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2008年度 社会貢献トピックス

速報!世界が注目する芸術文化への貢献!
第20回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者決定

[2008年10月1日更新分]

第20回 高松宮殿下記念世界文化賞(主催:財団法人 日本美術協会、総裁:常陸宮殿下)の受賞者が、9月16日にローマ、ベルリン、ロンドン、パリ、ニューヨークで各国際顧問により発表されました。
今年の受賞者は、ポップアートの先駆者リチャード・ハミルトン、トータル・インスタレーションで知られるイリヤ&エミリア・カバコフ、スイスの建築家ピーター・ズントー、インド生まれのマエストロ、ズービン・メータの各氏、日本の歌舞伎界から坂田藤十郎丈の5部門6名に決定しました。

また、第12回若手芸術家奨励制度の対象団体には、「イタリア青少年オーケストラ」が選ばれました。

各部門受賞者は下記の通りです。

第20回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者


【絵画部門】  
リチャード・ハミルトン
(イギリス)

【彫刻部門】
イリヤ&エミリア・カバコフ
(ロシア)

【建築部門】
ピーター・ズントー
(スイス)


【音楽部門】
ズービン・メータ
(インド)

【演劇・映像部門】
坂田 藤十郎
(日本)


第12回 若手芸術家奨励制度 対象団体


イタリア青少年オーケストラ
(イタリア・フィレンツェ郊外のフィエーゾレ音楽学校)

授賞式典は、総裁の常陸宮殿下、同妃殿下ご出席のもと、10月15日(水)に東京・元赤坂の明治記念館で行われ、5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られます。若手芸術家奨励制度の対象団体には、9月16日、ローマでの受賞者発表の席上、奨励金500万円が贈呈されます。

フジテレビは、フジサンケイグループの一員としてグループとともに世界文化賞の趣旨に賛同し、賞の創設以来、協力をしています。

第20回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者プロフィール

絵画部門 Painting


リチャード・ハミルトン  Richard Hamilton
1922年2月24日、 イギリス・ロンドン生まれ

アメリカのポップ・アーティスト、ロバート・ラウシェンバーグやアンディ・ウォーホルに先駆けて、1950年代にイギリスで、ポップ・アートの幕開けとされるコラージュを制作した。
その後、版画やコラージュ、デザインなどジャンルを超えた多様な創作活動を続けている。
近年の自分自身を「隠遁者」と表現するが、最近はコンピューターによる制作も増えている。ロンドン近郊のオックスフォードシャーに広大な敷地を構える自宅兼アトリエには、大型のプリント機械や何台ものコンピューターを備え、86歳の今も、創作への情熱は衰えていない。

彫刻部門 Sculpture


イリヤ&エミリア・カバコフ  Ilya & Emilia Kabakov
イリヤ 1933年9月30日、 エミリア 1945年12月3日
現ウクライナ・ドニエプロペトロフスク 生まれ

旧ソ連の日常生活などを独自のユーモアで再現した「トータル・インスタレーション」作家として知られる夫妻。
夫妻の追求するテーマは一貫して「普通の人、ときには全く異常な状況下で普通の生活を送ろうとする人」。「だれでもヒーローや成功者になる前は、小さく、惨めな存在で、結局のところ、みな一般大衆なのです」と言う。
9月から10月にかけてモスクワの「メリーニコフ・ガレージ」などで、夫妻の大規模回顧展が、ロシア政府文化省、国立プーシキン美術館などの主催、大富豪ロマン・アブラモヴィッチの支援で開かれている。

建築部門 Architecture


ピーター・ズントー  Peter Zumthor
1943年4月26日、 スイス・バーゼル生まれ

スイス・バーゼルの家具職人の家に生まれ、建てる「場所」と「用途」に真摯に向き合い、ふさわしい「素材」を選ぶのに労を惜しまない建築家として知られる。
昨秋、ケルンにオープンした「聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館」は、古い教会の跡地に美術館を増築したものだが、ローマ時代から脈々と続く歴史の継続性を、廃墟部分を生かすことで表現した。
ズントーは、建築はシンボルではなく、あくまで使うためのものだと強調し、「オーダーメードのように、その場特有のものになる建築」にこだわる。その姿勢は職人を束ねる棟梁のようであり、哲学者のようでもある。

音楽部門 Music


ズービン・メータ  Zubin Mehta
1936年4月29日、 インド・ボンベイ生まれ

インド・ボンベイ(現ムンバイ)のパールシー人(イスラム教徒の迫害を避けて、7世紀にインド各地へ亡命したゾロアスター教徒)一家に生まれ、ヴァイオリニスト兼指揮者の父メーリ・メータに最初の音楽の手ほどきを受けた。ウィーン国立音楽院ではハンス・スワロフスキーの薫陶を受け、クラウディオ・アバドと同門だったことは有名。
多彩な音楽活動の傍ら、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (IPO)の終身音楽監督を務めている。「音楽家は紛争状態にある人々の国境を変えることはできないが、人々を集わせるため、演奏することはできる。イスラエルでのコンサートに同席するアラブ人とユダヤ人は政治的には一致していないが、ともにベートーベンを愛している」と語る。
10月には、父の生誕100年を記念し、IPOを率いてムンバイで演奏会を開き、親友のプラシド・ドミンゴとダニエル・バレンボイム(昨年の世界文化賞受賞者)も参加する予定。

演劇・映像部門 Theatre/film


坂田 藤十郎  Sakata Tojuro
1931年12月31日、 京都生まれ

2005年、上方和事の祖といわれる初代坂田藤十郎の名跡を231年ぶりに襲名、名実ともに上方歌舞伎を象徴する存在。
祖父は上方歌舞伎の大スター、初代中村鴈治郎、父は名優、二代目中村鴈治郎。1941年、二代目中村扇雀を名乗って初舞台。90年、三代目中村鴈治郎を襲名した。
海外公演も多く、歌舞伎のドラマ性、奥深さ、そして独特の美を世界に発信している。2005年に歌舞伎はユネスコから世界の無形文化遺産に認定され、「歌舞伎の愛の物語は万国共通。歌舞伎を通じて、日本と日本人を分かってもらいたい」と、国際交流にも積極的である。

第12回 若手芸術家奨励制度 2008 GRANT FOR YOUNG ARTISTS


イタリア青少年オーケストラ (イタリア・フィエーゾレ音楽学校)
Italian Youth Orchestra

選考:ランベルト・ディーニ国際顧問(イタリア)
Selected by International Advisor Lamberto Dini (Italy)

フィエーゾレ音楽学校は1974年、著名なビオラ奏者ピエロ・ファルッリがグループで演奏することを教育の基本方針に創立。その後、オーケストラでの演奏を訓練する部門ができ、1984年にリッカルド・ムーティの指揮による演奏会で、イタリア青少年オーケストラとして正式に発足。
毎年行なわれるオーディションに合格した、18歳から27歳までの70~90人がこのオーケストラで2年間、個人指導も含めて様々な訓練を受ける。受講料、寮費、食費は無料。最高20%までは欧州連合加盟国以外の出身者の参加が可能で、昨年10月からは奈良出身の24歳の日本人女性が初めてこのオーケストラに入り、オーボエ奏者として学んでいる。
今回の奨励金は、オーケストラの学生のための施設、サービスの向上に使うという。

世界文化賞

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