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フランスで宿命の出会いを果たした男女、それは殺人事件の幕開けだった。夏樹静子の代表作に数えられる名作が満を持してここに登場!!

更新日:2011/11/17

夏樹静子・作家40年記念
金曜プレステージ『第三の女』

フランスで宿命の出会いを果たした男女、それは殺人事件の幕開けだった。
愛と憎しみの中、運命の歯車は意外な結末へ向かって回り始める…。
夏樹静子の代表作に数えられる名作が満を持してここに登場!!

12月2日(金)21時~22時52分

 金曜プレステージで絶大な支持を獲得してきた、夏樹静子原作によるサスペンスシリーズ。12月2日は、夏樹静子・作家生活40年を記念して、1989年にフランス犯罪小説大賞を受賞した『第三の女』を届けする。雷鳴とどろく、パリ郊外のルアーヴルで宿命的に出会った日本人男女。それが殺人事件の幕開けだった。人生の全てを賭けた男と女の、美しくも悲しい愛を描いた本格長編ロマンミステリーだ。

 上司である悪徳教授に殺意を抱く、国立北九州大学医学部に勤務する小児科医・大湖浩平を演じるのは村上弘明。この作品と大湖浩平役について村上弘明は「運命の女性に出会ったことで、のめり込んでいく大湖浩平という男の狂気を感じ取ってもらいたい。見る人を怖いくらい妄想の世界に引きずり込んでいきますよ」と語る。大湖と同じく胸に殺意を秘めた謎の女・鮫島史子が殺したいほど憎む永原翠役に小沢真珠。翠の妹で、大湖にひそかな恋心を寄せる永原茜役を菊川怜が演じるなど、重厚な本格ロマンミステリーにふさわしい個性派俳優陣が顔をそろえた。
 他のキャスト陣も実に個性豊かな実力派ぞろい。大湖浩平が殺意を抱くほど憎悪の対象となる上司の吉見昭臣教授役に津川雅彦、夫の不倫相手である永原翠に恨みを持つ久米悠子役に高橋かおり、大湖が鮫島史子かと勘違いする女性・成瀬文子役に秋本奈緒美、地道な捜査で大湖を追い詰めていく薊野刑事役に佐藤B作など、ドラマに深い味わいと奥行きを与えている。
 きっかけはネットのチャットだった―<その男を殺してやりたい>、<私にも、殺してやりたい女がいます>。まだ見ぬ男女は、パリ郊外・ルアーヴルのひなびたホテルで落ち合うことになる。重厚な調度品に囲まれたほの暗い室内。窓をたたきつける激しい風雨。引き寄せられるように宿命的な巡り合いを果たした二人。そこに突如轟(とどろ)く雷鳴、灯りの消えた室内で唇を重ね、顔もよく見えない暗闇の中で結ばれた二人。女が立ち去った後に残されていたのは、ゲランの香りと黒いロングカーディガンから落ちたボタン、そしてお互いに挙げた殺したいほど憎い相手の名前だけだった―。

あらすじ

 パソコン画面に浮かび上がるチャットの文字―<その男を殺してやりたい>、<私にも、殺してやりたい女がいます>。男はパリで開かれる学会の後、女はフランスで所用を済ませた後、パリ郊外・ルアーヴルのひなびたゴシック調のホテルで対面することになった。男の名は国立北九州大学医学部に勤務する小児科医・大湖浩平(村上弘明)。ほの暗い室内で大湖が女の存在に気づいたその瞬間、突如雷鳴が轟く。照明の消えた一室で引き寄せられるように唇を重ね、結ばれた二人。心に殺意を秘めた者同士。二人はチャットでその思いを語り合っていた。女が殺したいという女、その女は2年前にある人を殺したという。その日から、女はその女を殺さなければと心に誓って生きてきた。大湖は上司である医学部の悪徳教授を殺したいと女に打ち明けていた。その教授は発ガン性物質を含んだ食品を販売している企業と癒着し、子供が犠牲になっているにもかかわらず、その事実をもみ消そうとしていた。暗闇の中でお互いに殺したいほど憎い相手の名前を告げ合う二人。“国立北九州医大の吉見昭臣(津川雅彦)教授”、大湖は女にそう伝えた。“あなたが殺したい女は?”、大湖の問いに女は“永原翠…箱根にあるホテルの娘で、氷のように冷たい心の傲慢(ごうまん)な女”と答えた。大湖が女の名前を尋ねると、女は自らを鮫島史子と名乗った。顔もよく見えない暗闇の中での密会。大湖が我に返ったとき、室内に残されていたのはゲランの香り、そして史子と名乗った女の黒いロングカーディガンから落ちたボタンだけだった。そして、この日の思い出は大湖の心に深く刻まれた。

 日本に帰国した大湖は、箱根に向かう。史子に教えられたホテルの近くで目にした永原翠のピアノコンサートを告知するポスター。ちょうどホテルに向けてカメラを構えたその瞬間、出会い頭に自転車に乗っていた娘とぶつかってしまう。娘の名は永原茜(菊川怜)、翠の妹だという。茜は大湖に一目ぼれに近い思いを感じて胸がときめいた。
 大湖が勤める北九州の大学病院では、また一人、食品事件の被害者である少年が息を引き取った。吉見昭臣(津川雅彦)教授に駆け込む大湖。しかし、吉見は発ガン性物質など一切関係がないと、取り付く島もない。そんなある日、大湖に不動産屋から一本の電話がかかってくる。“鮫島さん”から大湖に物件の紹介を依頼されたという。“鮫島”と聞いて、不動産屋に急行する大湖。そのころ、市内のホテルでは製薬会社が主催した吉見教授を囲む会が開かれていた。そこに現れた黒いコートを身にまとった謎の女…。その後、大湖は彼を訪ねてきた薊野刑事(佐藤B作)から吉見が不審死したことを聞かされる。私のアリバイを作った上で鮫島史子が実行したのに違いないと確信する大湖。今度は自分が手を下す番だ…。箱根のホテルでは永原翠(小沢真珠)のピアノコンサートが準備されていた。会場を見渡した大湖に、翠の恩師らしい老夫妻とこちらに背を向けた黒いドレスの女が目に入る。鮫島史子が殺したいほど憎いという永原翠の演奏が始まった。そこに、翠に鋭い視線を投げつける和服美人がいることに気づく大湖。満場の拍手の中で、その女性・久米悠子(高橋かおり)だけは拍手をしていなかった。そのとき、恩師夫人が黒いドレスの女性に向かって“フミコさん”と呼びかけるのを聞いた大湖。この女性が鮫島史子なのか…。もう一度会って確かめたい。はやる気持ちを抑え、フミコに近づく大湖。そのとき、背後から声をかけられる。振り返ればそこに茜がいた。茜と話し込むことになった大湖。茜によれば、姉の翠には最愛の恋人がいたが、2年前に自殺、まだその失意から立ち直っていないという。その恋人・久米倫也には妻がいて、翠とは不倫関係にあったという。茜は大湖に魅力を感じていく自分を抑えられなかった。

 永原邸のそばまでやってきた大湖。玄関先では姉妹が何やら会話をしている。茜がスポーツカーで出掛けたのに続いて、翠が犬を連れて出てきた。尾行する大湖。辺りに人影はない。鮫島史子との約束を果たすには今しかない。ナイフを握りしめる手に力が入る。この女を殺したいほど憎んでいる鮫島史子は今、どこにいるのだろう…。どんな思いで何をしているのだろうか…。
 愛と憎しみに織りなされた交錯する人間模様は、思いもかけない意外な結末へと運命の歯車を大きく回し始めていった。

出演者コメント

村上弘明

Q、台本を読まれた感想は?
「一夜を共にした女性への思いを引きずりながら、殺人へと駆り立てられていく大湖浩平という役を演じているのですが、夏樹先生らしい女性目線で描かれた男性像というものを感じますね。自分はこの女性のために生まれてきたと思い詰めて狂気へと走っていくところとか。それほど彼にとっては一夜の契りが運命的だったということだと思いますけどね。鮫島史子という女性は義憤を吐露できなかった彼の前に現れた唯一の理解者なんでしょうね。男性の僕が演じるのは難しい部分もあるけど、男性の僕が演じるからこそ、自分なりに男性的な部分も付け加えて人物造形していければと考えています」
Q、村上さんは二枚目で正義漢のイメージが強いですが、この大湖浩平という難役を具体的にどう演じられますか?
「役者には二通りのタイプがいて、役に入り込むタイプと客観的な目線を大切にするタイプがいるけど、僕はどちらかというと役に成りきるタイプ。でも今回は、大湖という人間の心の動きを、客観的な視点も持った上で、表現していこうと考えています。大湖が持つ正義感、色気、狂気、妄想、喜びや悲しみなどいろんな側面を感じてもらえればうれしいです」
Q、このドラマの見どころは?
「何が正義で悪なのか、見る人の人生に照らし合わせて、それぞれの価値観や感性で解釈できるのがこのドラマの醍醐味(だいごみ)だと思います。大人の鑑賞に堪え得るドラマをじっくり堪能していただければと思います」

菊川怜

Q、台本を読まれた感想は?
「本当に面白く読ませてもらいました。サスペンスだから、犯人探しや謎解きの面白さはあるし、タイトルからして『第三の女』って意味深で気になりますしね。第三の女っていったい誰? って。大湖を取り囲む女たちのうちの誰かなのかなとか…、そして最後まで読んで本当にビックリしました」
Q、永原茜という役をどう思いますか?
「茜は本当に難しい役だと思います。複雑に交錯する思いをどう見せればいいのか、いろいろ思い巡らしながら演じています。これまで自ら主体的に事件を解決していく役が多かった私にとっては、難しいけど、本当にやりがいのある役に挑戦させてもらっていると思います」
Q、共演者や撮影現場の雰囲気は?
「村上弘明さん、小沢真珠さんと共演するのは今回が初めてですが、小沢さんとは歳が近いこともあるし、村上さんは気さくに話しかけてくれるし、ドラマはシリアスですが、現場は楽しい雰囲気ですよ」
Q、このドラマの見どころは?
「先日、箱根でロケをしていたときのことなんですが、急に霧がかかってきて、幻想的ないい絵が撮れましたねと監督と話していたら、後半、急に霧が晴れてしまって、撮り直すかどうか意見が分かれたのですが、結局、このままにしておこうということになったんです。こんなうごめき感や濃淡のある映像もドラマをミステリアスに楽しんでいただける要素になっているのではと思います。また、ドラマ全体にちりばめられている交錯する視線や怪しい動きなどにもぜひご注目いただければ。心を揺さぶられる、余韻が忘れられないドラマになっていると思います」

番組概要

キャスト

大湖浩平(北九州大学准助教授) … 村上弘明
永原茜(翠の妹/画家)     … 菊川 怜
永原翠(ピアニスト)      … 小沢真珠
久米悠子(倫也の妻/翻訳家)  … 高橋かおり
大湖志保子(大湖の妻)     … 中山 忍
成瀬文子(間違われた女)    … 秋本奈緒美
薊野刑事(福岡県警)      … 佐藤B作
蛭田刑事(神奈川県警)     … 深水三章
吉見昭臣(北九州大学教授)   … 津川雅彦

スタッフ

編成企画
情野誠人
プロデューサー
森下和清(テレパック)
原作
夏樹静子(角川文庫刊)
企画協力
ミストラル
脚本
長坂秀佳
監督
松本 健
制作
フジテレビ
制作著作
テレパック

2011年11月16日発行「パブペパNo.11-283」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。

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