2009.6.17

「生きることが当たり前の社会になりますように…」
中野美奈子アナが出会った 3人の子どもを通して見たシエラレオネの現実

情報プレゼンター『とくダネ!』

FNSチャリティキャンペーン

<6月22日(月)、23日(火)の両日放送(予定)>


 「百聞は一見に如かず」とはよく耳にする諺だ。しかし時には、事が生じている現場で目を見開いてもなかなか見えてこないものもある。中野美奈子アナウンサーにとってこの国の「貧しさ」はその例だったようだ。
 2009年度FNSチャリティキャンペーンの支援国・シエラレオネ共和国。「シエラレオネの子どもたちを貧困から救おう」というのが今年度のテーマだ。平均寿命は40歳、5歳未満児死亡率27%など保健・医療に関する統計から見ると、この国は間違いなく「世界最貧国」の一つだ。中野アナも「訪れる前は、もしかしてビルや電話、車もないかも…なんて思っていました」と述懐している。
 ところが、いざ首都フリータウンの街頭に立ってみるとどうだろう。車は途切れることなく行き交い、ひっきりなしに響くクラクション。マーケットは携帯を手にした人で賑わう…。
 「何をもって貧困というのだろうか。この国をどう取材していくのだろうか…。これが私の抱いた最初の思いでした」(中野アナ)
 しかし、「貧困」はすぐに見えてきた。首都の街頭を行き交う人の多くは失業者であり、かなり大きな病院の小児病棟でも、子どもがなすすべもなく亡くなっていた。
 中野アナが出会った3人の子どもを通して見たこの国の「貧困」の現実はどのようなものだったのか。

マリアトゥ(13歳)

 内戦中に両親を亡くしたマリアトゥは伯母に育てられていた。経済的に苦しい伯母はマリアトゥに辛く当たり、彼女は家出をしてしまう。希望を抱きヒッチハイクでフリータウンにたどり着いたが、結局はホームレス生活に陥ってしまった。
 運良く、ユニセフのサポートを受けたNGOに保護され学校にも通っていたが、「子どもは福祉施設でなく、親や親戚などのコミュニティの中で育つべき」というユニセフの方針のもと、再び伯母の所へ戻ることになる。伯母にはユニセフから援助が出る。施設で友達や職員と別れの挨拶を交わす彼女の目には大粒の涙が浮かんでいた。

ランサナ(13歳)

 ダイヤモンド鉱山で働くランサナも両親はおらず伯母に育てられている。小学校を終え、中学に通い始めたが学資が続かなかった。今、一番の望みは勉強を続けること。学業を断念したとき成績は学年で1〜2番だった。彼は自分の置かれた状況を客観的に見ている。
学校に行けたら将来は何をしたいか、という問いに、「子どもが安心して暮らせるようにしたい。今の自分のようになってほしくない」。
 そのため、将来は副大統領になりたいという。今の副大統領は彼の住む地方の出身だ。
 「一生懸命働いて教育を受ければ副大統領になれると思う」
 彼が鉱山で働き始めて半年以上。1回だけダイヤモンドを見つけた。もらえたのは日本円にして200円ほどだった…。

マミー(10歳)

 シングルマザーの伯母ファティーに育てられているマミーは、2歳になる弟(正確には従兄弟)イブラヒムがかわいくてしかたない。ところがイブラヒムが栄養失調から貧血、肺炎などを併発し入院してしまった。毎日、学校に通う合間に病院にきてイブラヒムの世話をするマミー。しかし、この国では入院しても受けられる治療、薬はお金次第。親の経済力が子どもの生死を分ける。ファティーに収入はほとんどない。イブラヒムは治療らしい治療を受けられず、ただ寝ているだけで日ごとに衰弱していく…。

 中野アナはマミーの密着取材で長時間滞在した病院に、この国の「貧困」の典型を見たという。帰国してこう語る。
 「病院での取材中に多くの死に直面しました。この国は常に死が身近にあるところだとも感じました。
 それはきっと10歳のマミーも感じているのでしょう。私たちは毎日彼女に『イブラヒムはきょうはどう?』と聞きました。彼女の答は必ず“He is better.”。明らかに前日よりも具合が悪そうでもこう答えるのです。きっと幼いながらに死を感じたくないのでしょう。
 “貧困イコールお金が無い”というだけではない問題がこの国にはありました。教育、衛生観念の欠如、女性の人権軽視、戦争のトラウマ…、挙げればきりがありません。
 しかしながら、シエラレオネの実情を少しでも知ってもらい、チャリティキャンペーンを通してこの国に返していければと心から願っています。
 弟のために小さい体でがんばるマミー。そしてカメラの前で亡くなった赤ちゃんのためにも、少しでも多くの援助がシエラレオネに届きますように。生きることが当たり前の社会になりますように」

 中野アナが見たシエラレオネの現実。放送は朝の情報番組『とくダネ!』内で6月22(月)、23(火)の予定だ。ぜひご覧いただき、遠いこの国の子どもたちに思いを馳せていただければと思います。



2009年6月15日発行「パブペパNo.09-136」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。