生涯をかけて世界に誇るすし屋を完成させるまでの、魂の記録です」

番組情報

タイトル
『ザ・ノンフィクション「すしバカ、ハワイへ行く」』
放送日時
前編:2月19日(日)14時~14時55分
後編:2月26日(日)14時~14時55分
語り
渡部建
スタッフ
チーフプロデューサー
張江泰之
企画・取材・演出
佐竹正任(ビーエスフジ)

※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。