純粋なる形象
ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考
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ラムスのデザインは、なぜシンプルか?ラムスは「デザインとは考えること」といいます。
ユーザーが飽きずに、長持ちし使いやすい製品とは何か?を追求した
ラムスデザインの総合的な展覧会。 by 編集長
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TP1ポータブルラジオ・レコードプレーヤー
1959年 ブラウン社 Photo:BRAUN GmbH
 
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ディーター・ラムス Photo:BRAUN GmbH
 
1955年以来、40年以上にわたり500を超える製品をブラウン社(BRAUN)においてデザインあるいは監修してきたディーター・ラムス。オーディオ機器などを中心とする彼の手がけたプロダクトは、インダストリアルデザインの歴史の中でもひときわ特別の存在感を放ってきました。
長き伝統に育まれ、戦前のバウハウスや戦争直後のウルム造形大学の活動などによって、さらなる展開をみせた、機能に忠実であろうとするデザイン精神。ラムスはこの精神を継承・発展させ、21世紀のデザインにおいてなお、彼の精神は世界中で受け継がれています。
またラムスは、企業に所属するデザイナーとして、製品の企画から設計、製造、さらに広告にいたるまで、あらゆる開発プロセスと密接に関わり、デザインのあるべき姿をトータルな視点で模索し、提言してきました。
本展では、製品、スケッチ、モックアップ、モデルなどを含め300点を越える資料により、ラムスのデザイン哲学を解明するとともに、20世紀における「モダリズム」や「近代化」の潮流を振り返ります。
また、21世紀の消費者と生産者にとって、「デザインとは何か」というより大きな課題と可能性に迫る機会となることでしょう。
 
《プロフィール》
 
ディーター・ラムス(Dieter Rams 1932年生まれ)
建築とインテリアデザインを学んだ後、1955年ブラウン社に入社し、61年からはデザイン部長としてチームを牽引。つねに「良いデザイン」に誠実であろうとした40年以上におよぶ彼の活動は国際的に高い評価を獲得しています。現在、世界の第一線で活躍するデザイナーたちに多大な影響を与え、敬愛されるデザイナーです。
■Less but Better
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SK4/SK5ラジオ・レコードプレーヤー
1956/58年 ブラウン社 Photo:BRAUN GmbH
 
 
抑制された色調と、すべての○と□で表すことのできそうなシンプルな形。
ラムスのデザインの最大の特徴は、極限まで研ぎ澄まされたこのシンプルさにあります。
ラムスの信条「Less but Better―より少なく、しかし(それゆえ)より良い」が結実した「SK4」は、デザイン史に残る名作です。「白雪姫の柩(ひつぎ)」というニックネームを持つこの製品は、50年前にデザインされたとは思えない新鮮さを保っています。
■デザインとは考えること
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T1000ワールドレシーバー 1963年 ブラウン社 Photo: BRAUN GmbH
 
何のためのシンプルか?ラムスのデザインは、たんにきれいな形を作ることを目的にしていたのではありません。
ラムスは「デザインとは考えること」といいます。飽きずに長持ちし、使いやすい製品とは何か。
ラムスの「考え」の向く先は何より製品を使う人間、ユーザーにありました。
この考えは、ヴィツゥ社の606 Univesal Shelving Systemのように、ときには使用する(ものを置く)ことで製品そのものがほとんど姿を消してしまうほど、控えめなデザインにもつながっています。
■チームワーク
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ET66卓上計算機
1987年 ブラウン社 Photo: BRAUN GmbH
 

1955年にブラウンに入社したラムスは、61年から、つまり弱冠29歳のときからすでにリーダーとしてデザイン・チームを牽引していきます。工業デザインは、ひとりで完成させることができません。
ラムスはデザイナーのみならずエンジニア、経営陣とも密接なコミュニケーションをとり、世界有数のブランド企業に成長していくブラウンを支えました。展示では、ラムスとともに、ブラウン・デザインを磨き、それを維持していったデザイナーたちとそのプロダクトを一堂に紹介します。
その壮観な展示に、誰もが圧倒されることでしょう。

《会期中関連イベント》
●開催記念シンポジウム「ディーター・ラムスの時代」
日時:5月23日(土)午後2時から午後4時半まで(受付開始は午後1時半から)
会場:武蔵野美術大学1号館104号教室(東京都小平市小川町1丁目736番地)
定員:先着220人
費用:無料
申込み:当日直接会場へ
協力:武蔵野美術大学美術資料図書館
司会:柏木 博氏(デザイン評論家、武蔵野美術大学教授)
パネリスト:ディーター・ラムス氏
       向井 周太郎氏(デザイン研究者、武蔵野美術大学名誉教授)
       佐藤 卓氏(グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学客員教授
コメンテーター:クラウス・クレムプ氏(フランクフルト応用美術館展覧会ディレクター、本展ゲストキュレーター)
お問い合わせ:042-342-6003

■ジャズ・ライブ「the fascinations(ザ ファシネイションズ)」
日時:6月14日(日)午後1時半から午後2時10分まで、午後3時から午後3時40分までの2回
会場:エントランスホール
内容:渡辺 雅美(ヴィブラフォン)、三浦 邦彦(ドラム)、則岡 徹(パーカッション)、塩川 俊彦(ギター)、西川 輝正(てるまさ)(ベース)による新世代ヴィブラフォン・ジャズ・バンドです。
協力:APT International 田口 勝也
申込み:当日直接会場へ

■ジャズ・ライブ「加納 ユウ子(ゆうこ)ジャズDJライブ」
日時:7月5日(日)午後1時半から午後2時半まで、午後3時から午後4時までの2回
会場:エントランスホール
費用:無料
内容:知的なヨーロピアンジャズの選曲で活躍する女性ジャズDJ加納 ユウ子(ゆうこ)が素敵な時間をお届けします。
協力:APT International 田口 勝也、le jazz modal 岸川 雅俊
申込み:当日直接会場へ

■学芸員によるギャラリーツアー日時:6月7日(日)、6月28日(日)午後2時から
会場:企画展展示室
費用:無料(企画展観覧料が別に必要)
申込み:当日直接企画展展示ロビーへ

展覧会インフォメーション
 
会   場 =府中市美術館
会   期 =2009年5月23日(土)〜7月20日(月・祝)
※会期中展示替えを行います 前期:3月20日〜4月12日 後期:4月14日〜5月10日
開館時間 =10時〜17時 ※展示室への最終入場は16時30分まで
休 館 日 =毎週月曜日 5月7日(木)、ただし5月4日(月・祝)は開館
料   金 =一般800円、高校生・大学生400円、小学生・中学生200円
※20人以上の団体料金は、一般640円、高校生・大学生320円、小学生・中学生160円
※未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方は無料。
※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
主   催 =府中市美術館、日本経済新聞社
後   援 =ドイツ連邦共和国大使館、Rat fur Formgebung/ドイツ・デザイン・カウンシル、(財)日本産業デザイン振興会、
(社)日本インダストリアルデザイナー協会、(社)日本グラフィックデザイナー協会
協   力 =ルフトハンザ ドイツ航空、ルフトハンザ カーゴ AG、VISOE、BURKHARDT LEITNER constructive、
株式会社 秀光、サントリーミュージアム[天保山]
助   成 =フランクフルト市文化・科学局、ifa(ドイツ対外文化交流研究所)
企画協力 =BRAUN GmbH, Archive Dieter Rams、ホンダ・インターナショナル
お問い合わせ電話 =ハローダイヤル 03-5777-8600
所 在 地 =東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
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