フジテレビのCSR活動 2013年度~2020年度

2011年度活動報告

2011年度活動報告TOP
TOPICS
社会貢献活動
環境
番組
TOP2011年度 社会貢献トピックス被災地支援「こどもおうえんプロジェクト」クリスマススペシャル 福島県南相馬市へ
2011年度 社会貢献トピックス

被災地支援「こどもおうえんプロジェクト」クリスマススペシャル 福島県南相馬市へ

[2011年12月21日更新分]

12月13、14日の2日間、フジテレビが継続して行っている「こどもおうえんプロジェクト」のクリスマススペシャルとして、福島県南相馬市で「ガチャピン・ムックとクリスマスin南相馬」を開催しました。

南相馬市は原発事故の影響を受け、福島第一原子力発電所から20Km圏内の、基本的に立ち入り禁止の「警戒区域」があります。


12月現在、南相馬市で再開している幼稚園・保育園は原町区と鹿島区に11園。南相馬市教育委員会のご協力のもと、620名の子どもたちが7園に集まり、クリスマスイベントに参加してくれました。


13日はフジテレビの山﨑夕貴アナウンサー、14日は戸部洋子アナウンサーが進行。サンタ姿のガチャピン・ムックが登場すると子どもたちも先生方も大喜びで一緒にクリスマスソングを歌いました。
そして特別ゲストの福島テレビのキャラクターふくたんの登場でさらに盛り上がり、大人気の「マル・マル・モリ・モリ!」を元気に踊り、楽しい時間を過ごしました。

フジテレビでは、今後も、この「東日本大震災・こどもおうえんプロジェクト」を被災地のニーズに合わせ継続して展開していきます。

フジテレビ 戸部洋子アナウンサーからのメッセージ

複雑な状況の中、先生たちに最大限の愛を注がれる子どもたち

こどもおうえんプロジェクト、今回は南相馬市の子ども達に会いに行って参りました。
震災後、福島県南相馬市に入るのは、私にとっても初めてのこと。
子ども達の表情はどんなものなのか?胸に様々な思いを馳せながらの参加となりました。

まず、現地に向かうバスの中、飯舘村を通りながら現場に向かったのですが、
途中スタッフが持っていた放射線量計は、度々音を立てていました…。やはり、東京よりも高い数値が出ており、その現実を見た思いでした。

今回まず、はじめに向かったのは北町保育所。園児のみんなは穏やかな優しい表情で、ガチャピン&ムックが入るととても素敵な笑顔を見せてくれました。
後に知ったのですが、今回の震災で家族が亡くなった園児もいたとのこと。その子が良い笑顔を見せてくれたのが、とても嬉しかったと保育園の先生方もおっしゃっていました。最後に先生が涙をポロポロと流しながら、「本当にありがとうございました。」と言ってくださり、私達もぐっと胸に詰まる思いでした。


続いて向かったのは青葉幼稚園。ここでは近くの2か所の保育園のみんなも合流し90人近い園児達が、元気いっぱいにマルモリダンスを一緒に踊ってくれました。
先生の元気な笑顔とトークが特に印象的な幼稚園で、最後にイベントが終わると、サプライズでなんと、私達にむけて園児のみんなが歌のプレゼントをしてくれたのです!ガチャピン&ムック・そして福島テレビのふくたんも、これにはびっくり!本当に嬉しいサプライズでした。

お昼を挟み、午後に向かったのはよつば保育園。みんなとても元気な印象で、ガチャピン・ムックにも興味津々。特に先生の中にガチャピン&ムックの世代で大大大ファンの方がおり、園児以上に興奮する姿も見られました(笑)。



ここの保育園の廊下には、手をつないだ写真がずらりと重なり、一つの写真になってつながっていました。震災後、手伝いに来てくださったボランティアの方々全員の写真が飾られていたのです。私達も全員手をつないで写真をとり、一番端の人は手をのばし、次の写真とつながる様に撮りました。こうやって想い一つに繋がっていくのだなぁと改めて感じる時でした。



今回、最後に訪れたのは原町聖愛保育園。園内に飾られているクリスマスのモニュメントがとても美しくて、思わずため息…。先生方の優しい空気が園児達の表情にもふんわりと現れていました。保護者のみなさまも参加してくださり、親子そろってみなさん楽しんでくれました。

今回先生から聞いたお話で、特に驚いたのは園児の数。100人近くいた園児は80人近くが他県に移り、避難所からやってきた園児20人ほどが新たに加わって、現在の園児の数は40人近くになったという事、職員・先生の数も半分に減らせざるを得なかったそうです。いま、福島にある保育園、幼稚園の現実、状況を見た思いでした。

今回改めて、すべての場所で感じた事は、当たり前のことかもしれませんが、先生たちが今、ここにいる園児達に最大限の愛情を注いでいるということ。
その想いと共に、こうした今回のプロジェクトが、子ども達の思い出に少しでも残ることを改めて祈りながらの南相馬市の訪問となったのでした。

文:戸部洋子(フジテレビ アナウンサー)

フジテレビ 山﨑夕貴アナウンサーからのメッセージ

自分がテレビに出ることの意味も考えた、南相馬訪問


12月13日、南相馬市の幼稚園・保育園を訪れました。
今回の『こどもおうえんプロジェクト』は、私にとっては初となる、ガチャピン&ムックと一緒♪のイベント。クリスマスも近いので、ガチャピン&ムックはサンタバージョンですよ☆


ガチャピン&ムックの登場に、子どもたちは大興奮!!
一緒に『あわてんぼうのサンタクロース』を歌って、『マルマルモリモリ』を歌って踊って、ガチャピンサンタ&ムックサンタからのクリスマスプレゼントに大喜びする子どもたちを見ていると、「子どもたちの笑顔のために私たちに出来ることは、きっとまだまだたくさんあるんだなぁ」と、しみじみ感じます。。

よく子どもたちが、「めざましテレビ見てるよー!」って言ってくれるんです。なかでも、今回すごく嬉しかったのは、「フジテレビの中でお姉さんが一番好きだよ!」って言ってくれた子どもがいたこと!!

「お姉さんが誰なのか、本当に分かっているのかな~…。」
という不安が一瞬頭をよぎりましたが、そんなこと関係ありません。
お姉さんは嬉しかったです。
みんなの笑顔が見たいから、お姉さんはこれからも頑張りますよ♪

そんな中、ある出会いがありました。

鹿島幼稚園で出会った一人の女性。
彼女は、小高区の幼稚園で園長先生を務めていた方でした。
しかし原発事故の影響で幼稚園を閉鎖せざるを得なくなり、こうして別の幼稚園の手伝いをしているということでした。

彼女は私たちの訪問を涙を流して喜んでくれ、こんなに楽しいのは久しぶりだったとおっしゃっていました。
震災の日から毎日「めざましテレビ」を見て下さっていて、大塚キャスターが原発について言及してくれることが救いとなっていたとのことです。しかし事態はなかなか収束せず、早9か月以上が経ちました。原発事故はあるときからニュースのトップではなくなり、そのうち世の中から忘れられてしまうのではないかと、不安に感じているそうです。

こうした生の声を聞き、それを私たちが発信していく。
それこそが、私たちアナウンサーの役目だと実感しました。
彼女は、私の笑顔を見ると元気が出ると言ってくれました。
スタジオの中だけではなかなか感じることの出来ない、私たちがテレビに出ることの意味。
テレビの大きな力を信じて、これからもたくさんの笑顔を生み出せたらと思います。

文:山﨑夕貴(フジテレビ アナウンサー)

※「こどもおうえんプロジェクト」についてはこちら

Copyright © Fuji Television Network, Inc. All rights reserved.