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2012年度 環境トピックス

東京臨海広域防災公園&体験学習施設「そなエリア東京」見学会

[2012年7月9日更新分]

6月8日(金)午前、東京都江東区有明にある東京臨海広域防災公園の見学勉強会に行きました。

首都圏広域防災のヘッドクォーター

今回見学に伺った場所は、首都直下型地震が起きた場合、首都圏の「緊急災害現地対策本部」になるところです。 2年前の2010年夏に完成し、2011年3月11日の東日本大震災発生後、防災意識の高まりから注目をあび、連日多くの見学者が訪れているとのこと。
この施設の敷地総面積は13.2ヘクタール(東京ドーム約2.8個分)で、防災施設と公園施設に分かれていて、防災関連施設を中心とした北側(6.7ha)は国が、南の公園部分(6.5ha)は東京都が整備し、国と都で一体的な公園として運営を行っています。


ゆりかもめ有明駅を降りると
すぐ正面エントランスが見えます。

東京臨海広域防災公園

広域支援部隊等のベースキャンプとなる場所

まず対策本部の会議室で担当者から施設の基本情報についてレクチャーを受けました。

会議室で説明を受ける
フジテレビ社員25人
ここには、本部施設の他ヘリポートと7つのヘリ駐機場、自衛隊や消防、警察などの車両駐車場や隊員宿泊テントを設置するスペースもあるということ。また、海からのアクセスがよく、国会までも8km、周辺に建物がないのでヘリの離着陸も可能です。海抜8メートルのところにあり(通称:有明の丘)担当者の話では、津波の心配はないということでした。

通信環境も中央防災無線、地上波と衛星の両方を確保、非常用電源(自家発電)は2階に設置されており、3日間連続運転可能(燃料追加で7日間まで可能)とのことです。自給自足で活動できるようにと、シャワーや仮眠室を配置。水は、飲料用水約6トン、シャワーなど133トン分を貯水。備蓄食糧、飲料水など7日分を目標に備蓄を計画しているそうです。
負傷者などの対応は、すぐそばのがん研有明病院と連携する体制が整っています。

ちなみにこの場所が使用不能になった場合は、現地対策本部は東京都庁になるそうです。
※緊急対策本部の優先順位 ①首相官邸→②中央合同庁舎→③防衛省→④立川広域防災基地

つづいて、司令部となるオペレーションルームへ
有事のときに司令部となるオペレーションルームは、とにかく広い!約960m2、座席数186(他に打ち合わせスペース84)、300インチのリアプロジェクションモニター。デスクにはパソコンがずらり。備品も沢山準備されていました。 2年に1回大規模訓練を行っているそうですが、普段使用されていないのがもったいない。

ヘルメットをかぶり床下へ

今回は特別にご配慮いただき、免震装置(ダンパー)を見学。埋立地なので、液状化が心配されるため、地盤の改良を行い、その上に多種の装置を使った免震構造の建物になっていました。


1種類だけではなく、4種類の装置を併設していて、
それぞれの本数は以下のとおり。
鉛ダンパー:16体
積層ゴム一体型U型ダンパー:25体
積層ゴムアイソレーター:41体
弾性すべり支承:25体

積層ゴム一体型U型ダンパーには、震災時の激しい揺れを 物語るキズが・・・・

見学者用の体験施設でサバイバル体験も!

そのあとは、「そなエリア東京」でDS端末をつかったサバイバルクイズに挑戦!
次に、本部に併設された体験学習施設「そなエリア東京」で、大震災直後の街を再現たジオラマ内を歩きながら、DSの端末を使って一人一人がクイズに挑戦しました。
今個々にもち合せている防災知識で震災から72時間を生き残れるかというサバイバルゲーム。このジオラマや映像演出には、フジテレビ情報制作局が全面協力しています。

地震発生後72時間は
任命救助に専念するので
自力で生きのびないといけない…
震災直後の崩壊した街をリアルに再現
モニターには川端アナの緊急ニュースが常に流れ緊迫感が…
災害時に役に立つアイテムの展示

最後に屋上にあがり 施設の全貌を見学
この日は晴天に恵まれ、公園エリアではバーベキューを楽しんでいる人もいました。

最後にみんなで記念撮影

震災から1年4か月、今回の見学で地震の怖さを忘れかけていたことに気付かされました。首都圏で大地震が起きた時、最低3日間、できれば7日分くらいの備えをしておかないといけないと再認識…。担当者は、「想定外も想定しないといけない」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと思いました。
この施設が実際に活用される事態は、あまり想像したくありませんが、万が一に備えておくことは重要なことだと感じました。放送局の防災体制を考える上でも、今回の見学は大変有意義で、今後の参考にしていきたいと思いました。

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