第23回地球環境大賞 ~今年の大賞は一般社団法人 日本鉄鋼連盟~
[2014年5月19日更新分]
「産業の発展と共生」をめざし、地球温暖化防止や環境保全活動に熱心に取り組む企業や団体などを表彰する顕彰制度として平成4年に創設された「地球環境大賞」(フジサンケイグループ主催)は、今年で23回目を数えます。
創設以来、延べ222の企業・団体、自治体などが受賞。
平成10年からは自治体、平成15年からは大学と市民グループなども対象に加わるなど、日本で最も権威と格式のある環境顕彰制度に成長しました。
4月10日、第23回地球環境大賞の授賞式が、秋篠宮ご夫妻をお迎えして東京・港区・元赤坂の明治記念館で行われました。
フジサンケイグループ
日枝 久 代表フジサンケイグループ 日枝 久 代表授賞式の冒頭、主催者として挨拶に立ったフジサンケイグループの日枝 久代表は、
「東日本大震災から3年がたち、被災地では今も多くの方々がさまざまな困難を乗り越えながら復興に向けて懸命に努力されております。そのような中、わが国では環境問題やエネルギー問題の解決は喫緊の課題であり、低炭素社会の実現や、持続可能な社会の構築が何より重要となっております。また、世界的に深刻な大気汚染と温暖化は、地球上に住む私たちにさまざまな影響をもたらしており、これら人類共通の課題に対し、私たち一人一人が英知を結集しなければなりません。」と述べました。
今年の受賞者は以下の通りです。
今回大賞に輝いたのは、一般社団法人日本鉄鋼連盟で、国内のみならず中国やインドなどの新興工業国など、世界的規模の削減を実現するために、国際標準化の必要性を検討し、世界で初めて鉄鋼生産プロセスのCO2効率指標「ISO14404」を国際標準化しました。
日本鉄鋼連盟・友野 宏会長日本鉄鋼連盟・友野宏会長(新日鉄住金副会長)は、今回の受賞について
「栄えある第23回地球環境大賞を拝受し、大変光栄に存じます。エネルギー多消費産業の鉄鋼業にとって、鉄を作る過程で不可避的に発生する二酸化炭素(CO2)を抑制することは、石油危機以来の最重要課題であり、たゆまぬ省エネを推進してきた結果、世界最高水準の省エネ効率を実現しております。」
と述べ、
「これを(国内のみならず)世界規模でのCO2削減を実現するため、製鉄所のCO2の排出効率の実力を世界共通の尺度で客観的に評価できるようにしました。エネルギー効率が劣る発展途上国の製鉄所について、この手法を使って計測し、課題を抽出すると共に、世界最先端の省エネ技術を導入することによって、CO2の大幅な削減につなげることが可能になると確信しております。」と挨拶しました。
授賞式後のレセプションには、産業界・官界・学界などから約500人が出席、秋篠宮ご夫妻も受賞者となごやかに懇談されました。
フジテレビは、フジサンケイグループとともに、この「地球環境大賞」を通じて「環境」と「経済」が調和・両立する持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。