デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~

【東京展・日程】
2016年10月7日(金)~2017年1月21日(土)

【東京展・会場】
上野の森美術館

■デトロイト美術館とは?
デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts,通称DIA)は、アメリカ合衆国ミシガン州・デトロイトに位置し、古代エジプト美術から現代美術まで、65,000点以上の作品を所蔵するアメリカを代表する美術館のひとつです。1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを誇る美術館として成長したデトロイト美術館は、アメリカでゴッホやマティスの作品を初めて購入した公共美術館としても有名であり、今では年間約60万人が訪れるアメリカ屈指の美術館です。

■危機を乗り越え、念願の開催が決定!
このデトロイト美術館が存続の危機に陥ったのが、2013年7月のデトロイト市の財政破綻でした。市の深刻な財政難により、収蔵する美術品の売却の可能性も取り沙汰されました。しかし、国内外からの資金援助や、美術館を愛する市民のはたらきにより、美術品は売却されることなく存続しました。危機を乗り越え、今なお美術館のコレクションの中核を成しているのが、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、ピカソなど印象派、ポスト印象派の作家による作品です。
数々の傑作の中から、選りすぐりの、52点を2016年4月から2017年1月まで豊田・大阪・東京の全国3会場で紹介します。

■アメリカの公共美術館が初めて入手したゴッホなど珠玉の作品を紹介!
フランスで生まれた印象派やポスト印象派の作家の作品は、アメリカ国内にもニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館など名だたる美術館などに数多く所蔵されています。では、最初にアメリカの公共美術館が初めて入手したゴッホの作品はというと、世界一有名な自画像のひとつである、フィンセント・ファン・ゴッホの≪自画像≫でした。

ゴッホは自画像以外にも日本初上陸となる風景画、また、モネ、ドガ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、モディリアーニ、ピカソほか、19世紀後半~20世紀にかけて名を馳せたヨーロッパ絵画の巨匠たちの名作が一挙に来日。
さらに、1957年にフォード一族の個人所蔵となって以来、2005年にデトロイト美術館に所蔵されるまで一般に公開されることが無かったピカソの名作「読書する女性」をはじめ、全52点中15点が日本初上陸の作品となる、注目の大型絵画展です。