若い才能を応援!『お台場合衆国2009』で学生さんの映画祭を実施
[2009年9月7日更新分]
フジテレビの夏のイベント『お台場合衆国2009』が終盤にさしかかった8月23日(日)、サテライトイベントの一つである学生さんの映画際「2009 Student Films 6 in ODAIBA」がフジテレビのマルチシアターで開催されました。
(映画祭詳細はこちら)
このイベントは、<映画を専攻した学生たちに「卒業作品発表の場」を提供したい><第一線で映画作りをしている業界の先輩たちと「直接交流する場」を提供したい>そしてなにより、<人材育成を通じて日本の映像産業の発展に貢献したい><若い才能を応援したい>そんな思いで、映画評論家の佐藤忠男さんと映画制作専攻がある学校の先生方とフジテレビが一緒に企画した、『学生さんの映画祭』です。
参加6校の若き監督たち今回の参加校は、多摩美術大学、東京工芸大学、日本大学、武蔵野美術大学、早稲田大学、日本映画学校の在京6校。
優劣を決める学生映画祭ではなく、各作品上映後に、第一線で映画作りをしている業界の先輩たちに直接映画の感想を聞く事ができる、実践的な映画作りのレッスンを観客の皆さんと共有するベントです。
当日は、参加校が推薦する2009年の卒業制作映画を、無料でご覧いただきました。
(上映作品タイムスケジュール[PDF])
朝10時の早稲田大学作品上映を皮切りに最後の日本大学まで、8時間以上に渡る大上映会でしたが、会場のマルチシアターは、学生さんと学校関係者、『お台場合衆国2009』の来場者の皆さんで、各回、ほぼ満席の盛況でした。一作品ごとに監督を交えて、映画評論家・佐藤忠男さんと、第一線で活躍中の映画関係者、フジテレビの映画プロデューサーのトークセッションも実施。
トークセッションに参加してくださった映画関係者は、「誰も守ってくれない」の監督・君塚良一さん、「踊る大捜査線THE MOVIE」シリーズの監督・本広克行さん、「アマルフィ 女神の報酬」のプロデューサー・和田倉和利さん、「20世紀少年」3部作のプロデューサー・甘木モリオさん。そのうえ、「ヴィヨンの妻」の封切りを控えた根岸吉太郎監督も飛び入り参加。そうそうたる大先輩に囲まれながら、堂々と自作について語る“若い監督たち”の姿が印象的でした。
フジテレビクルーのカメラ2台と
学生ボランティアのカメラ。
その間には上映作品用の8ミリ機械!
フジテレビはこの「2009 Student Films 6 in ODAIBA」実行委員会の一員として、今後も若い才能を応援する社会貢献を続けたいと思っています。
なお、当日の模様は、翌日の「めざましテレビ」と「とくダネ!」でも紹介されました。
エコアナ・戸部洋子アナの「2009 Student Films 6 in ODAIBA」リポート
フジテレビ映画事業局長 亀山 千広このお祭り、一体どんなことになるんだろう?と、未知数なまま、ワクワクしながら会場入りした当日。打ち合わせでは、亀山映画事業局長から、下北沢あたりで居酒屋トークする感じでいきたいとの要望。う~む、一体どんなことになるのか?私自身も司会者として、チーママ的な立場で(?)且つ、映画初心者の視線で望んでいきたいけれど・・・、
こりゃ、本番が始まるまでは全く読めないぞ~と、思っていたのですが・・・。
いや~非常に盛り上がりました、トークショー!!
学生監督のみなさんの熱い思い、またその思いに食らいつく巨匠の皆様方・・・。映画が仕事になって忘れていた思いや、長年興行として映画を捉えてきたプロデューサーの皆様方にとって、とても新鮮な場になった様です。
学生さん達も、巨匠達からのアドバイスに真摯に耳を傾け、でも自分の信念は決して曲げず、わが道を貫くという監督もいたり、中には、8mmフィルムが途中アクシデントで切れてしまい、それも映画であると生ナレーションを吹き込む監督もいたりと(笑)みなさん自分の感性を思う存分発揮できた模様でした!
自分の思いを表現する手段として映画を選ぶ、お客さんありきで映画を作らなくてもいい、でも思いは爆発させてほしい!と巨匠達からのアドバイスがある一方で、学生さん達のセミプロ化も着実に進んでいるのかな・・・と、感じた1日でした。
今後もこうした交流の場が、どんどんと盛り上がっていければ素敵ですね!
文:戸部洋子(フジテレビアナウンサー)
当日の運営には、参加校からボランティアスタッフの学生さんたちが参加。入場者の誘導など、フジテレビのスタッフと一緒に汗をかいてくれました!
イベントの模様を余すところなく撮影してくれたのも、早稲田大学と日本映画学校のボランティアスタッフ。こちらは、今後に向けて貴重な記録映像を残してくれました。夏休み返上のボランティアスタッフの皆さんにも、感謝!