2011年3月11日、東日本大震災に見舞われて以降、フジテレビのCSR活動の柱に「被災地支援」が加わりました。これまでの経験をもとにフジ・メディア・ホールディングズ各社、系列各局と協働し、それぞれの本業を生かした被災地支援活動を行っています。
未曾有の大震災を風化させない、被災地の方々を忘れないということが、フジテレビが社会に対して約束する「責任」だと考えます。
2012年4月からスタートした『ずっとおうえん。プロジェクト』を継続して行いました。2012年度は、フジ・メディア・ホールディングス各社と協働して行ったもの、他団体と連携して開催したイベントなどが増え、内容的にも多様な活動となりました。
陸前高田市にあるサンビレッジ高田で、牧原俊幸・梅津弥英子両アナウンサーの司会による被災地支援イベントを行った。第一部は牧原アナのマジック付朗読会、第2部は、LEDの大型ビジョンを使った「ワンピースフィルム・ストロングワールド」の上映会。シリーズ史上最大のヒットとなった作品だけに、子どもから大人までが来場。上映後のルフィの握手会も大好評だった。(技術面で八峯テレビ・フジアールと連携した。)
(2012/5/19開催)
滋賀県立大学 環境科学部 環境デザイン学科(陶器浩一研究室)の学生たちが、気仙沼の方々と一緒に建てた「竹の会所」。地域に生息する竹を使ってみんなが集まれる空間をと、自宅も父親も津波で失った男性が建設地を提供。そこでアナウンサー朗読会と食育イベントを実施した。
(2012/9/1開催)
福島県二本松市にある「安達が原ふるさと村」で朗読会を開催。二本松市には、震災による放射能被害を避けて浪江町から避難してきた人たちが多く暮らしている。地元の青年会議所から協力依頼を受け、「福幸祭」という復興イベントにおいて西山喜久恵アナの朗読会を開催。戊辰戦争に出陣し命を落とした二本松少年隊の実話など数作品を朗読した。
(2012/11/3開催)
フジ・メディア・ホールディングスのグループ会社「ディノス」では、2012年から東日本大震災の復興支援活動「東北に春をお届けします。」を行っている。東北の花屋の協力を得て、被災地の子ども達にお花の苗をプレゼントするというもので、フジテレビ「ずっとおうえん。プロジェクト」もこの主旨に賛同。生田竜聖アナと岩手めんこいテレビのキャラクター・ミット君が加わり陸前高田市内の4ヵ所でイベントを行った。
(2013/3/13開催)
夏のフジテレビ社屋イベント「お台場合衆国2012」の収益で実施した福島県での無料イベントでCSR活動を展開。
放送番組における取り組み
報道番組
【東日本大震災の報道に対する基本姿勢】
フジテレビ報道局はテレビ放送の公共性に鑑みて、今後も東日本大震災にかかわる事象を多角的に取材、多様な形態の番組で報道を継続する。
●震災と被災地を忘れないための報道の継続
震災発生から2年以上となっても社会の関心が薄れることのないよう、関連の報道を続けていくことが報道機関の責務と考える。そのためには復旧・復興という表面上の動きを伝えるだけでなく、被災した人の感情に配慮した取材を継続し、その気持ちを理解し寄り添うことが必要であると考える。また、報道を続けることで全国の人々が震災と被災した人の現状についての理解を風化させないことに寄与する。
「FNNスピーク」はこれまで被災地関連のニュースを連日放送してきたが、今後もこの方針を堅持していく。
●震災に関わる政治や社会の動きの報道
被災地では仮設住宅での生活が長引いていて、復旧・復興へ向かいつつあるとは言え、問題はまだまだ山積している。そのための政治・行政の動きが迅速、公平であるか、幅広く伝えることが必要と考える。特に福島第一原発については、いまだトラブルや問題が継続していて、廃炉完了までまだまだ長い道のりが続くことを忘れず報道していく。
●国民の生命と財産を守るための防災情報の報道
地震災害が多発する日本の現状を踏まえて、想定し得る災害の情報は無用に不安をあおることなく視聴者に伝える。このために、災害で生き延びるための方策など警告報道も行い、災害による被害を抑えることをめざす。
●災害即応体制の構築とスタッフのスキルアップ
テレビ報道における災害報道は早さと正確さが担保される必要があり、そのための取材・放送設備の拡充を図る。このためには取材ヘリコプターの安全確保、取材と放送のための機器の拡充などが必要である。また記者、ディレクター、アナウンサー のスキルアップのために災害発生時を想定した訓練を繰り返す。
さらに随時災害の専門家を招いての勉強会も実施、スタッフの意識の向上を図る。
このような基本姿勢に基づき、各番組において以下のような震災企画を放送。
【東日本大震災2年企画】 (2012/3/1~13放送)
【シリーズ 舞の海 被災地ふれあい企画】 (2012/10/1~2013/3/31の間、7回放送)
【舞の海が行く!三陸“味と人情”ふれあいの旅】 (2012/6/27放送)
【道の駅よつくら港 営業再開までの道のり】 (2012/8/27放送)
【シリーズ 震災から1年半】
【欠陥住宅をめぐるトラブル急増】 (2012/9/21放送)
【被災地の安全を守れ 奮闘!宮城県警交通機動隊に密着】 (2012/10/16放送)
【検証!EM菌の効果…土中のセシウムは減少する!?】 (2012/10/17放送)
【密着!福島刑務所の運動会】 (2012/11/7放送)
【レディ・ガガの震災チャリティのティーカップが落札者に】 (2012/6/5放送)
【サッカー日本代表の香川真司 福島県相馬市の小学校を訪問】 (2012/6/19放送)
【サッカー日本代表の岡崎慎司・酒井高徳 宮城県東松島市の小学校を訪問】 (2012/6/20放送)
【被災地復興への歩みを企画枠で継続放送】
【東日本大震災2年 石巻市の水産加工業の実態を交え生中継】 (2013/3/10放送)
【被災地発ニュース(毎日)】
東日本大震災1年を機に「被災地発ニュース」を毎日放送する方針を決め、実践した。
【震災・サクラ企画中継】
【震災企画・被災地の課題や懸命に生き抜く人たちを特集】
【震災から1年半 防災&被災地企画】
【被災地2年企画を8回にわたり放送】
【震災から1年半 南三陸町から秋元優里アナ生報告】
【宮城県・南三陸町 復興道半ば… 医師不足に悩む被災地の現場は…】 (2012/12/24放送)
【福島最前線からの報告】
【震災から2年…宮城・南三陸町町を離れる人と町に住む人それぞれの思い】 (2013/3/11放送)
【政治・行政の視点から考えた提言 被災地・防災のためにできること】
【 被災地復興の今とこれから】
【大震災での心のケアに関する特番「0311、知られざる心の闘い」を放送】
東日本大震災で2年目から大きな課題となる心のケアに関する番組を制作、PTSD等と闘う患者さんをドキュメントした。極めてデリケートなテーマでもあったので、関連のシンポジウムも日本トラウマティックストレス学会と共催し、この問題の重要性を広く一般に訴えた。 (2012/3/6放送)
情報番組
【東日本大震災から2年】
「めざましテレビ」では東日本大震災から2年を前に三宅正治・生野陽子両キャスターが、宮城・岩手・福島県の被災地の現状を取材。また、2013年3月11日にも福島・岩手県から中継を交えてリポートした。「めざましどようび」では佐野瑞樹キャスターがこれまで取材し続けてきた、岩手県・大船渡市の野球少年達を、皆藤愛子キャスターもその復興を見続けてきた宮城県・南三陸町を通して被災地の今を取材した。 (2013/3/6~3/12放送)
【Tatton(タットン)プロジェクト】
東日本大震災で津波の塩害を受けた畑を、除塩効果のある綿花の栽培をすることで復旧させようという「たんぼエイド」に続く農業支援プロジェクト。2年目は人気アーティストゴールデンボンバーが参加し、福島県新地町の農地など計100アールから、120㎏の綿花を収穫した。綿花を収穫した畑は、稲作が可能な状態に回復している。3年目となる2013年度はさらに農地を拡大する予定。
(2012/6/14~2013/1/9放送)
【大川小学校「てっちゃん」取材】
全校児童の約7割、74人の尊い命が奪われた宮城県石巻市大川小学校。その中で津波に飲み込まれながらも奇跡的に一命を取り留めた只野哲也くん、当時12歳。通称“てっちゃん”。震災後すぐの2011年春から密着取材を開始。最愛の祖父・母・妹を亡くした少年とその父がどう生きていくのか、震災の現実を描く。2011年度から継続し、とくダネ!で合計4回放送。「わ・す・れ・な・い」特番の中でも放送している。
(ディレクター取材継続中) (2012/4/6放送)
【福島県立双葉高校野球部 取材】
震災後すぐの2011年春から、原発からわずか3キロの名門野球部に密着。甲子園出場3回を誇る伝統校ながら、原発事故後は部員が減り、存続の危機を常に抱えるチーム。転校を迷いながらもキャプテンとして残る決意をした西山くんを中心に、故郷のため、母校のために野球を続ける高校球児たちの葛藤を描くことで、震災が終わらない福島の現実を伝えている。2011年度から継続し、とくダネ!企画コーナーで合計6回放送。BSフジ年末年始特番の2時間ドキュメンタリーとしても、2年連続で放送している。
(ディレクター取材継続中) (2012/6/22・8/23放送)
【福島第一原発事故 原発作業員における一連の取材】
福島第一原発の事故以来、厳しい状況下で働く原発作業員たちを取材。2011年度から、その実態に迫る報道を続けてきた。2012年12月放送の特別番組『とくダネ!ディレクター魂2012』でも、作業員たちがスタジオ出演。知られざる現場の様子を語った。 (2012/10/22~12/30放送)
【直撃御免特別企画「大震災から2年×1週間の記録」】
「とくダネ!」の企画コーナーでは、大震災から2年を前に「大震災から2年×1週間の記録」という5日間連続企画を放送。2年を経た今だからこそ見える現実を報道した。 (2013/3/4~3/8放送)
【大震災から2年 石巻市からの全編中継】
大震災から丸2年が経った3月11日。「とくダネ!」はスタジオではなく宮城県石巻市から2時間全編を生中継で放送した。石巻市の2年間、その変化を伝えるべく、「あなたにとって、この2年は?」というテーマで様々な状況の被災者を取材。
また、小倉智昭キャスターは、番組で初めて福島第一原発の内部に入り現状を伝えるとともに、2年経っても帰ることが出来ない福島県内の警戒区域を訪ね、地元の人たちの生活についても報道した。
(2013/3/11放送)
【震災企画放送】
「知りたがり!」では3.11の前週の一週間、震災企画を放送した。
【ロンドンブーツ1号2号田村淳が見た被災地の現状】
定期的に被災地に足を運んでいる司会の田村淳さんの活動に密着。ツイッターで呼びかけたオーケストラを呼び、被災者を集めてコンサートを行った。また、被災地で楽しいことをしよう!と「マスクdeお見合い」も主催。最初は恥ずかしがっていた男女が淳さんの仕掛けたダンスや音楽で徐々に心を打ちとかせていく。最後にはカップルになった男女がマスクをとって顔を見合わせ、思わず笑ってしまう場面も。被災地にたくさんの笑顔がこぼれた。 (2013/3/14放送)
【サバ缶工場復活の奇跡 石巻と東京をつないだ心の絆 】
2年前、宮城県石巻市にある「サバ缶」の工場が被災。泥まみれになった「サバ缶」。直後は途方にくれていたが、その後、中身が食べられることがわかった。この工場の「サバ缶」を愛する東京の複数の飲食店が泥まみれとなった缶を取り寄せ、手分けして洗い、お客さんに提供したという実話を「再現ドラマ」の手法で描いた。 (2013/3/3放送)
【震災から2年・番組全編を石巻市から生中継】
東日本大震災以降、『Mr.サンデー』が継続して取材してきた宮城県石巻市「石巻まちなか復興マルシェ」で、宮根誠司・滝川クリステル両キャスターが現地に赴き、全編生中継を行った。「いま、あなたに大切なモノ」をテーマに、宮根・滝川キャスターが被災地の現状と復興の息吹を、被災者へのインタビューも交えて伝えた。 (2013/3/10放送)
【防災の日SP 首都大震災 ~わ・す・れ・な・い 311からの警告~】
東日本大震災から1年半。「あの日、何が起きたのか」を残された映像や証言から読み解き、検証する「わ・す・れ・な・い」の第3弾。今回は、防災の日前日を放送日として、あの未曾有の災害が首都圏で起きたら…を想定した番組として放送した。 (2012/8/31放送)
【土曜プレミアム 東日本大震災から2年 突入!福島原発に挑んだ男たち
~激闘秘話!命と執念の12日間~】
東日本大震災で制御不能となった福島第一原発。その現場で原子炉の暴走を食い止めようとした人々の証言をもとに、日本の危機がどのようにして回避されたかをドキュメンリーとドラマで描いた。震災から2年が経ち、自衛隊、消防隊は言うに及ばず、命を賭した名もなき人々の存在、官と民の知恵と執念のリレーなど知られざる事実が明らかに。 (2013/3/9放送)
【わ・す・れ・な・い 伝え継ぐ映像記録 2013】
東日本大震災から2年。「あの日、何が起きたのか」を残された映像や証言から読み解き、検証する「わ・す・れ・な・い」の第4弾。今回は、最大の死亡者・行方不明者を出した宮城県石巻市を中心に検証。これまでの津波検証と併せて、未曾有の災害の全容に迫った。また、2年目を迎える被災地の実情も中継を交えて伝えた。 (2013/3/10放送)
バラエティ番組
【食で岩手を元気に!東北代表シェフの挑戦】
ノミニー(挑戦者)として、岩手県の被災地で炊き出しを行うフレンチレストラン「ロレオール」の伊藤勝康シェフが登場。震災後の被災地の食事情や伊藤シェフの炊き出し活動を紹介するとともに、岩手県の生産農家の方々の活躍ぶりも紹介。東北の食文化を盛り上げ、復興に向かって立ち上がろう!という呼びかけを番組内で行った。 (2012/11/2放送)
【震災企画】
「めちゃイケメンバーの私物を被災者にプレゼントする」という震災企画の結びとして、めちゃイケメンバーが、 3月3日・10日の2回にわたり、私物を当選した被災者に届けた。実際にめちゃイケメンバーが被災地を訪れプレゼントを届けたことで、視聴者の方に1年以上経った被災地の現状を伝えることもできた。 (2012/4/28放送)
【ガリタ食堂 震災企画】
「めちゃイケ」の人気企画「ガリタ食堂」では、2011年放送の「27時間テレビ」でお世話になった南三陸町を舞台にロケを行った。南三陸町の方々に名物料理や新鮮な海産物などを紹介してもらいナインティナイン・加藤・濱口・大久保など、めちゃイケメンバーが食べまくり、デブエットに挑戦!少しでも笑顔を取り戻すきっかけになれればと企画した。 (2012/3/23放送)
【東日本大震災の義援金の告知】
日本赤十字社「東日本大震災義援金」の15秒SPOT告知を、震災後の2011年3月21日放送以降の全ての回で放送。
※2012年4月にはこの活動に対し日本赤十字社より感謝状が贈られた。
【震災を扱った特別企画を放送】
2013年3月11日に震災を扱った特別企画を放送。
「あの時言えなかった“ありがとう”」をテーマに、地域住民とSMAPが交流し、お話を伺った。
スポーツ番組
引き続き被災地支援を続けるアスリートたち(「東北人魂」小笠原満男選手〈鹿島アントラーズ〉を中心としたJリーガー、メジャーリーガー・上原浩治選手〈ボストン・レッドソックス〉など)の取り組みを番組で取り上げ、2年が経過した東日本大震災を風化させないよう視聴者に向けてメッセージを発信した。
被災3県(福島・宮城・岩手県)に特別コーチが赴き、地元の小中高校生を対象に新たなプログラムでの集中指導を実施した。系列局の全面協力のもと、各県で高評価をいただくことができた。次年度の日本バレーボール協会の小中学生・競技人口拡大事業「JVAゴールドプラン」とのコラボ企画として、他の都道府県で実施する礎にもなった。
ドキュメンタリー番組
“脱原発”ソングを歌うことになったアイドルの姿を追ったドキュメンタリー。「“反原発”ソングを歌う」ことをきっかけに「原発」について“本気”で考えるようになった少女たちの心の変化を見つめていくことで、震災以後続く「原発問題」について考える新たな機会を提供した。(2012/10/17放送)
「3.11」の被害映像が海外に紹介される中、フジテレビでは見る人の心情に配慮して、1年経った節目に心が元気になる番組「NONFIX~東北の味を世界に!料理番組のカリスマ・結城摂子の挑戦」を米国TV Japanで放送。JAL国際線機内で2ヶ月間上映した。
これは、フードコーディネータ-結城摂子が、東北の名産品を世界へ発信することで被災地を元気にするために、“世界一予約の取りづらいレストラン”「エル・ブリ」のオーナーシェフに直談判、晩餐会に東北の名産品の数々を最高の料理に変身させた前向きドキュメンタリー。日本国内だけでなく海外や、多国籍の機内乗客へも広く啓発できた。
「東京TVフォーラム2012」において、津波による「心の傷」(PTSD)から子どもたちがいかに 再生するかを追うドキュメンタリー「心を再生するために~3.11真の復興支援への処方箋~」(報道番組部制作)の国際共同制作を提案。欧米、アジアからも広く支持され、現在、様々な国での放送を準備中。番組では未曾有の大災害で心の傷(PTSD)を負った被災者がどう「心の再生」をしていくのか、子どもたちと世界各国の専門家の取り組みを取材。世界各国から共同制作ドキュメンタリーのプロが集結する場でのプレゼンにより、改めて「3.11」に対する意識、災害に対する世界への発信が可能となった。
CS放送(フジテレビNEXT・フジテレビONE)
イベント事業における取り組み
毎年恒例の夏の社屋イベント。2012年のテーマは「新時代」。フジテレビがお台場に移転して15年という節目にふさわしく“新しい時代の幕開け”となるイベントを、“明るく!楽しく!希望に満ち溢れる”をモットーに開催。『みちのく合衆国』エリアも設け、飲食ブースや物販ブースをだして、被災地応援を行った。 (2012/7/14~9/2開催)
ゴールデンウイーク「みちのく合衆国」
2012年5月3日~6日の4日間 本社屋にて、東日本大震災被災地復興支援イベント「みちのく合衆国」を開催。【ご当地グルメを提供】岩手県、宮城県石巻市、福島県いわき市による観光PRや物産販売やご当地グルメでまちおこしをしている「B-1グランプリ」のまちおこし団体・6団体が出展。その他「めざましライブ」「バラエティー番組の公開収録」を実施した。 (2012/5/3~6開催)
みちのく合衆国 ~いつでもNIPPON応援団!~ in 福島
2012年3月に宮城県利府町で行われた被災地支援イベント「みちのく合衆国」に引き続き2013年は福島県で開催。「THE MANZAI」「めざましライブ」に合計7,000人を無料招待。
岩手・宮城・福島の3県ではその一部を生放送した。 (2013/3/30開催)
東芝グランドコンサート2013 ヤニック・ネゼ=セガン指揮
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団仙台公演
昨年は仙台市公演に代えて、仙台市の川内萩ホールにてチャリティ公演を実施したため、今回は3年ぶりの仙台市公演となった。被災地の学生を招待し、リハーサルの見学や、出演者との交流などを併せて行った。 (2013/1/31~2/10開催)
東北3三都市巡回展「ルーヴル美術館からのメッセージ 出会い」
東日本大震災の被災三県に、激励のメッセージを送るべく、フランスのルーブル美術館が岩手県、宮城県、福島県の県立美術館にて開催した特別展の共催。「出会い」をテーマにし、ルーブルの8つの美術部門から24点の作品を展示。 (2012/4/27~9/17開催)
フジテレビと日本トラウマティックストレス学会(JSTSS)が共催で、震災後の心のケアをテーマに市民シンポジウムを行った。笠井信輔アナが、発災直後に現場入りし、そこで体験した悲劇について基調講演。PTSD的症状を体験し、カミングアウトするまでの葛藤を語った。また、このシンポジウム関連で、地上波でPTSDに関する2時間のドキュメンタリー番組「0311、知られざる心の闘い」を制作、筆記療法やトラウマと向き合う療法等を通して心の病から立ち直ろうとする方々を描いた。
更に3・11当日にはBSプライムニュースでも心のケアをテーマに徹底討論した。 (2013/3/2開催)
映画事業における取り組み
「JAPAN IN ADAY」は、東日本大震災から1年経った2012年3月11日の“日常の一コマ”を世界中の人々に撮影してもらい、映像を紡ぎ合わせて一本の映画を作ろうというプロジェクト。日本そして世界が自然の脅威に晒された日から1年、人々がどんな24時間を過ごしたのか、それを記録に残すことが震災を忘れないということ。
そんな想いのもと、日本のテレビ局としては初めてリドリー・スコット率いるスコット・フリーとの共同プロジェクトを実現。2012年3月11日に撮影され、集められた8,000本の動画は一つの映画作品となり、2012年11月3日全国公開。東京国際映画祭の特別オープニング作品にもなり、復興に向かう日本の姿を全世界に発信した。
※収益の一部は被災地に寄付される予定。 (2012/3/11~2012/11/3上映)
劇場映画作品「遺体~明日への十日間~」製作・公開
© 2013 フジテレビジョン2011年3月11日、東日本大震災発災。岩手県釜石市は、被害にあった地域と難を逃れた地域が二つに分かれ、残された市民が被災した市民の遺体を搬送、身元確認を行うことになった。当時の報道では伝えきれなかった知られざる真実を描いた石井光太氏の著作『遺体震災、津波の果てに』(新潮社刊)を基に、君塚良一監督が新たな取材を重ねて映画化。
震災から2年が過ぎた今、彼らが共に生きてきた故郷の人々のために遺体安置所で献身の日々を送り、ご遺族たちを支えた姿を通して被災地の真実を伝えたい、後世に残したいという想いでこの作品を製作した。2013年2月23日全国公開。収益は被災地に寄付する。
(2012/3/11~2013/2/23上映)
その他の取り組み
「南三陸ミシン工房」への支援
DVD作品の収益寄付
DVD『自衛隊だけが撮った0311~今そこにある命を救いたい』を制作・発売し、収益を震災関連への寄付に充てた。 (2012/9/19~)
3.11忘れない ~FNN東日本大震災アーカイブ~
東日本大震災に関する報道を目的に収集された、大地震や大津波、それによる被害の実像等を伝える映像群をアーカイブ化し、日本語と英語の字幕表示も付けて、FNNニュースサイトとYouTube FNN公式チャンネルで全世界に向け公開している。その映像は国立国会図書館と総務省がまとめた「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称ひなぎく)」と連携し、広くアクセスできるようになっている。 (2012/9/1~継続中)
岩手・宮城・福島 ローカルTime “FNN被災地発...”
未曾有の大災害から復興途上にある“被災地のいま”を継続的に伝えるため、岩手、宮城、福島の3県内で放送されているローカルニュースを、FNNニュースサイトとYouTube FNN公式チャンネルを通じ、全国に向け、毎日、配信している。被災地を遠く離れて避難生活を送る方々に、また被災地に家族や親類、知人が居て現地の状況を気にかけている方々に、今の被災3県の様子をより詳しく知る手助けになればと考えている。
(2013/3/11~継続中)
震災関連番組の海外コンクール出品
以下の番組を海外の作品コンクールに出品した結果、多くの賞を受賞。
震災がもたらした現実を世界中の人々に伝えることができた。
英語版の番組制作
総務省による「被災地復興のアピール、風評被害対策を目的とした海外への情報発信強化」施策の一環として、震災に関する番組を3本制作、日本国際放送JIBTVに対し無償提供した。
美術協力会社間との情報共有システムの構築
SNSを使用した災害時のスタジオ収録の有無や運行状況などを協力関係会社全社が共有できるようにした。