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2008年度 社会貢献トピックス

パラパラマンガは、子どもたちに何の夢を見せてくれるのか?

[2008年7月3日更新分]

少年タケシ編集長 福原伸治スペシャルコラム

私が編集長を務めておりますデジタルコミック「少年タケシ」では『タケシ学院』と銘打ってワークショップを開催しております。3回目になる今回は東大本郷キャンパス福武ホールにて「パラパラアニメをつくろう!」というものを実施しました。





この福武ホールというのは3月にできたばかりの安藤忠雄先生設計のおしゃれな建物で、古めかしい建物が並ぶ東大の中にあって、ひときわ異質さが光っております。

会場は地下二階にある福武ラーニングスタジオ。中に入っても、思わず背筋が伸びてしまうほどのおしゃれ空間で、それだけに気持ちもワクワクしてきます。

今回はいままでのデジタルなものとちがって、アナログなパラパラマンガ制作です。講師は、タケシでデジタルコミックを連載しているピョコタン先生、白佐木和馬先生、おおたまこと先生のお三方です。

様々なカードの中から2枚を選んでもらい、その2枚の間でアニメをつくるというものや歩く素材を用意して、それをアレンジするというものなど、先生によって内容も違うのです。 時折激しい雨の降る中、元気にやってきた子どもたちはみんな真剣に絵を描き始め、休憩時間もそこそこに2時間近く集中して描いておりました。







やはり、パラパラマンガというもののなせるワザなのでしょう。動きをじぶんたちなりにアタマで思い浮かべて描く。ちょっと見返してまた動きを考える。そして少し動かしてみて、そのちょっとした動きでも嬉しくなって、どんどん描いていこうとする。子どもたちの様をみているとそんな感じでした。じぶんの描いたものが動いていくのは子どもならずとも嬉しいものです。

テクノロジーが進歩して様々なツールが登場し、いまやひとりでそれなりのアニメ作品も作ることができるような時代。そんな時代でもやはりプリミティブな描く作業というものは人間の本来の作る喜びに直接訴えかけるのでしょうね。

そして発表会。それぞれの作品をビデオカメラを通してモニターにパラパラしながら見せるというローテクな作品発表。それでも、子どもたちはみんなの作品を時には笑いながら、時には感心しつつ、時には真剣に見入っておりました。満足げで嬉しそうな子どもたちの顔を見ていると、ワークショップをやってよかったと思います。

なかなか地味なイベントかも知れませんが、こういうものはコツコツ続けていくことが肝心だと思います。継続は力なり。こんどは秋の開催を考えております。

文:福原伸治 少年タケシ編集長(情報企画部)

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