9月28日、このドラマの完成披露試写会がフジテレビで行われ、主演の水谷豊さんをはじめ、宮崎美子さん、手越祐也さん、谷村美月さん、佐津川愛美さん、カンニング竹山さん、モト冬樹さん、平田満さんが出席しました。
観客で満席の中、まずはダイジェスト映像を見てから出演者がステージに登壇。一言ずつ挨拶をし、司会からの質問に笑顔で答えるなど、終始和やかな雰囲気で舞台挨拶が行われました。
「日頃正直に生きる難しさや、自分に何かあった時に誰が信じてくれるんだろう? ということを考えていた時、この冤罪事件の企画に思い当たりました。痴漢裁判はやっていないことを証明しなければならない、とても困難な社会的事件です。皆さんも自分のこと、家族のことを考えながら観ていただければと思います。またいつもの水谷さんとは全く違うキャラクターになっていますので、その辺も楽しんでください。」
「裁判所が舞台の作品だったので、刑事、弁護士、裁判官など多くの人に取材をしているうちにある共通点がありました。それは『個人的にはおかしいことになっているけれど、それを言ったところで変わらない』という諦めた感情を持っていることです。しかしそれは裁判に関わっている人だけではなく、今の社会に言えることなのではないでしょうか。どこかで閉塞感を抱えながらも正しいことは感じつつ、生活している方がいたら、このドラマに共感していただけるのではないかと思います。」
「このドラマでは、痴漢冤罪によって普通のサラリーマンの社会生活が脅かされ、家族が崩壊していく。事件が起きた時に、何をもって人は救われるんだろうか?と考えながら演じました。こういったことが誰にでも起こり得るんだ、という気持ちで観ていただければと思います。」
撮影の合間は水谷さんがずっとしゃべっていて共演者を笑わせていた、という話について、
「こういったお話ですし、家族の雰囲気ってどう作っていったらいいんだろう?と思い、何か皆で笑うことがふっと近寄れることじゃないかと思いまして。祐也ちゃんは笑い上戸で、本番前に「今からでもジャニーズ受けられるかな?」と聞いたら、それだけで笑いが止まらなくなって(笑)。早いうちに一家仲良く慣れたんじゃないかと思っています。」
「この家族は(この冤罪事件で)いろいろなものを失うことになるのですが、人間としての誇りや、家族として“無罪”だと信じ切り、支え合うことが、どういう状況にあっても誰にも奪えないということをお父さんが教えてくれました。それで家族が再構築されるので、私は、このドラマは家族の物語だととらえて演じました。」
大学生、ホスト、介護ヘルパーなどさまざまな仕事をする長男役を演じ “いちばんしっくりきた姿”は何だったか?という質問に対して、
「こんな髪型なので、ホスト役は自然というかナチュラルでした(笑)。ホストはやってみたい役の一つでもあったので、ある意味、夢が叶った感じです。でも、真面目な青年もちゃんと演じており(笑)、髪型もいろいろと変わっていますので、その七変化も楽しんで頂ければと思います。」
「無実を信じたいけれど信じられないもどかしさというか揺れ動く心を表現するのが大変でした。でも実際裁判の撮影になったら信じたいと思いました。傍聴席からみた水谷さんの背中は今でも目に焼き付いていてすごく印象に残っています。」
「舞ちゃんは凄く勇気を持って「痴漢しましたよね?」と言ったと思うんですが、その時点ではこんな大きな裁判になっていくとか、何年も歳月がかかることは知らないですし、段々自分も、本当にあの人が犯人だったのかな?って不安になっていってしまったりとか、本当に精神的にも体力的にも凄く心に来るし、悩みながら演じました。」
「監督に伺ったところ、留置所もリアルに作ったということで、僕も入ったことないのですから(笑)、『こういう感じになっているんだ!』と勉強になりました。勉強しなくていいんですけれど・・・(笑)。(役どころの)結婚詐欺の気持ちがわからなかったので(笑)、妻に相談したのですが、妻は『私が今、結婚詐欺にあったようなものだから』と言われました(笑)。」
「これは大変なドラマでして、ドラマ自体はフィクションですが、冤罪と家族に対する影響などはまったくの現実の話で僕もびっくりしました。自分のプライドを取るか、生活を取るかという状況で、もちろん僕は友人役なので生活を勧めるのですが、これが現実に起こるとしたら本当の意味で恐怖ドラマだと思いました。こんな素敵な作品に参加できて幸せでした。」
「実際に裁判を傍聴しに行ったのですが、痴漢の裁判というのは弁護士の活躍どころがそう多くありません。けれど、こういう冤罪の罪に問われる方がいて、その方のために働く弁護士がいなければいけないわけですから、そういう意味では、鬼塚は偉いと思いましたし、正しいことが正しいと通らなければいけないとしみじみ感じました。このドラマを見て、みなさんにもいろんなことを考えて頂きたいと思います。」