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2015年度 社会のためにトピックス

5月22日 警視庁警察学校で『あなせん』特別授業を実施

[2015年7月9日更新分]

【2015年5月22日】【今回の先生:笠井信輔アナウンサー】【警視庁警察学校】【特別編】

5月22日 警視庁警察学校で『あなせん』特別授業を行いました。

通常は小学校を対象に行っている『あなせん』ですが、今回の"生徒“さんは、警視庁警察学校で教える教官の方々。教官は、警察官として採用された人たちに対して、刑法や刑事訴訟法、捜査、警備等の実務に関する教養を教える役目を担っています。
今回は、警視庁警察学校の教官たち約120人を対象に、笠井信輔アナウンサーが「学生の心に響く伝え方」と題した特別授業を行いました。笠井アナは、今回の授業のために実際に警察学校の授業というものを事前に見て、ビジュアルを多く取り入れたパワーポイントを作成し、本番の授業に臨みました。

「ただしゃべる」のではなく「伝わるように伝える」ことの大切さを『とくダネ!』におけるプレゼンテーションと比較しながら説明すると、みな真剣にメモを取りながら聞き入っていました。

授業の後半は、数名にあらかじめ用意しておいてもらった2分間のスピーチを全員の前で発表してもらいました。
テーマは「警察官として最も印象的だったこと」
発表のあと、笠井アナからは、感想とさらにレベルアップするためのアドバイスが…。

双方向でコミュニケーションをとりながらのあっという間の1時間15分でした。

  記念のメダルが贈られました!

あなせん日記

フジテレビ 笠井信輔アナウンサーのリポート


アナウンサーになって27年。こんな日がやってこようとは思ってもみませんでした。警察官120人の前で話し方の授業をする。いつもの『あなせん』ですが、現場は小学校ではありません。府中にある警視庁の警察学校!「ポリスアカデミー」です。(昔、大ヒットした映画覚えてます?)

当初は、「取り調べにおける、うまい聞き出し方のコツ」なんてリクエストもあったように聞きますが、そんなの無理!絶対教えられない(笑)。犯罪者のインタビューなんて、特殊のまた特殊。基本、真実を話したがらない人へのインタビューをすることは、ほとんどありません。(まれにはありますがね)最終的には、「教官のみなさんが、学生たち(みな警察官なのですが、ここではそう呼んでいました)にうまく授業できるようなコツを伝授しましょう。」ということになりました。

ただ、どんな授業を行っているのか、皆目見当がつかなかったので、事前に見学させてもらいました。果たして、いくつもの授業参観をして、みえてきたことは、教官のみなさんが、パワーポイントを使って授業をしていたという事実。


教官のみなさんの課題は「プレゼンテーションにおいて,聞き手に“伝える”いうことはどういうことなのか?」「どうすれば、“伝わる”ようなプレゼンになるのか?」という、番組作りの根幹でもあり、教育とはまた違った、サラリーマンたちの抱える悩みとほぼ同じであることが判明。

ならばと、これまでの『あなせん』とは、まったくちがう「大人のあなせん」カリキュラムを作り授業を行いました。当日、教官のみなさんは、生き生きと聴いてくださいました。そして、2分の実践フリートークも、中身が濃かった。私たちとは全く違う、命を削るエピソードや興味深い話が飛び出しました。ただ、それがうまく授業に活かせていないので、アドバイスさせて頂きました。


後日、教官のみなさんからいただいた感想文には
「目から鱗だった」「非常に参考になった」
「明日から実践します」
といううれしい言葉が並んでいました。

『あなせん』も新たなステージへ!
また機会があったら、警察学校にとどまらず、プレゼンテーションのコツを「大人」のみなさんに伝授できないかな?と考えています。
今回、せっかく作ったカリキュラムはまだまだ使えますのでね。

文:笠井信輔(フジテレビ アナウンサー)

『あなせん』プロジェクトは第5回経済産業省キャリア教育アワード・奨励賞に選ばれました!

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