2009.8.18

土曜プレミアム
『戦場のメロディ
  〜108人の日本人兵士の
    命を救った奇跡の歌〜』

祖国に見放されフィリピンで死刑囚となった、108人の元日本兵。
彼らの命を救ったのは、政治家でも外交官でもない、
一人の歌手・渡辺はま子の「歌」だった…

<2009年9月12日(土) 21時〜23時10分放送>


 戦前・戦中と数々のヒット曲を放ち、第一回紅白歌合戦のトリをつとめた歌手・渡辺はま子。国民的人気者だったはま子の歌が、敗戦から7年経ち急速に戦後復興が進むなか、戦争犯罪人として死刑判決を受け、フィリピンの刑務所に囚われていた108人の元日本兵の命を救ったという、奇跡の実話に基づいたドキュメント・ドラマが9月12日土曜21時から土曜プレミアムで放送される。
 終戦後、戦勝国によって、捕虜や一般市民に対する殺害、虐待行為を問われた戦犯裁判が国内外で実施され、その中で最も過酷だったのがフィリピンだった。容疑をかけられた日本人兵士たちは、証人として出廷したフィリピン人による「こいつが犯人だ」という、指さし一つで、証言の信憑性を問われることなく次々に死刑の判決を下され、モンテンルパ刑務所に収監されてしまう。その中には明らかな冤罪も多かったという。

  そして、終戦から6年後の昭和26年、極秘裏に14名の日本人の一斉処刑が行われた。 しかし、復興に沸く日本では、その事実に目を向けるものはいなかった。 迫り来る死への恐怖…そんな彼らの命を救いだす原動力となったのは、政治家でも、外交官でもない、一人の歌手・渡辺はま子だった。

  モンテンルパの日本人戦犯が作詞・作曲した「あゝモンテンルパの夜は更けて」は、はま子の歌声を通して、大ヒットを記録。この歌を携え、はま子は当時国交のなかったフィリピンに単身乗り込み、日本人歌手として初めて、モンテンルパ刑務所を訪問。帰国後も、釈放を訴え続けた。番組では、はま子が長年にわたり記録していた「従軍日記」や関係者の証言を基にドラマ化。

 主演・渡辺はま子役には、薬師丸ひろ子。テレビドラマで歌手の役を演じ、劇中で歌うのは初めてとのことで、はま子の歌を歌うにあたり、1ヶ月に及ぶレッスンを重ねたという。起用の理由としてプロデューサーの成田一樹(フジテレビ)は、「はま子さんの歌がなければ108名の方々の命はなかったかもしれません。すでに、戦争を忘れかけていた日本国民を動かし、国交さえも動かしてしまったはま子の歌声を表現できるのは、薬師丸さんしかいないと思い、出演をお願いしました。歌の持つ力が必ずや薬師丸さんの熱唱を通じて視聴者の皆様に届くと思います。」と語る。ドラマでは戦時中の中国戦線で、兵士の前で歌う「蘇州夜曲」、「支那の夜」、そして、帰国の原動力となった「あゝモンテンルパの夜は更けて」など、歌のシーンは必見だ。また、出世をかなぐり捨て、モンテンルパ刑務所に死刑囚となった元日本兵たちの救出に自らの全てを捧げた若き役人・植木信吉役を成宮寛貴、さらに、ただ一人の日本人・教誨師として、モンテンルパ刑務所で戦犯と共に暮らし、心の支えとなった僧侶・加賀尾秀忍役を小日向文世が演じる。
 ドキュメント部分では、当時、モンテンルパ刑務所で収録されたはま子の肉声テープや、現在のモンテンルパ刑務所内部の映像、フィリピンで行われた「指さし裁判」の裁判記録や映像を公開する。また、108人の日本人戦犯を解放する決断を下したキリノ大統領の孫が日本のメディアのインタビューに初めて応じ、決断の真相を明かす。当時、国交もなく、反日感情の強かったフィリピンに、命を懸けて海を渡った歌姫・渡辺はま子が挑んだ、誰も知らなかった奇跡の救出劇にご期待下さい。

【コメント】

■ 渡辺はま子役 薬師丸ひろ子さんコメント

 渡辺はま子さんは、信念を持って、人を助ける事、自分が正しいと思ったことにまっすぐ突き進んでいける強い人だと思います。はま子さんの歌という一つの音楽が、一国の大統領の気持ちを動かし、大勢の命を救ったということに、私自身とても感動しました。その感動が、みなさんにも伝わったらいいなと思います。

■ 渡辺はま子さんの娘・加藤征子さんコメント

 戦時中、従軍歌手として戦地へ赴き、多くの兵士の前で歌をうたった母は、終戦後も帰還兵や傷病兵のために歌い続けていました。そんな母が最も心を痛め、最も力を注いだのが、フィリピンに“戦犯”として囚われた108人の元日本兵たちの解放でした。今から60年ほど前に、遠い異国の地で“戦犯”として苦しんだ方々がいた事実と共に、彼らのために歌った母の歌が、平和へのメッセージとなることを願っています。

■ フジテレビ報道番組部 成田一樹プロデューサーから

 第一回紅白のトリをつとめた大物歌手が、なぜ日本人戦犯救出に動いたのか? その理由を調べることから番組制作はスタートしました。
 モンテンルパから届いた手紙から、はま子さんが、恋人とも、母とも慕われている様子を知り、はま子さんの存在は、彼らにとってまさに唯一の希望だったのだと思います。 また、はま子さんだけでなく当時、日本人戦犯の存在に目を向けようとしなかった日本で、彼らの救出に心血を注いだのが、若き役人であり、僧侶であったという、立場も生き方もまったく異なる3人の連携があったことも番組を通じて伝えたいと思っています。
 3人に共通しているのは、国のために戦った方々をほおっておけないという信念と、引き裂かれた家族を再び元に戻したいという家族愛です。「あぁ、モンテンルパの夜は更けて」は、50代、60代以上の方々はよくご存知の曲だと思いますが、この大ヒット曲の裏に秘められた物語を知る方は少ないのではないでしょうか。
また、この曲を知らない若い方々にも、ぜひこの番組を通して、奇跡を起こした歌の力を薬師丸さんの歌声を通して感じ取ってもらいたいと思っています。

【主要登場人物】

■ 渡辺はま子(41) … 薬師丸ひろ子

明治、大正、昭和を生きぬき、第一回紅白歌合戦のトリをつとめた国民的人気歌手。戦時中、その人気を軍部に買われ、少佐待遇の従軍歌手として、戦地の兵士達を歌で励まし続けた。
終戦から7年経過しても祖国に戻れず、敗戦のツケを負わされているモンテンルパ刑務所に囚われている元日本兵の存在を知り、救出活動に乗り出す。

■ 植木信吉(30) … 成宮寛貴

終戦時、海外に残留していた軍人、軍属、一般市民の引き揚げを行う「復員局」で、フィリピンを担当。出世をかなぐり捨て、モンテンルパ刑務所に死刑囚となった元日本兵たちの救出に自らの全てを捧げる。

■ 加賀尾秀忍(51) … 小日向文世

高野山真言宗の僧侶。植木から依頼され、教誨師として日本人戦犯達の心の支えとなる。フィリピン・モンテンルパ刑務所への立ち入りを許された唯一の日本人として、14人の処刑を見届けた。
その無念から、日本人戦犯に、歌を作ることを提案、それをはま子に送ったことが、救出への大きな原動力となる。


【番組概要】

タイトル

土曜プレミアム
『戦場のメロディ
 〜108人の日本人兵士の命を救った奇跡の歌〜』

放送日

2009年9月12日(土) 21時〜23時10分放送

キャスト

  • 薬師丸ひろ子
  • 成宮寛貴
  • 萩原聖人
  • 中嶋朋子
  • 田畑智子
  • 伊嵜充則
  • 阿南健治
  • 金井勇太
  • 半海一晃
  • 勝村政信
  • 小日向文世

スタッフ

脚本
末谷真澄
企画
立松嗣章(フジテレビ)
プロデュース
成田一樹(フジテレビ)
池田禎子(ザ・ワークス)
中津留 誠(アニマ21)
西田治彦(ジン・ネット)
中山ケイ子(FCC)
演出
田島大輔(FCC)
大川卓弥(ジン・ネット)
制作協力
ザ・ワークス
FCC
ジン・ネット
制作著作
フジテレビ

2009年8月19日発行「パブペパNo.09-204」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。