ザ・ノンフィクション「わすれない~三つの家族の肖像~」が
アジアン・テレビジョン・アワードの時事問題部門で最優秀賞を受賞!
[2012年1月10日更新分]
表彰式でトロフィーを受け取る
西村 朗プロデューサーアジア最大のテレビコンクールとして位置づけられ"アジア版国際エミー賞"とも呼ばれているアジアン・テレビジョン・アワード。去年12月にシンガポールで開催された第16回アジアン・テレビジョン・アワードの表彰式で、「ザ・ノンフィクション『わすれない~三つの家族の肖像~』」(去年4月17日放送)が「時事問題部門」の最優秀賞を受賞しました。
この作品は放送開始から17年目を迎える「ザ・ノンフィクション」の作品の中でも極めて異例の制作プロセスを経たものでした。
東日本大震災の直後、味谷チーフプロデューサーの号令のもとフジテレビ情報制作局の会議室に集まったプロデューサーとディレクターの誰もが、この未曾有の事態を何とか伝えなければならないという衝動に駆られていました。ならば!と急遽、「ザ・ノンフィクション」スタッフ全員にドキュメンタリー特番のスタッフを加え一本のドキュメンタリー番組を制作すべく緊急プロジェクトチームが誕生、ディレクターとカメラマンが3組に分かれて被災地・宮城県石巻市に向かいました。
壊滅的被害を受けた石巻市・魚町最も多くの人々が亡くなった石巻市は、日本屈指の水揚げを誇る漁業と水産加工の町。大事な家族や仕事を奪った海、しかしそれは皮肉にも自分たちが生きてきた故郷の海でした。そこで私たちは、妻と長男を津波で亡くした牡蠣養殖漁師一家、従業員とその家族のために危機を乗り越えようと奮闘する水産加工会社の経営者、東京への出稼ぎから戻ったのち被災した高齢夫婦という、懸命に生きる3組の家族に出会いました。
そんな三つの家族の物語を綴ったのが「ザ・ノンフィクション『わすれない~三つの家族の肖像~』」です。この番組を私たちは、震災から約1ヶ月後に送り出しました。
被災した皆さんが一日も早く、少しでも元の生活を取り戻せることを願いながら、取材したディレクターたちは今も、皆さんの姿を記録し続けています。
文:森 憲一プロデューサー(フジテレビ 情報制作センター)
<番組概要>
ザ・ノンフィクション「わすれない~三つの家族の肖像~」 2011年4月17日(日)14:00~放送 |
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語り | 宮﨑あおい |
チーフプロデューサー | 味谷和哉 |
プロデューサー | 西村 朗/森 憲一 |
ディレクター | 豊田亮介/川上大輔/宮下佐紀子/佐藤可奈/斉藤 敬 |
総合演出 | 眞部猪一 |