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2009年度 社会貢献トピックス

第21回世界文化賞授賞式、華やかに開催

[2009年11月17日更新分]


© The Sankei Shimbun


優れた芸術の世界的な創造者を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第21回授賞式典が10月22日、常陸宮殿下と同妃殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われました。

今回は写真家では初めて、日本人としては10人目の杉本博司氏や、女性建築家でイラク生まれのザハ・ハディド氏ら5人が受賞。歴代の受賞者は21カ国、109人とりました。 フジテレビは、フジサンケイグループの一員として、グループとともに、世界文化賞の創設当時から、協力を続けてきています。授賞式典や、受賞者たちの業績は、フジテレビの特別番組やニュース番組、情報番組で、詳しく紹介されました。

2009年10月28日深夜に放送された第21回高松宮殿下記念世界文化賞授賞式特番では、大判カメラを使い、「時間」や「歴史」を想起させる洗練された作品を発表し続ける写真家の杉本博司氏に密着し、世界で活躍する杉本氏の創造の原点を探りました。

「第21回世界文化賞授賞式特番」 プロデューサー特別コラム
「受賞者たちのモノの見方を取材して、見えてきたこと」


杉本 博司
今回で21回目を迎える世界文化賞の特番を担当させていただきました。
私がこの番組でテーマに掲げた事は「その道を極めた方々のモノの見方」でした。天才と呼ばれる域にいる人は、どのように日常を見ているのだろうか?やはり私たちには理解できないのか?案外普通なのか?
そんなことを、少しでも表現出来ればと思い制作にあたり、受賞者の一人、写真家の杉本博司さんに密着する事が出来ました。

杉本さんの作品はU2のアルバムジャケットに採用されるなど世界的にファンが多いことで有名です。 現在ニューヨークに在住の杉本さんは、とても気さくでフレンドリーです。日本に帰国する機会は少ないとのことですが、とにかく精力的に動き回ります。


自分がプロデュースする美術館の準備、古美術の収集、友人との食事など今回の滞在中のほとんどの時間にカメラが密着。そこで垣間見えてきたのは、(こう言っては失礼でしょうが)61歳とは思えない若い発想でした。やりたい事やアイディアが次々に溢れてきて、200歳ぐらいまで活躍なされるのではと本気で思えたほどです。

なにをやるにも「理由」が無いのです。「やりたいからやる」と、一貫しています。だからこそ、どんなに困難でもあきらめたりやめたりする理由も無いのです。まして、「年齢的に無理」なんていう発想もまったく無い!これには参りました。例え肉体的には多少衰えても、精神は衰えないとう見本のような方でした。


今回の特番で、このような方々を取材出来たことは私にとってとても有意義でした。そして少しだけ心が豊かになりました。もちろん「その道を極めた方々」の創造の源を簡単に理解する事はできませんでしたが、今回、建築部門で受賞したザハ・ハディドさんがおっしゃった「建築という仕事は、沢山の努力と、忍耐と責任の仕事です。この仕事を楽しみたいという人には無理です」という言葉は、私にも理解できました。番組制作にも通じるような気がして…。世界文化賞受賞者の皆さんの創造力と努力と忍耐と責任に、心から敬意を表します。

文:渡邊俊介(情報企画部 第21回世界文化賞受賞式特番プロデューサー)

世界文化賞

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