2009.1.15
ドラマの最大の山場となるいわゆる「破砕帯」シーン(注1)などの困難を極めるトンネル掘削作業を描くシーンを始め、人間同士がぶつかり合い、きずなを深め、心を一つに目標に向かう姿が今着々と収録されている。
トンネル入口にあたる坑口や飯場を再現した東京ドーム1個分に相当するセットでは、実際のトンネル掘削作業に従事された関係者も当時を思い出し、「吸い込まれそうだ」と息を飲み、実物さながらのトンネルセットではスタッフ、キャストが「撮影現場ではなく工事現場だ」と語る。こうした現場で豪華キャスト陣が心を一つにし、強力スタッフにより収録が進められているのだから、作品完成への期待も高まる一方!
そんな中、『黒部の太陽』で香取慎吾が演じている熊谷組倉松班親方の実際のモデルとなっている笹島信義氏が、撮影現場の陣中見舞いにお越しになった。日活撮影所のトンネルセットに足を踏み入れるやいなや、「よくできています。すばらしい。当時のことを思い出します」と感想を述べられた。
ご自身がモデルとなっている倉松仁志親方を演じる香取慎吾と出会うなり笹島氏は「親方にうってつけだと思う。表情、格好、みないいんじゃないかと思います。直感で思いました。」と会うなり断言。香取慎吾も「やったー、ほめられた! “僕は親方になっていますか?”と監督やスタッフにいつも聞いていたくらいなので、ご本人にそう言っていただけて本当にうれしい」と感激。そんな笹島氏に「僕は収録していてもあきらめそうになることがありましたか、笹島さんはあきらめそうになることがありましたか」と質問。笹島氏は「3回ありました」と答えると香取慎吾も「ぼくも4回くらいありました。でも、どこか一つでも笹島さんがあきらめていたら、今日、ぼくがこうして演じることもなかったんですね」と感慨深そうに語った。
笹島氏が「62年間この仕事をやっているけれど、あれ(黒部のトンネル工事)は、初めの終わり。あんな経験はない。もう二度とあんなことはないし、またやれと言われても嫌ですね。それでもできたのは、私を支える労務者がいたから。私も労務者も半分は戦争経験者。生死を懸けてやっていたからできたと思う」と思いを語ると香取もそんな笹島さんの思いを受けとめ、「(笹島さんから)すごく強い信念を、すごく強いものを感じます。」と語った。笹島氏も繰り返し、「香取慎吾さんは親方にうってつけです。近藤勇もよくみていました。こうした人間の生きざまは武士の生きざまと重なると思う」と香取慎吾の親方ぶりに太鼓判を再度押した。
香取慎吾は最後にドラマをご覧になる方々に向け「人と人がつながっていないとこういう現場はやっていけないと思う」と撮影現場と実際の工事現場に思いをはせて感想を語り、「今は、ちょっとしたことであきらめそうになるけれど、何かを信じて前に進む、という思いが詰まっている作品なのでそこを見てほしい」と視聴者に向けても、熱いメッセージを送った。
前人未踏の北アルプス大町側の一角からトンネルを掘り進んだ結果、破砕帯と呼ばれるひじょうに岩盤が弱い地点へと達してしまった途端、滝のような水がわき出し、支保工(トンネルを掘り進める際に掘り終えた部分を支える鉄の支え・当時は線路を曲げて再利用していた)はへしおられトンネルが崩れ始めるという恐ろしい事態に襲われる。
2009年1月14日発行「パブペパNo.09-008」 フジテレビ広報部
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