土曜プレミアム『サイエンスミステリー2011“カラダと心”見えざる禁断の世界~極限の運命と闘う人々SP~』
更新日:2011/01/28
土曜プレミアム
『サイエンスミステリー2011
“カラダと心”見えざる禁断の世界 ~極限の運命と闘う人々SP~』
遺伝子・DNAという最新の研究を通して人間の真実と愛を浮き彫りにしてきた人気シリーズ! 第8弾となる今回は最先端科学を通じて人体の“見えざる世界”に迫る!
2011年1月29日(土)21時~23時10分
1、多重人格者の禁断ワールド
1つの身体に20の脳…最新科学で“多重人格者の脳の中”に迫る!
イギリス在住のキム・ノーブルさん(50歳)は20人の人格を内に秘めている、いわゆる「多重人格者」である。(現在では一般に解離性同一性障害と呼ばれている)予兆もなく、突然人格が入れ替わり、小学生になったり老人になったり激怒したり…それぞれに名前があり、互いの人格は他の人格の存在を知らない。さらに、人格ごとに描く絵は、それぞれに画風が異なる。こうした「多重人格」は、事故などの強い心的外傷から逃れようとした結果、解離により一人の人間に二つ以上人格状態が入れ替わって現れるようになり、自我の同一性(私が私であること)が損なわれる疾患とされる。キムの場合も、幼児期に虐待を受けた可能性がある。今回、番組は最新科学によってキムの脳の中をのぞいた。すると…驚くことに、現れる人格ごとに、それぞれの記憶が完全に寸断されていた。つまり、人格が入れ替わると、それ以前の記憶は、新しく現れた人格には受け継がれないのである。キムの家は、娘・エイミーさん(13歳)との2人暮らしの、いわゆる母子家庭。娘は、母親に複数の人格が内在することを受け入れ、日々の生活を送っている。人格が入れ替わるごとに、その直前までの行動をつぶさに報告し、母親の記憶の断片を紡いでいくエイミー。娘だけが、母親の全てを知っている。
2、「自分」と「他人」の境界ワールド
頭部結合双生児と「テレパシー能力」
かつて、日本中が成長を見つめた、ベトナムのベトちゃんドクちゃん。いわゆる「結合双生児」は、10万分の1の確率でこの世に誕生する可能性があるといわれている。カナダに住む4歳の双子姉妹(タチアナとクリスタ)。彼女たちも結合した状態で生まれてきた。同じ結合双生児でも、“脳がつながって”生まれてきた、世界でもまれな事例である。
14人家族の中に過ごす、姉妹の日常。母親のフェリシアさんは、2人の娘が結合双生児であることを知りながら、苦悩の末、中絶する道を選択しなかった。彼女たちが生まれてくるのには「何らかの意味があるはずだ」と、強く信じたからだ。姉妹の姉も、プレスクールに通いだした2人の妹たちが、あらぬ偏見を受けぬよう、温かく見守っている。そんな姉妹に関して、最近新たなことがわかり、関係者を驚かせている。
姉妹の日常生活を観察するうち、姉が見るものは、妹が見ていなくても“見えている”ことがわかってきた。つまり、2人はお互いの目を通してものを見ることができるのだ。しかし、性格は一方は主導的、一方はおっとりしており、ケンカもするという。彼女たちの脳は、見るもの聞くものを橋渡しし、共有する働きを持っている。しかし、一方で2人の別個の人格や意思は、どのように峻別され、情報はどう整理されているのだろうか。ふたりが背負った過酷な日常と、最新の科学の目を通じて、その特別な能力を分析する。
3、「脳を操作する」人類の極限ワールド
痩せたい願望がここまで…“人類究極”のダイエット法
米・ウェストバージニア大学で、人類最後といわれる“究極のダイエット法”の研究が進められている。それは「脳に直接電極を埋め込み、満腹中枢を刺激して食欲を消し去る」というもの。その手術に、果敢に挑んだ1人の女性がいた。2009年脳に穴を開け、電極を埋め込んだキャロルさん(61歳)若いころからあらゆるダイエット法を試したが、ことごとく失敗。
「どうしても痩せたい…」
その強い願望の果てにたどりついたのがこの方法だったという。
電極を埋め込んだ部位は、人間の食欲や、睡眠、性欲などをつかさどる脳の「視床下部」と呼ばれるところ。ほとんどの生物がその脳内にもつ「本能の場所」である。番組では、キャロルさんの現在を取材した。果たして、人類の最先端科学技術で、彼女は痩せることができ、想定通りの理想のプロポーションを得ることができたのか? 家族は、彼女の手術に大反対した。それを押し切って手術を受けたキャロルとの間には大きな溝ができた。さらに、彼女は「食べること」そのものを遮断したことで、根源的な「食べる喜び」を失ってしまったという。痩せたいという願望と、そこに起きた数々の悲劇。「食べる」という人間の根源的な行為と引き換えに払った代償は大きかった。人間は、欲望を満たすために、すでに“禁断の領域”に足を踏み入れてしまったのか。
4、「美しく太りたい」肥満をめぐる欲望ワールド
世界一“美しく太りたい”女性の物語
日々、通常の人の4~5倍の食事を摂るアメリカ在住のドナ・シンプソンさん(43歳)。現在270キロ(推定)。彼女は、妊婦として世界一重い体重で出産したとして、ギネスブックにも掲載されている。
彼女が目指すのは「世界一美しい肥満になること」。ドナはNYマンハッタンで行われている、真夜中の「肥満パーティ」に定期的に参加している。“美しく太った”女性がその美を競い、それを求めて多くの男性が集まってくるという。
肥満モデルであるドナは、同じ「肥満サイト」に登録するジェニーの太り方に憧れを抱いている。腰より下の肉付きが良いジェニーに比べて、腹ばかりが出ているのがドナの目下の悩み。何が彼女を「美しく太りたい」という願望に駆り立てるのか? そして、最新の科学では、そんな彼女の夢をかなえる「痩せる物質」の研究が進んでいる。最新の研究で発見されたAIMというたんぱく質。脂肪細胞中にたまった脂肪を溶かし肥満を抑制する物質でもある。これが実用化されれば、「部分痩せ」も、決して遠い未来の絵空事ではなくなる。番組は、「美しく太りたい」ドナの日常と、全世界の女性を狂喜させるかもしれない“究極の痩せ薬”の可能性に迫る。
5、「死の遺伝子」眠りの呪いワールド
眠れない病におびえる「呪いの一族」。いつ発症するか分からない死の恐怖におびえ、日々暮らしている一族が、スペイン・バルセロナにいる。発症すると全く眠ることができなくなり、1年以内に死亡する。その病の名は「FFI」。最近の研究でその正体も徐々にわかってきた。染色体上の塩基配列の狂いが、確実にその人を死に追い込む。いつ発症するかはわからないが、ひとたび発症すれば致死率は100%。現在、決定的な治療法は存在しない。世界中で症例が報告されているが、特にスペイン、ドイツ、イタリアで多いといわれている。BSE(狂牛病)でも知られたタンパク質「プリオン」が、異常化して脳を侵し、しかも人間の眠りをつかさどる「視床」をターゲットにするため、患者は“起きても寝てもいない”状態が続き、最後は死に至るという。なぜ、「眠り」を奪う病が、人類に生まれたのか? そこには、何らかのメッセージが秘められているのだろうか? 謎の病に冒された一族の苦悩を追跡する。
6、「知らぬ間に殺した」無意識の恐怖ワールド
睡眠中に引き起こされた殺人事件の謎を追跡。1987年にカナダ・トロントで、ある老夫婦が殺傷された。容疑者は、被害者夫婦の娘の夫、ケン・パークス。ケンは、深夜に1人ベッドを抜け出し、自宅から23kmも車を運転、ためらうことなく義母を殺害、義父に重傷を負わせていた。しかし、事情聴取を受けても、ケンには一切の殺害の記憶がなかったという。その後の裁判で、驚くべき判決が出された。裁判所が下した判決は「無罪」。有罪と無罪を分けたものは、「無意識」だった。海外では、同様の殺人事件が発生しており、その後の裁判ではいくつかの事例で、無罪判決が出されている。この事件は、「無意識殺人」という判例を生み、犯罪行為が無意識下で起きたか否か、という新たな基準を作るきっかけとなった。世界中では、無意識のまま料理をしたり、運転したり、ダイエット中に冷蔵庫をあさる、絵を描くなどの現象が実際に起きている。果たして人間は、意識のないところで突飛な行動をとることができるのか? そして、「無意識」とはいったい何なのか? 人は起きているときも実は無意識に行動を左右されていることもわかってきている。番組では、最先端の科学の視点から、“無意識の領域”に秘められたパワーを実験・分析する。
宗像孝プロデューサーコメント
遺伝子異常のため、通常の10倍のスピードで老化していくアシュリー・ヘギさんのドキュメンタリーなど、2003年の初回以来、第7弾まで放送を重ねてきた「サイエンスミステリー」シリーズが、新たに帰ってきます。今回のテーマは、最先端科学を通じて迫る、人体の“見えざる世界”。地球上に生命が誕生してから約40億年が経った現在でも、なお人間の心と体については、解明されていない謎がまだまだ数多く存在しています。しかしその一方で、日進月歩の科学は、誰も知らなかった「未知なる領域」にすでに足を踏み入れ、禁断の扉を開きつつあります。扉の向こうにあるのは、未来への希望か? はたまた絶望か? 番組は、極限の運命にさらされた人々の感動のドキュメントを通じて、人間という“謎に満ちた存在”について、新たな発見を与えてくれるはずです。
番組概要
タイトル
土曜プレミアム『サイエンスミステリー2011“カラダと心”見えざる禁断の世界~極限の運命と闘う人々SP~』
放送日時
2011年1月29日(土) 21時~23時10分
出演
所 ジョージ
杏
佐倉 統<サイエンスコメンテーター>
(東京大学大学院 情報学還教授・理学博士)
スタッフ
- プロデューサー
- 宗像 孝
岡島政利(CoCoLo) - 総合演出
- 宮下佐紀子
- 構成
- 大野 剛
小池正宏 - ディレクター
- 二瓶知樹(CoCoLo)
青木 亮(CoCoLo)
橋本直樹(CoCoLo)
伊藤英理子(CoCoLo)
河島正三郎(CoCoLo)
長谷川千代美(CoCoLo)
濱田有里
西橋麻衣子 - AP
- 久泉 巧(CoCoLo)
- AD
- 北 夏子(CoCoLo)
若松玲奈(CoCoLo)
芳野真也 - 編集協力
- 吉岡 聡(CoCoLo)
田中あきこ(CoCoLo) - 制作デスク
- 伊藤ひろみ
- 制作進行
- 佐藤加奈
- TK
- 高橋由佳(エムアンドエム)
- 編集
- 森田智之(スタジオヴェルト)
- MA
- 村松勝弘(スタジオヴェルト)
- 音響効果
- 四元裕二(メディアハウス)
- 編成
- 濱 潤
2011年1月19日発行「パブペパNo.11-015」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。



