【速報】高松宮殿下記念世界文化賞2012年の受賞者 世界同時発表!
~演劇・映像部門に森下洋子さん~
[2012年9月13日更新分]
世界的に優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第24回受賞者が9月12日、ニューヨークのメトロポリタン美術館をはじめ、東京、ローマ、ベルリンで同時発表されました。
2012年の受賞者は、ご覧の方々です。
絵画部門 Painting
蔡國強(中国) Cai Guo- Qiang
中国籍では、初の受賞。火薬を使いながら、様々なメディアや手段によって常に衝撃的な表現を発表。水墨画的な「火薬絵画」や、野外、空中で火薬を爆発させるパフォーマンスなどで国際的な評価を高め、中国を代表する現代美術家となる。
彫刻部門 Sculpture
チェッコ・ボナノッテ(イタリア) Cecco Bonanotte
イタリア彫刻の伝統に対する深い理解に基づいた具象のブロンズ彫刻を通じて、卓抜な人間像を表現し、「イタリアの造形詩人」とも呼ばれる。日本との関係は40年近くに及び、作品も多数。現在、一年の半分は日本のアトリエで制作活動を続けている。
建築部門 Architecture
へニング・ラーセン(デンマーク) Henning Larsen
北欧のモダニズムを代表する建築家。建物の中心に昼光を採り入れ、巧みに空間を配分するのが特徴で、「光の巨匠」と呼ばれる。デンマーク・コペンハーゲンのオペラハウス、サウジアラビア・リヤドの外務省ビルなど、国際的にも幅広く活躍。デンマークからは初の受賞。
音楽部門 Music
フィリップ・グラス(アメリカ) Philip Glass
ラヴィ・シャンカールにインドの伝統音楽を学び、北アフリカ、ヒマラヤなどの伝統音楽も統合して、独特の音楽的言語を創り上げた。作品はオペラから映画音楽まで幅広く、自ら「劇場音楽」と名付けている。
演劇・映像部門 Theatre/Film
森下洋子(日本) Yoko Morishita
現役のプリマバレリーナ。のびやかな四肢に恵まれ、その体型を幼少時代からの厳しい精進により鍛え、端麗な容姿と正確なテクニックによる演技で、気品ある、優れた舞台を創り続けてきた。芸術活動は広く国内外に及ぶ。
若手芸術家奨励制度 2012 GRANT FOR YOUNG ARTISTS
スフィンクス・オーガニゼーション The Sphinx Organization
(本部:アメリカ デトロイト)
1966年に黒人ヴァイオリニスト、アーロン・ドワーキン氏が、黒人・ラテン系米国人のクラシック音楽参加を促進し、若手演奏家を養成するために創設した非営利団体。同時に音楽教育を通じて恵まれない地域の青少年の育成と、黒人・ラテン系作曲家による作品の制作、演奏、保存の促進も目指している。
チェッコ・ボナノッテ(イタリア)さんと
森下洋子(日本)さんまた、この会見には、特別ゲストとして彫刻部門の受賞者チェッコ・ボナノッテさんと演劇・映像部門の受賞者 森下洋子さんも出席しました。
森下洋子さんは、「世界中の素晴らしい芸術家に与えられるこの賞を受賞して、夢のようです。私の人生に新たな使命を頂いた気がします。何のために踊るのか?をずっと考えてきました。私は、観てくださる方に夢や希望やロマン、そして勇気を与えることだと思います。広島の生まれの日本人として、踊ることが世界平和につながればとも考えています。」と述べました。
また、チェッコ・ボナノッテさんも「受賞は、これまでの私の仕事・私の人生の歩みを認めて貰ったと感じて、とても光栄です。私は、40年に及ぶ日本とのかかわりの中で、日本人の素晴らしい自然感覚、「自然と調和する」生き方を学びました。そのことにも心から感謝しています。」と話しました。
2012年の高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式典は、2012年10月23日に東京・元赤坂の明治記念館で行われます。
フジテレビは、フジサンケイグループの一員としてグループとともに世界文化賞の趣旨に賛同し、賞の創設以来、協力をしています。