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2013年度 災害支援トピックス

岩手県久慈市内5ヵ所で被災地支援「ずっとおうえん。プロジェクト」を開催

[2013年7月25日更新分]

6月27、28日の2日間、岩手県久慈市で『ずっとおうえん。プロジェクト・食育イベント』を5ヵ所で開催しました。
久慈市は国内最北端の海で漁をする「北限の海女」の町、また国内最大のコハクの採掘産地として有名です。

東日本大震災の際には巨大津波に平地部が襲われ、2人の方が亡くなり、堤防の周りの住宅も津波で全壊・一部浸水の被害が出たそうです。
今回のイベントは久慈市福祉事務所のご協力で市内5カ所の保育園で開催することが出来ました。



“食育の先生”として訪れたのは今回が新人アナ研修後初仕事となるフジテレビ・内田嶺衣奈アナウンサーと、入社10年目の岩手めんこいテレビ・井上智晶アナウンサー。
そして、おなじみ岩手めんこいテレビのキャラクターミットくん。
どの園の子どもたちも、「どっこくん体操」をばっちり覚え準備してくれていました。

フジテレビ 内田嶺衣奈アナウンサーからのメッセージ



ミットくんと
フジテレビ内田嶺衣奈アナ
6月下旬。ようやく研修を終え、独り立ち。
私にとってのアナウンサー人生のはじまり。記念すべき初出張。
初めてのひとりでの仕事。
そして、被災地に足を運ぶのも初めてのことでした。
「復興支援プロジェクト」ということで、私は子どもたちにちゃんと元気を届けることができるのだろうか、果たして何かしらの役に立てるのかと、不安や楽しみな気持ちが入り交り、ドキドキしながら新幹線に乗り込み岩手県に向かいました。
盛岡に到着すると、6月末だというのにその寒さにびっくり!

今回イベントを行う久慈市は今、朝ドラ「あまちゃん」の舞台となっています。
あまちゃんフィーバーで街がとてもにぎわっていました!


いなり保育園
最初に伺ったのは、いなり保育園。子どもたちの元気の良さにびっくり!エネルギーに満ち溢れていました。みんな素直で明るくて、かわいくて仕方がありませんでした。最初に訪れた保育園では、100人近い子どもたちを前に、私はまだ台本を追うのに必死で少しぎこちなく、なかなか子どもたちと普通の会話を楽しむことができませんでした。でも、岩手めんこいテレビの井上アナウンサーや、子どもたちの明るさに助けられ、なんとかイベント無事終了!
この時の心底ほっとした気持ちを今でも覚えています。そのあと、さらに2ヵ所の保育園をまわりました。子どもたちは紙芝居のクイズで、「どこにあるかわかるかな~?」と聞くと、「ここー!」「あそこー!」などと元気いっぱいに一生懸命に答えてくれて、その素直さには何度も驚かされました。

ある保育園で園長先生が・・・
震災の当時2歳だった子ども達。園長先生は、震災のことはきっと覚えていないだろうなと思っていたそうです。でも、震災の話が出てきたときにその子どもたちが、「本当に怖かった!揺れたよね」「怖くて泣いちゃったんだ~」と言っていて驚いた、というお話をしてくださいました。2歳という幼い記憶の中にも、震災の時の怖さが強く残っているのかと思うと、なんとも言えない気持ちになりました・・・。

2日目のイベントを終えた後、めんこいテレビの井上アナウンサーの案内で、野田村の被災した海沿いを見に行きました。テレビではいろいろと目にしていましたが、実際に初めて見る痛ましい光景に、私は言葉を失いました。ガードレールがぐにゃぐにゃに曲がっていたり、山が剥げて山肌が見えていたりして、瓦礫がいたるところに転がっていました。どれだけ大きな津波がきたのかと考えるだけでも恐ろしかったです。でも井上アナウンサーによると、これでもだいぶ復興してきたんです、とのこと。井上アナウンサーは東日本大震災が起こる前から宮古支局に勤務し、被災後もずっと、宮古を、そして岩手を見守り続けています。


さて、最後に訪れた保育園でのこと。
イベントが終わると、子どもたちが声をそろえて「あーりーがーとーございました!」と言ってくれて、それだけでも嬉しかったのに、岩手県の名菓が詰まったお菓子のバスケットをプレゼントしてくれました。
感動してついついうるうる・・・。
先生達にも、「来てくださってありがとうございました」と言っていただき、そのやさしさにまたうるうる・・・。
岩手の方のあたたかさに感激しっぱなしの初仕事・初出張でした。

文:内田嶺衣奈(フジテレビ アナウンサー)

岩手めんこいテレビ 井上智晶アナウンサーからのメッセージ


岩手めんこいテレビ
井上智晶アナウンサー
被災地支援イベントに参加させて頂くのは2回目ですが、
今回も、園児たちはめっちゃくちゃ元気いっぱいでした!!

『ハロー!どっこくん。』の大判紙芝居でびっくりしたのは「“こごみ”わかる人?」と聞いてみると臆せずに「はいはい!!」と元気な声で次々に手が上がり、中には、正解の「こごみ」をすぐに指さす子もいました。



私は、山菜の「こごみ」なんて大人になるまで知りませんでした。
園児の時からわかるとは、それだけ自然が近くにあって、山菜など旬のものが家庭の食事で出るんだなと感心しましたし、うらやましくもありました。

イベントで子どもたちが特に喜んでくれるのがミットくんの登場です。
今回ミットくんを見てものすごい大泣きした女の子がいました。
先生が理由を聞くと「ミットくんの口がない」から泣いていたのでした。
記念撮影中もずっと泣いていて、なぜかミットくんの後ろに隠れて写りません。ミットくん嫌われたかなと思ったら、その女の子がミットくんのしっぽをつかんでギュッと抱き着いていました。どうやらミットくんにしっぽがあったので、仲よくなれたみたいです。



今回も本当にたくさんの刺激をもらいました。
そして最後の保育園では、園児からプレゼントまでもらって
とても心があたたかくなりました。
ありがとうございました!!


文:井上智晶(岩手めんこいテレビ アナウンサー)

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