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2009年度 番組トピックス

日本の超エコヂカラ「環境大賞」SP 未来を救うスゴ技公開

[2010年7月8日更新分]

岡 康治プロデューサー スペシャルコラム

(2010年6月6日 放送)

「地球を救うのは・・・誰?」
今回、はじめて地球環境大賞の特番の制作に携わりました。
「産業の発展と地球環境の共生」を目指して生まれた地球環境大賞。受賞の背景にある、技術やアイデアをいかにわかりやすく伝え、映像化していくかにこだわりました。


例えば、ペットボトル初、コピー用紙2枚分の薄さを実現し、軽さを極めた「いろはす」。軽量化で年間3000トンのCO2削減が見込まれることなどから環境大臣賞を受賞しました。

開発のポイントは、ペットボトルの薄さと強度の両立。薄くすれば、強さを犠牲にすることになる。そうなると、運搬の際にネックとなる・・・この課題をあえてペットボトルに溝を刻むことで、柔軟性を持たせて克服し、商品化にこぎつけたということです。




その強さをわかりやすく映像化するためにはどうすればよいか?開発を担当した技術者とともに、実験方法を考え・・・8本の「いろはす」の上に13キロのケースをいくつ載せることができるのかに挑戦しました。結果は6箱、80キロを超える重さに耐えることができたのです。そして、その箱を「いろはす」がたわみながらも支える様子をカメラは見事に捉えました。

開発担当者によれば、連日の深夜にわたる試行錯誤の結果、2年の月日を経て「いろはす」は生まれたのだそうです。日ごろ、何気なく手にしているペットボトル。その影で、名もなき人たちが日夜努力している。卓抜したアイデアとそれを生み出した彼らの情熱を伝えることが、ひいては、環境への関心を高めることにつながるのでは・・・
そこにこそ、この特番の意義があると気付きました。

「いま、あなたが地球にできること」
最後のナレーションに載せた、ささやかなメッセージ。
私は白熱電球を蛍光灯タイプのものに変えました。
一人一人の小さな積み重ねが、大きなうねりとなり、地球を救う。
そんな気がしてなりません。

番組をみてもらった人に、少しでもそんな思いが伝わっていれば、制作者冥利に尽きます。

文:岡 康治(フジテレビ情報制作センター)

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