フジテレビは、番組等を通じて生活に密着した環境問題から地球規模の環境問題まで幅広く環境関連の情報提供や問題提起を行っています。また、一企業としてもさまざまな環境活動を通じて地球環境保全への努力をしています。
(1)CSR推進会議プロジェクトチームの活動
フジテレビの社内横断的組織「CSR推進会議プロジェクト」のメンバーは、現在、46名。うちCSR推進室兼務者33名。毎月1回、CSR推進会議実行委員長の参加するプロジェクト活動報告会議を開催しているほか、分科会を作って定期的な企画会議を行っています。その分科会メンバーたちの発案で、2009年度も新しい環境活動が生まれました。
<環境プロジェクトチームの活動>
館内放送「えれび。」で、社内省エネ・省資源啓発キェンペーン『エコナカモモコの"モモったいない"』シリーズを展開
「環境問題社内勉強会
テレビ新広島の気象予報士であり、
<気象キャスターネットワーク>
の一員として環境出前授業を行っている波田健一さんを招いて勉強会を開催。環境授業の内容(一部実験を含む)、環境出前授業実施の背景、
<気象キャスターネットワーク>
の活動について伺いました。なお、この勉強会には「とくダネ!」の天達気象予報士も参加。
※<気象キャスターネットワーク>は、環境教育への貢献が認められ、
2010年の『第19回地球環境大賞』文部科学大臣賞を受賞した団体です。
テーマ:「環境出前授業」とは?
講 師:テレビ新広島 制作局企画制作部 波田健一(気象予報士)
実施日:2009年3月12日(金)
<エコアナによる環境活動>
フジテレビのCSR活動を支えるために結成されて3年、23人となったアナウンサー集団『エコアナ』は、2009年度も『エコアナ』環境活動を積極的に展開しました。 また、専門家との環境座談会に出席するなど、自主的な活動の幅を広げています。
<新ゴミ分別キャンペーン代表委員との合同作業>
各部局の新ゴミ分別キャンペーン代表委員の発案で、1)ごみ分別 2)スイッチオフによる電気の使用量を削減 3)封筒・手提げ袋、文房具用品の使いまわしの3つを柱とした『地球環境改善のための3本の矢キャンペーン』を実施し、2009年度も継続的に社内の3Rを推進しました。
また、『廃棄ビデオテープのリサイクル』に関する社内勉強会も開催しました。
(2)放送番組における環境活動
フジテレビは、報道、情報、バラエティ、ドラマなど数多くの番組を通じて環境問題について考え、行動することの大切さを広報、啓発しました。
「もしも」 [ オフィシャルサイト]
現代の豊かな生活を禁止され、身の回りの便利な道具や電気などが次々と無くなる生活に本気で挑戦し、資源やエネルギーの大切さを実感、身近な環境問題、食料問題を考える。
■もしも現代生活を禁止したら(5/16放送)
■もしも輸入食材を禁止されたら(5/16放送)
■もしも電気の使用を禁止されたら(10/18放送)
報道番組
a)「PRIME NEWS」 [ オフィシャルサイト]
『BSフジ LIVE PRIME NEWS』は、フジテレビ報道局がBSフジに協力して制作しているBS放送での報道番組です。
i)「環境を武器に世界をリードせよ・地域活性のかたち」(4/22放送)
環境破壊の象徴「死の湖」と呼ばれた霞ヶ浦を蘇らせる「アサザプロジェクト」の紹介を通じて、環境再生のための地域ぐるみの取り組みを紹介ました。 番組では、一度破壊された環境を再生するには莫大なエネルギーと時間が必要であることを示し、社会に警鐘を鳴らしました。
ii)「中国環境問題を語る…日中環境協力に動く、砂漠化する中国の実態」(5/27放送)
斉藤鉄夫環境大臣(当時)と中国で植林を進めている「緑の地球ネットワーク」の高見邦雄事務局長、立教大学の上田信教授を招き、中国の環境破壊と日本の環境協力について語りました。CO2排出大国である中国に日本がどのような支援ができるかを論じ、一衣帯水の国、まもなく日本を追い抜く経済大国中国の環境問題に一石を投じました。
iii)「温室効果ガス-25%は実現できる」(9/23放送)
鳩山政権がCOP25に向かって宣言した日本の温室ガス削減。経済団体を中心に、それは無理だ、との意見が続出しました。しかし、番組では、この常識を疑い、25%削減は実現できるという仮説をたてて、番組を構成しました。「できない」というのは簡単だが、「できる」という仮説を立てて果敢に行動すれば問題解決の道が見えてくることを示しました。
iv)「トキが舞う日本の自然を取り戻せ」(10/22放送)
2008年に続き、2009年9月29日、佐渡市新穂正明寺地区でトキの放鳥が行われました。日本の象徴でもあったにもかかわらず、純粋な日本のニッポニアニッポンとして、すでに絶滅してしまった「希少野生動物・トキ」への取り組みを通して自然保護問題に深く切り込みました。
そのほか以下のものを放送しています。
b)「新報道2001」 [ オフィシャルサイト]
シャボン玉石けん株式会社が添加物を使わない消化剤や液体洗剤の開発に成功したことにより市場を広げたエピソードを紹介。年商60億円の秘密・老舗"世襲"若社長の挑戦、福岡県北九州市のシャボン玉石けん株式会社を取材しOAました。
4月の国内販売台数で、ホンダの「インサイト」が軽自動車を除くハイブリッド車として初の1位を獲得。F1から撤退してスポーツカーの開発を捨てたホンダの決断とは何だったのでしょうか。またトヨタ自動車は、「プリウス」が受注11万台を超え増産体制に入った一方、日産自動車は2009年3月期の連結決算で2337億円の最終赤字になると発表、2010年3月期も1700億円の最終赤字の見通しになりました。日産自動車も2001年にハイブリッド車を発表したが3年で生産中止となっています。いま日産自動車が開発を急ぐ電気自動車はどんなものか、開発工場を取材。さらに自動車評論家が三菱自動車「iMiEV」を使って東京から北海道洞爺湖まで858キロを1713円のコストで走破する走行実験を行いました。各地で徐々に広がる電気自動車専用の充電ステーションの模様も取材。激闘エコカー戦争の現場を克明に取材しOAしました。
c)「FNNスピーク」 [ オフィシャルサイト]
(1)イギリスで進む「波力発電」最新事情(6/22放送)
(2)風力発電最新事情 日本最大級の風力発電所(6/23放送)
(3)クリーンエネルギー地中熱で快適!冷暖房(6/24放送)
(4)木くずから鉄より硬い新素材(6/25放送)
(5)CO2排出ゼロのエコバイクレース(6/26放送)
d)「ニュースJAPAN」 [ オフィシャルサイト]
e)「スーパーニュース」 [ オフィシャルサイト]
f)「スーパーニュース WEEKEND」 [ オフィシャルサイト]
情報番組
2009年6月29日から7月5日の一週間を情報番組の"環境ウィーク"と題して、「めざましテレビ」「めざましどようび」「とくダネ!」「どーも☆キニナル」「サキヨミLIVE」の5番組がそれぞれ環境問題に取り組む新しい試みを実施しました。
a)「めざましテレビ」 [ オフィシャルサイト]
環境ウイークのココ調では「エコ調」と題し、環境をテーマに身近なエコを総力取材しました。
ii)「ココ調」ではその他の環境関連ニュース企画も数多く放送しました。
「地球温暖化を止めるためのアイデア絵画」を子どもたちに描いてもらい番組で募集、集まった絵画を地球温暖化企画として番組で紹介・放送。
その後、全645人の絵画を、デンマークで行われたCOP15の会場で、国連パン事務総長とアメリカのアル・ゴア元副大統領に手渡し、子どもたちの環境への思いを世界に届けた企画。
iv)特別番組「エコ先進国 ノルウェー大気候」(12/25放送)(12/12・12/19 BS放送)
忘れかけている自然との共存や、エコの最前線を取材するため、遠藤玲子アナウンサーがノルウェーを徹底取材。また、現地で開催されたノーベル平和賞も緊急取材し、環境と平和を改めて考える番組を放送。
国土の約80%が自然に覆われているため、自然と密着した生活をおくるノルウェー。そのため国民1人1人が環境保護にも関心を持ち、住宅は太陽光発電をできる設備を完備している。幼稚園や家族を訪ねエコ意識の高さを取材。
地球温暖化の原因となる温室効果ガス。ノルウェーは2030年までに、排出ゼロを目指すという。水力発電や水素自動車の世界最先端技術を取材。
b)「めざましどようび」 [ オフィシャルサイト]
i)環境ウィーク期間中「大量消費されるビニール傘の末路」
など積極的に身近な自環境問題を放送しました。
6月30日~7月3日を「エコ・ウィーク」に設定。環境に優しい商品を特集し、その商品を使用した場合のエコ効果を紹介。
iii)その他「きょうのイッピン」
iv)めざまち エコクロック
地方に元気がないといわれる中、元気や話題が欲しい地方の町に、エコ時計のオブジェをつくる企画。番組が有名人とコラボしてデザインし、町のみなさんと力をあわせて廃材を利用したエコクロックをつくりました。作っていく過程で町の人々の結束が強まったり、半年経った現在も町の人々に愛されているなど活性化に一役。
c)「とくダネ!」 [ オフィシャルサイト]
今年で4回目となる環境プロジェクトを放送。このシリーズでは、原点に立ち返り‘映像化’しにくい環境問題を徹底的に‘目で見てわかる’ことにこだわりました。
そのほか「とくダネ!」では、番組各コーナーで積極的にCOP15・地球温暖化・エコポイント・住宅版エコポイント制度などを紹介しました。
d)「どーも☆キニナル!」
e)「サキヨミ」 [ オフィシャルサイト]
f)「ジャーナる!」
(3)企業内活動における環境活動
温室効果ガスの削減
フジテレビは、「京都議定書」に基づき世界中で対策が講じられている地球温暖化防止のための温室効果ガス排出量の削減に計画的に取り組んでいます。
フジテレビ本社ビルの二酸化炭素CO2の排出量は、2009年度で24,753トンでした。フジテレビは、東京都の環境問題対策に関する条例に基づく「地球温暖化対策計画書制度」に沿って、2005年度から2009年度にわたる5ヵ年計画を立て、期間内に温室効果ガス排出量削減率2.8%削減の目標を達成するため、省エネ機器の導入やクールビズ、ウォームビズなどの対策を実施しています。その結果、2009年度は、総基準排出量(削減目標の基準となる数値。2002年度~2004年度までの排出実績の平均値)の8.9%削減を達成しました。
(参考)
CO2排出量 | |
---|---|
総基準排出量 | 27,178トン |
2007年度 | 25,976トン |
2008年度 | 25,517トン |
2009年度 | 24,753トン |
チーム・マイナス6%への参加
フジテレビは、京都議定書で定められた温室効果ガス6%削減の目標のための「チーム・マイナス6%」キャンペーンに参加しています。
地球環境改善のための3本の矢キャンペーン3R活動の実施
新ゴミ分別キャンペーン代表委員が中心となり、i)ごみ分別 ii)封筒・手提げ袋、文房具用品の使いまわし iii)スイッチオフによる電気の使用量削減の3つを柱とした『地球環境改善のための3本の矢キャンペーン』を実施し、社内の3Rを推進しました。リデュース(Reduce:発生抑制)・リユース(Reuse:再利用)・リサイクル(Recycle:再生)の3Rはエコ社会のキーワードといわれています。フジテレビは日々の企業活動の中で3Rに取り組んでいます。
i)ゴミ分別キャンペーン運動の展開
社内のゴミ分別率状況とゴミ分別率向上のための注意点を毎週社内にお知らせすることにより、ごみ分別率100%を目指して運動を展開しています。
ii)使いまわしキャンペーン
「使いまわしキャンペーン」を社内各部局のゴミ分別委員とCSR推進プロジェクトチームが合同で実施し、封筒・手提げ袋は一度使った物を再使用し、両面コピー等によるOA用紙削減も展開しています。更に2008年4月からは、パームファイル、文房具も追加し、省資源・循環型社会形成への寄与及び廃棄物削減を目指し運動中です。
iii)CO2削減キャンペーン
会議室・共用部の照明スイッチオフ、帰宅時パソコン・モニターのスイッチオフを行ない、電気使用の削減量をCO2排出量に換算して、平均的な家庭の何軒分に相当するかを、社内にお知らせしています。
社用封筒・紙袋について、自社のもの・他社のものを問わず、再利用を推進し省資源による循環型社会の形成、および廃棄物削減を目指す運動を展開中です。
産業廃棄物リサイクル排出量の削減
港区の基準85%を達成するため、分別したゴミをリサイクル処理施設に搬出し、リサイクル率100%の循環型社会形成を目指し活動継続中。リサイクル率100%を目指し、一般廃棄物、生ゴミ、廃プラスチックの分別を徹底し、リサイクル処理施設に搬出した結果、産業廃棄物として最終処分が必要な廃棄物の排出量を削減しました。本社ビルでは98%超、湾岸スタジオでは100%を達成しています。
(参考)
リサイクル率 | |
---|---|
2006年度 | 82.3パーセント |
2007年度 | 96.3パーセント |
2008年度 | 98.8パーセント |
2009年度 | 98.9パーセント |
(注)湾岸スタジオは上記表にはに含まれず、リサイクル率は2008・2009年度ともに100.0パーセントです。
節水対策の推進
フジテレビでは、社内で使用する水道水等の節水対策を促進するため、水道蛇口に節水器を取り付け、送水量を少なくして節水効果を向上させました。また、中水道についても、大便器トイレ洗浄水での節水コマの設置のほか、館内飲食店厨房からの雑排水をトイレ洗浄水(中水)として再生利用し、水循循環システムを構築し水資源の削減に努めました。
(参考)
上水使用量 | 中水使用量 | 再生水製造量 | |
---|---|---|---|
2006年度 | 91,046立方メートル | 44,833立方メートル | 24,620立方メートル |
2007年度 | 80,961立方メートル | 41,821立方メートル | 25,242立方メートル |
2008年度 | 81,248立方メートル | 39,674立方メートル | 29,642立方メートル |
2009年度 | 80,518立方メートル | 37,098立方メートル | 24,037立方メートル |
また、2009年11月から館内の大便器トイレ浄水のほぼすべてに節水装置を取り付け、水資源の削減に努めました。
文房具類のグリーン購入
フジテレビでは、ファックス、コピーなどのリサイクル用紙や郵便室で受け取る文房具等の需品(日常業務に使用する事務用品等)については、グリーン購入品を積極的に購入しています。
注:グリーン購入とは、消費者や企業が商品を購入する際、環境に配慮したものを選択すること。原材料の選択購入などさまざまなものが対象となっています。
使用済み磁気テープの処理
フジテレビで発生するビデオテープ(VHS、ベーカム、D2等、ハードケース含む)は館内で消磁作業後、廃棄処分をせず、障がい者就労支援施設に引き取ってもらい、各パーツを分解分別した後、リサイクル工場に回しています。
注:フジテレビから発生するビデオテープについては、ゴミ分別、産業廃棄物排出量には計上されてはいません。
ペーパーレス化の推進
フジテレビでは部局ごとにペーパーレス化を図り、ゴミが出ない環境づくりに努めています。また各人に配布する必要ない情報伝達は、コピーせずに回覧します。コピーする場合は両面コピーするなど、紙の使用量削減を行っています。
マイ箸・マイカップを奨励
紙コップを使わずに、部員・スタッフがマイカップを使用することを奨励しています。
社員食堂での割り箸廃止
社員食堂での割箸を廃止し、再利用できる置き箸を使用しています。
新入社員への教育
新入社員教育の一環としてごみ処理施設の見学を実施し、環境保全に対する意識を高めています。
事業別活動としての環境への取り組み
フジテレビは、身近な省エネ、ごみ問題など幅広い分野で環境問題の啓発活動に努めました。また、番組放送に欠かせない放送設備や美術制作でも新しい取り組みを行いました。放送番組から派生した放送外事業でも、環境問題の啓発を行いました。
イベント事業における環境活動
【1】ENEX2010「第34回地球環境とエネルギーの調和展」
省エネルギー・新エネルギーを通じて未来のビジネス・ライフスタイルを創造する展示会に参画しました。
【2】第20回緑の環境デザイン賞
全国から緑化プランを募集し、優秀なプランに対しその実現のための助成を行い、都市 の緑化に貢献しました。
「めざましテレビ」で募集し、国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)の会場で国連のパン事務総長に手渡された<高島彩の「つながるわ~るど」~世界に届け!ぼくらのミライデアート>に日本全国から届いた645点アイデア絵画。応募してくれた学校から、「学校図書にできたら」との声があがり、「ミライデアート」を書籍化しました。また、645人の全作品を展示した記念の展示会を「銀座めざマルシェ」で2週間開催し、描いてくれた子どもたちを対象に、高島アナがCOP15の取材報告をするイベントも開催して、日本全国の子ども達と一緒に環境の大切さを考えました。
【5】食育啓発活動
東京都港湾局イベント「東京港かんきょうスクール~きれいな東京の海をめざして」を「フジテレビキッズカフェ・ママトコ」で開催し、食育啓発活動に貢献しました。
販売グッズ・映像ソフト事業における環境活動
【2】GREENTOKYOガンダムプロジェクト
GREENTOKYOガンダムプロジェクトとのコラボレーション商品化を行い、収益の一部を「緑の東京募金」に寄付しました。
映画制作にかかる環境活動
フジテレビ幹事映画作品について、映画製作にかかる電力の一部を日本自然エネルギー株式会社からのグリーン電力証書購入による自然エネルギーの利用をはかり、地球温暖化ガス削減に寄与しました。
<対象作品>
美術制作におけるリサイクル等の環境活動
フジテレビでは、スタジオセットなどのリサイクルを促進するため、多岐にわたる活動を
実施してきました。
【1】ベニヤに代わる材料として再生紙を使い環境にやさしいセット作りを進めています。
【2】廃棄する釘を再利用してシズ(注)を作っています。
【3】バラエティ番組で使った小麦粉を飼料として再利用しています。
【4】使わなくなったセットを共有化し、新規の発注量を減らすと共に廃材料を減らしています。
(注)シズとは、美術セットを建てる際などに使用する重りのことです。
放送設備における環境対策
フジテレビでは、放送設備による省エネ、省資源を実現するため多岐にわたる対策を実施しました。
【1】マスター設備の省電力化
将来のトータル放送システムを見据え、システムの効率化等により、省資源・省電力化を実現しました。
オフラインを利用し、エネルギー的にも作業時間的にも効率的かつ安全性向上した番組制作を可能にした。これまでは、照明器具を吊り、点灯をした上でしかコンピューター制御のムービングライトの照明効果を確認できず、調整に時間とエネルギーを要した。CGを使ったオフラインプログラム(事前データ入力)と、カメラリハーサルや本番中のリアルタイムのプログラム修正等のコントロールを導入したことで、統一感のある照明効果と、省電力化と省力化を実現した。考えうる技術の積極的導入を行いました。
2008年度FNS歌謡祭は、日本照明家大賞と文部科学大臣賞を受賞しました。
【3】V5スタジオ映像システム更新による省資源、省エネ
新技術を導入するとともに、設計上の工夫、簡素化や機器の小型・軽量化、電力消費量の軽減をはかり、省資源/省エネを促進しました。
【4】スタジオ映像システム管理による省エネ
生放送スタジオシステム等において、24時間通電を極力行わないスタジオ映像システム管理の設計と運用により省エネ化を促進しました。
【5】スタジオ電源管理
生放送スタジオシステム等において、24時間通電を極力行わないスタジオ電源管理設計と運用により省エネルギー化を促進しました。
【6】ファイル化促進による省資源化
ファイルワークフローを推進することでVTR運用を少なくし、VTR使用量削減による省資源化を促進しました(特にオフライン設備)。
【7】番組制作機器による省エネ化
音声設備デジタル化により、省エネ対応を促進しました。
【8】乾電池の流用による省資源化
ワイヤレスマイクで使用している乾電池をインカム等に再利用し、省資源化を促進しました。
【9】新回線センター設備の構築による省資源化
ファイルと映像信号を同時に扱う最新技術に挑戦する事により、最新鋭の回線設備を構築し、効率化、省スペース、省資源化を実現ました。また、放送・通信業界に、このコンセプトの普及を図り、伝送技術の進歩に貢献しました。
【10】同軸ケーブルの光化による省資源化
光多重技術を利用し、同軸(芯線は金属製)の光ファイバー化により省資源化を図りました。
【11】新宿支局照明設備のLEDによる省エネ化
エコ機材としてあげられているLEDを使った照明器具を新宿支局に導入し、フルLEDスタジオとして運用開始しました。消費電力はハロゲン電球を使用したこれまでのほぼ1/10の消費電力となり、省エネを実現。また、電球交換もほとんど無くなり、環境保全と、運用面の両方に効果的な設備となりました。バンクーバ冬季五輪では、民放で唯一ユニスタジオでLED照明機材を使用、フジテレビのエコをアピールしました。
情報システム機器における環境対策
フジテレビでは、情報システム機器の省エネ、省資源化を進めるため多岐にわたる活動を実施しました。
【1】国際エネルギースター計画基準適用、ISO14001(地球環境問題に関する国際標準規格)
取得工場生産パソコンを社内各部局に配備しました。
【2】パソコンやプリンター納入時の梱包箱やクッション財は、使いまわすために持ち帰ってもらうことを
徹底しました。
【3】プリンターのプリンタートナーやカートリッジに関しては、リサイクル品を使用しました。
【4】機器や記録媒体を包む緩衝袋には、古新聞を再利用した環境保護追及の緩衝袋
(製品名:エコパースル等)を使用しました。
【5】ホストコンピュータ帳票(純正用紙)の削減を推進し、端末プリンターに関してはカット紙化を
推進してました。昨年度比80箱削減(1箱当り2,000頁)。
【6】サーバーの消費電力対策として、サーバーの集約化・低消費電力サーバーの導入・マシン室の
レイアウト変更及び電源の見直しをし、サーバ統廃合により10台減等で月あたりの消費電力14kWの
削減(一般家庭34世帯分*2009年9月測定時)しました。
(5)フジサンケイグループ/フジ・メディア・ホールディングスなどを含む他社との連動した取り組み
フジ・メディア・ホールディングスでは環境活動を含むCSR活動を、クループ各社の持続的な成長を確保するための活動と位置づけています。フジテレビは、フジ・メディア・ホールディングスのCSR活動を先導する立場で定期的に連絡会議を開催。グループ各社の環境活動情報共有を図るとともに、省エネ・省資源など共通のテーマを設けて活動しています。
(6)その他の環境活動
CS放送から生まれたアイドルグループ「アイドリング!!!」 [ オフィシャルサイト]
環境省の“ノーサンキューレジ袋キャンペーン”10月のキャラクターとして東京都内における62市区町村の役所にポスターが掲示され、10月末~11月の1週間は山手線の車内ビジョンにてスポットが流れました。
「NO!小分け袋」キャンペーン
フジテレビ社屋7Fグッズショップでは、「NO!小分け袋」キャンペーンの実施でポリ袋使用量の削減に取組みました。