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2020年度 社会のためにトピックス

児童養護の現状を当事者が語る「コエール」にむけアナウンサーがオンラインでスピーチ指導!

[2020年7月31日更新分]

児童養護の現状を当事者が語る「コエール」にむけアナウンサーがオンラインでスピーチ指導!

親を頼れない子どもたちや自立支援に取り組む社会活動家たちが自らの経験や思いを語るイベント「コエール」が、7月4日開催されました。今年は新型コロナの影響で初めてのオンライン開催となりました。児童養護施設などで暮らす子どもたちの自立を支援する認定NPO法人ブリッジフォースマイルが開催しているもので、当事者が自らの経験を語ることで理解を広げようという取り組みです。2011年から2017年まで行われていた同団体主催のスピーチコンテスト「カナエール」が前身となっており、フジテレビアナウンサーが本番に向けたスピーチに磨きをかけるお手伝いを2012年から継続しています。

今回は、登壇者(イルミネーター)5人に対して、5月24日と6月21日の2回にわたり、4人のアナウンサーがオンラインで細かく指導しました。
本番は、皆さん落ち着いてしっかりと自分の伝えたいメッセージを伝えてくれました。
411人もの方がオンラインで視聴したそうです。

【指導にあたったアナウンサーの感想】

フジテレビ 佐々木恭子アナウンサーからのメッセージ


発声・滑舌を指導する佐々木アナ
イルミネーターのスピーチ応援をするたびに、教えるつもりがたくさん教わるのです。
胸を打つ、いいスピーチってなんだろう?

それは、「伝えたい想いがあること」「聞いた人が何か行動したくなること」なのだと気づかせてくれます。

自分の過去と向き合い過ぎるほど向き合って言葉にし、それを人前で(今回はオンラインで)話す・・・きっと苦しいことの方が多かったかもしれません。
でも、その勇気に、未来へ踏み出す一歩に立ち会う瞬間は、聞き手にもかけがえのない時間です。

話すことは「放す」ことだそうです。
皆さんが向き合ってきた過去の体験、それを力に変えていく未来は、話す=放すことで、あなただけのものではなくなるのです。
伝えたい想いをどうぞ、うまくなくてもいい、全身全霊で表現してください。放たれた想いは、聞き手の心の中に深く沈殿して、また誰かに話したくなる・・・そして社会を創る大人の一人として、社会の抱える課題に対し、それぞれができる小さな行動につながっていくのだと信じています。

フジテレビ 島田彩夏アナウンサーからのメッセージ


“伝わるスピーチ”にするコツを指導する島田アナ
今回初めて参加させていただきました。あの日から少し経ちますが私の手元には今もイルミネーターのみなさんのスピーチ原稿があります。あの時は出来立てほやほやで、少し粗削りで、皆さんも少し緊張していましたね。しかし、皆さんのスピーチが始まってすぐに、私は皆さんのことばの力に圧倒され、心を持っていかれてしまいました。皆さんのこれまでの人生、希望、くやしさ、辛さ、優しさ、愛、そして未来への思い・・・。

まっすぐに綴った皆さんのメッセージのなんと瑞々しいことでしょうか。私は現場で児童虐待問題などを取材することも多いのですが、皆さんの投げかける問題や悩みについて恥ずかしながら知らないことも多くありました。教えてくれて、ありがとうございます。そしてこのような真の言葉を多くの人に伝えられるよう、ほんの少しでもお手伝いできたのならこんなに嬉しいことはありません。皆さんの思いが詰まったスピーチ原稿は私の宝物です。このプロジェクトにかかわらせていただき心から感謝します。

フジテレビ 奥寺健アナウンサーからのメッセージ


話の構成などのアドバイスをする奥寺アナ
イルミネーターの方々の「ことば」の力に今回もとても心が動かされました。WEB発表のスタイルは、“リアルな”スピーチよりも緊張せずにできそうですね。普段の振る舞いに近いみなさんの様子を拝見でき、とてもうれしかったです。今は、WEB発信することに慣れている時代だなと思いました。

さて、発信された「ことば」は、聴く人の心にどのように届くでしょうか。発信者の意図した通りに届くでしょうか。「話し手」が、直接見えない「聴き手」の気持ちをどこまで、おもんぱかることができるかが鍵だと、私は思います。

因みにこれは、アナウンサーの仕事で最も大切なことのひとつです。
イルミネーターのみなさんは、人の気持ちに寄り添える方々だと思います。
みなさんの本番の発表を見て、私もこっそり学ばせていただこうと思っています。
頑張ってくださいね!

フジテレビ 小穴浩司アナウンサーからのメッセージ


良い点を指摘しつつ磨きをかける小穴アナ
今回5人のイルミネーターの皆さんのスピーチ練習に参加させて頂きました。コロナ禍ということもあり、オンライン発表会のための練習もまたオンラインで行いました。

カメラを通して、そして画面越しでのスピーチがどうなるか正直不安はありました。しかし、一人一人の思いが込められたスピーチというのは不思議とこちらまで届くんです。これまでの人生であった辛いことや嫌なこと、そこから気づいたことや、手にしたこと。5人それぞれの人生の物語がしっかりと表現されていました。

となると私たちにできるのは喋りのプロとして、彼らのスピーチに更なる自信という名のおまじないをかけることです。
ここはこういう読み方はどうかな?
ここは少しゆったり間をおいてしゃべってみてはどうかな?
そんな風に色々話をさせて頂きました。
すると彼らの吸収力がすごいんです。
メモを取り次への実戦に向けて色々吸収してくれていました。
笑顔でうなずいてくれている彼らを見て、わずかな時間でも成長を感じた次第です。
私たちの言葉がお守りとなって、少しでも皆さんの“力”になることを願っています。
頑張れ5人の素敵なイルミネーターたち!

2020年のイルミネーターたち
(いまも人知れず苦しんでいる子どもたちに光を照らし、その存在を浮かび上がらせる人)

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