ドラマ『のだめカンタービレ』を聴く♪
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クラシック音楽が準主役とも言うべき『のだめカンタービレ』に登場する楽曲やクラシック音楽の話題などを、原作やドラマにパラレルして、よりわかりやすく、より深くご紹介します。ドラマをもっと楽しんで、クラシック音楽をもっともっと好きになっていただくために・・・
vol.9 『のだめオーケストラコンサート 〜クリスマススペシャル〜』潜入記
文=山口眞子
(クラシック内『眞子の音符の小部屋』も
音楽ジャーナリスト山口さんによるコラムです。)
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 過去3回の『のだめオーケストラコンサート』は東京国際フォーラムで行なわれ、好評を博してきましたが、今回のクリスマススペシャルは、ル テアトル銀座に会場を移し、12月18日(火)から28日(金)まで繰り広げられます!
 また一味違った『のだめオーケストラコンサート』となった銀座での「クリスマススペシャル」でしたが、18日の初日に潜入した時の模様を実況中継したいと思います。

「ル テアトル銀座」にステージを移して!

 それでなくとも、ブランド・ショップが次々と進出し華やかさが増している銀座。その銀座のクリスマス・シーズン真っ只中とあって、建ち並ぶブランド・ショップも個性を競うようなイルミネーションがまばゆく、街路樹も今までになくクリスマス・イルミネーションが施され、否でも応でも気分が盛り上がっていました。そんな銀座での「のだめオーケストラ」です。客席を埋める観衆も仕事帰りらしい女性やカップルが目立ちました。会社の同僚でしょうか、友人同士でしょうか、エレベーターで乗り合わせた二人組みの女性はチケットを片手に「私、クラシックコンサートって初めて。なんだか緊張しちゃうな」「私はこの前のサマースペシャルも行ったから2回目だけど、全然、気楽なコンサート。笑えるし」。こんな会話をしていました。どうも口コミで観客の輪が広がっているようです。
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舞台と客席が程よく接近!

 さて会場の「ル テアトル銀座」は芝居がよく上演されるホールだけあって、適度な広さ。舞台と客席が比較的近く、それだけ出演者と観客は密度の濃いコミュニケーションが取れるというものです。
 舞台は両脇にクリスマスリースが飾られ、凝った照明に彩られています。
 そこへマングース君が登場し、会場からは「カワイイ!」という声が。このマングース君によって幕が開けられました。
 舞台にはいつものように指揮者、梅田俊明率いる「のだめオーケストラ」のメンバー。彼らによって、今ではすっかり「のだめコンサート」のオープニングナンバーと化したようなベートーヴェンの《交響曲第7番》から第1楽章が演奏され、今回のクリスマススペシャルは始まりました。

パリの、のだめと千秋がスクリーンを通して登場!

 オーケストラの後ろの舞台にはいつものようにスクリーンが設置され、懐かしのドラマのシーンやパリに留学中(撮影中)の、のだめや千秋からのメッセージが写し出されるという仕掛けです。
 コンコルド広場でしょうか、その辺りだと思われますが、「クリスマススペシャルの会場の皆さん!」と呼びかける、のだめこと上野樹里がスクリーンに映し出されると、会場からはどこからともなく笑い声が。のだめの弾けたハイテンションを、クールな千秋こと玉木宏がいつもの素敵なアルトの声で制し、パリでもこの黄金コンビ、絶好調のようです。

司会は新人アナウンサー中村光宏。

 司会進行役には、いつもの軽部真一アナウンサーに代わり、フジテレビ新人アナウンサー中村光宏が初登場!カンペをしっかり見ながらではあるものの、初々しい司会ぶりが非常に好感の持てるものでした。

 さて、2曲目はミルヒー(竹中直人)のプレゼントというカタチで、やはり「のだめ」ではすっかりお馴染みとなったドヴォルザークの《チェコ組曲》より第2曲《ポルカ》が、千秋にとっても重要な街であるプラハの映像をバックに演奏されました。この頃になると、「のだめオケ」の演奏も乗ってきたようでした。
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そして大河内守が!

 そこへ突然、客席から、桃ヶ丘音楽大学で2番目に有名な男、指揮科の大河内守くんが登場!客席からは「かっこいい」という声も漏れていました。そんな大河内守役の遠藤雄弥の登場で、会場は断然面白くなったのは言うまでもありません。大河内のどこか憎めないキャラがステージを沸かせました。

 3曲目では、のだめオーケストラのメンバー全員がサンタクロースの帽子を被り(コントラバス奏者は楽器の頭にこの帽子を被せていましたが)、アンダーソンの《クリスマス・フェスティバル》。有名なクリスマス・ソングのメドレーが、趣向を凝らした照明に照らされて演奏され、一気にクリスマス・ムードに。

 4曲目となる前半の最後の曲は、千秋からのクリスマス・プレゼントとしてチャイコフスキーの《ヴァイオリン協奏曲第1番》が演奏されました。ヴァイオリン・ソロは小寺里奈。彼女の熱演によってプログラムの前半は締め括られました。
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のだめオーケストラコンサートには珍しく、室内楽も。

 6曲目はフルオーケストラから室内楽編成に変わり、モーツァルトの《キラキラ星変奏曲》が遠藤慎のフルートにより演奏され、続いては、やはりモーツァルトの《オーボエ四重奏曲》から第1楽章が演奏されました(オーボエ日高慧 ※写真は20日に出演した最上峰行、ヴァイオリン石亀協子、ヴィオラ山田那央、チェロ太田陽子)。これらはどうやらお正月に放送されるドラマスペシャル『のだめカンタービレinヨーロッパ』でも演奏されるようです。

 そして、最後はお約束(?)のベートーヴェンの《交響曲第7番》より第1楽章と第4楽章が演奏され、今回のクリスマススペシャルは和やかに幕となりました。

お正月は【のだめカンタービレinヨーロッパ】!

 演奏の合間には2008年1月4日(金21:03〜23:22)と、1月5日(土21:03〜23:30)に放送される二夜連続ドラマスペシャル【のだめカンタービレinヨーロッパ】のシーンが断片的に映し出され、客席の好奇心をあおるという仕掛け。嫌でも【のだめカンタービレinヨーロッパ】見たくなるというものです。
 しかも、それに先駆け、なんと1月2日(水)と1月3日(木)には、懐かしの連続ドラマ全11話が一挙放送されるということですよ(2日9:30〜11:50/1話&2話、12:00〜16:15/3話〜6話、3日8:00〜11:50/7話〜10話、12:00〜13:20/最終回 ※一部の地域を除く・フジテレビ以外は、もよりの放送局のHPなどでご確認ください。)
 もうお正月はのだめ一色の気配。のだめに明け暮れるお正月ということになりそうです。
ひとこと。
 さて今回の「のだめオーケストラ〜クリスマススペシャル〜」は会場がル テアトル銀座だったことも手伝い、舞台と客席の近い親密さの中で、いつもより落ち着いた雰囲気で行なわれたような気がします。そして新人アナウンサーの初々しさと大河内守役の遠藤雄弥の熱演が印象的でした。大河内はライバル千秋に負けない面白いユニークなキャラ。さらなる人気を期待したいものです。
 が、なんと言っても、今回のコンサートの特徴はプログラムに室内楽を取り入れたことでしょう。比較的小さなホールでしたから四重奏曲などができたのでしょうが、オーケストラ曲などに比べて、一見地味で敬遠されがちな室内楽をこういう機会に取り入れたことは大変有意義だったのでは、と思われます。しかもクラシック初心者にとって馴染みやすい選曲であったため飽きることなく、十分楽しめたはずです。こういう機会を突破口に交響曲や協奏曲のみならず、室内楽などあらゆる形態のクラシック音楽に積極的に触れる人たちが増えることを望むばかりです。
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