目の不自由な方にもフジテレビを楽しんで頂くために・・・・
『解説放送、やっています。』
[2011年8月19日更新分]
フジテレビでは、2007年より、少しずつではありますが、副音声で目の不自由な方に向けて解説放送を行っています。
現在は、お昼のバラエティ番組「ライオンのごきげんよう」の木曜日・金曜日の放送や
金曜プレステージや土曜プレミアムで放送されているサスペンスシリーズ(「山村美紗サスペンス赤い霊柩車」など)で、出演者のコメントや俳優のセリフだけでは理解できない部分を解説放送でおぎなっています。
「ごきげんよう」の解説放送をする
藤村アナ コメントを読み上げているのは、フジテレビアナウンサー。
具体的にどういうものかというと、例えば、「ライオンのごきげんよう」で、司会の小堺一機さんがゲストが描いた絵を指さし、「これは一体なんですか?」と聞いたとします。
でも、目の不自由な人には、「これ」がなんであるかわからないため、そこで副音声では、『司会の小堺さん、ゲストの○○さんが描いた絵をさす』と音声で説明が入るのです。
この一言が入るのと入らないのとでは、目の不自由な方にとって、番組の楽しさ・内容の伝わり方が大きく違ってくるはずです。
ディレクターと打ち合わせをする
藤村アナ 解説放送の録音を担当する共同テレビの岩崎ディレクターは、
「どういうコメントを入れたら一番わかりやすいかを常に考えています。ただ出演者のセリフの合間に入れるので、長さも考慮しないといけません。解説を入れすぎてもダメ、入れなすぎてもダメ、ちょうどいいボリュームを模索しているところです。」
と話します。
注意してみてみると、テレビ放送においては「こちらが・・」とか「ここが・・・」という「指示代名詞」がけっこう多く使われていることに気付かされます。
ニュースや天気予報でも放送時間に限りがあるため、「現在の為替の値はごらんのとおりです」とか「週間予報はごらんのとおりです」などの言い回しもよく耳にします。
また外国人のインタビューでは、テロップでしか日本語訳がでていないことも多いですね。
解説放送をもっと増やしていくことももちろんですが、通常の放送においても、なるべくそのような言い回しを避け、誰にでもわかりやすい放送を心掛けていかなければと思いました。
フジテレビ編成制作局編成部・解説放送担当 竹村大介談
フジテレビでは、今後、もっと解説放送を増やしていけたらと思っています。
より幅広い番組での展開など、テレビの果たすべき役割を考え、何ができるかを模索しているところです。
より多くの方にフジテレビを楽しんでもらうために・・・・
フジテレビは日々考えています。