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2011年度 社会貢献トピックス

被災地支援「こどもおうえんプロジェクト」宮城県亘理町へ

[2011年11月10日更新分]


震災から半年経った10月25日、宮城県亘理町でフジテレビが継続して行っている「こどもおうえんプロジェクト・食育出前授業『ハロー!どっこくん。』」を開催しました。

今回の先生は石本沙織アナウンサーと仙台放送の広瀬修一アナウンサー。
そして特別ゲストには仙台放送のジュニくん。
今回訪れた2か所の保育所は、それぞれ津波の被害が大きく仮園舎にて保育を行っています。


1か所目は吉田保育所。こちらは吉田西児童館を保育所として活用。今回のイベントは5歳児クラスが生活をしている部屋を使用して行いました。0歳児から保育をしているので部屋が足りず、部屋を区切って生活しています。

イベントには0歳児からすべての園児が参加。先生におんぶされたり、ベビーカーに乗っていたり、とてもほのぼのした会場となりました。


2か所目の荒浜保育所はゲートボール場として使われていた敷地内に7月にプレハブ園舎が完成し、3歳児から5歳児が一つの部屋で生活していました。
0歳から2歳児クラスはお隣にある亘理保育所にお世話になっているそうです。

大判紙芝居にびっくりし、そのあとの仙台放送のキャラクター「ジュニくん」の登場にみんな大興奮。自分たちが作ったいろいろな表情の'うんちのキャラクター'「どっこくん」のお面をつけて元気に体操をしてくれました。

フジテレビでは、今後も、この「東日本大震災・こどもおうえんプロジェクト」を被災地のニーズに合わせ継続して展開していきます。

フジテレビ 石本沙織アナウンサーからのメッセージ


先月に引き続き、『ハロー!どっこくん。』の食育活動に行ってきました。
今回は、宮城県の亘理町。津波の被害が甚大だったところで、今回伺った荒浜保育所も吉田保育所も大きな被害を受けたそうです。本番までの間に先生方から色んなお話を伺いました。そんな中私たちに出来ることはイベントをしっかりやって子どもたちに大事なことを伝えること。今回もみんな一生懸命話を聞いて、楽しそうに踊ってくれました!






そんな中、今回とても思い出に残ったのは、荒浜保育所で園児たちと一緒に給食を食べたことです。部屋に入って「どこの席にしようかな~」と迷っていると、「ここで食べなよ!!」と元気に私を呼ぶ男の子が!お言葉に甘えてその子の班で3人の園児と一緒に食べました。
するともう一人の男の子がどうやら好き嫌いが多いみたいで先生が困っていたのですが、「お姉さんが来てくれたから…」と見事完食!
さっそく「どっこくん」効果、バツグンです!


これからも「どっこくん」精神を忘れずに、好き嫌いなく何でも食べてほしいですね。みんな、楽しい時間をありがとう。忙しい中時間を割いていただいた先生方にも感謝です。本当にありがとうございました。

文:石本沙織(フジテレビ アナウンサー)

仙台放送 広瀬修一アナウンサーからのメッセージ


銀杏並木も色づき始めようとする10月中旬の杜の都・仙台。
その中心部から南にわずかに行った亘理町にて、こどもおうえんプロジェクトに参加させて頂きました。
保育園を訪れる前、私はある思いを抱いていました。

私は震災発生からのほぼ1ヶ月間を被災地で過ごし、様々な子どもたちと出会いました。
震災直後の避難所で、暗くて長い夜を無言で過ごした子供たち。
丘の上から焼け焦げた街並みを見つめる子どもたち。
給水のため家と避難所までの道程を何往復もする子どもたち。
「お家がなくなっちゃった」と話しかけてきた子どもたち。
「この先は瓦礫で道が塞がっているよ」と教えてくれた子どもたち。
ランドセルも洋服も流され普段着のまま出席した卒業式。薄暗い教室で、ぐっと涙をこらえる子どもたち。
それから時間と共に徐々に笑顔が戻り、名前も知らない子どもたちの笑い声が人々の心の支えでした。

月日を重ね、多くの人達がそれぞれの生活へと戻っていきました。
「あの日あの時出会った子どもたちは、今どこで何をしているのだろう?」
人が少なくなった避難所を訪れる度に、そう思うようになりました。




そして、この日訪れた2箇所の保育園では、元気な子ども達の目一杯の笑顔がありました。
一緒に遊んだりダンスをしたり…これだけ子ども達と触れ合う機会は初めてで、本当に楽しい時間を過ごせました。
3月11日に刻まれた心の傷が癒えたとは思いません。
それでも、震災を耐え抜いた小さな体には、明るく前向きな力が溢れていました。


あの日あの時出会った全ての子どもたちが、強く逞しく元気でいてくれたらと、改めて感じました。
これからも、一人でも多くの子どもたちに会いに行けたらと思います。

文:広瀬修一(仙台放送 アナウンサー)

※「こどもおうえんプロジェクト」についてはこちら

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