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2008年度番組活動トピックス

「北京パラリンピック、日本勢初の金メダルを支えた妻と一本の映画」とくダネ!オンエアの舞台裏

[2008年10月1日更新分]

「得もり」チーフディレクター 戸塚晶久 スペシャルコラム

(2008年9月10日放送)

“日本勢初の金メダル”
テレビの報道・情報番組がこぞって飛びつきそうな見出しですが、実際に伝えた番組は数えるほどでした。理由は明快、オリンピックではなく、パラリンピックだからです。

特にNHKが放映権を独占していることもあり、民放のテレビ局では使える映像が限られていて、なかなか放送に至らない話題となってしまっています。


我々「とくダネ!」でも、大きなドラマがあるのになかなか伝えられない、もどかしい話題でした。しかし体が不自由な人たちの現状や様々な苦労など、私たちが知る貴重な機会でもあります。それを伝える機会となったのが、石井雅史選手の金メダルでした。

自転車男子1000mタイムトライアル脳性まひの部、他を圧倒する世界新記録で金メダルに輝いた石井選手。もちろん成績は素晴らしいものですが、石井選手と奥様の7年間の日々を知る時、それがオリンピックのメダルに勝るとも劣らない偉業であるのは紛れもない事実でした。


映画「ガチ☆ボーイ」より


映画「ガチ☆ボーイ」より

石井選手と我々との出会いは一本の映画でした。フジテレビが製作した「ガチ☆ボーイ」。記憶障害の主人公がプロレスを通じて生きる実感を確かめていくという物語。

同じ境遇のスポーツ選手がいる、それが石井選手だったのです。7年前に事故に遭った石井選手。それ以来、昨日したことさえ忘れてしまうという記憶障害、さらに左足の麻痺をも抱えながら、自転車競技に没頭する石井選手の姿は、まさに映画を地で行くものでした。

さらに驚かされたのは、婚約からわずか1週間で事故に遭ったこと。それでも支え続けた奥様の存在でした。我々は、石井選手に「ガチ☆ボーイ」を見てもらうことにしました。快く引き受けてくれた石井選手は、映画に強く興味を示してくれました。

その時、取材で答えてくれた奥様の言葉は「事故に遭ったからこそ、それを幸せと感じられるからフィフティーフィフティーね」信じられないくらい自然なものでした。そして「とくダネ!」は石井選手と奥様の姿とともに「ガチ☆ボーイ」を紹介しました。

それから7ヵ月後に届いた嬉しい知らせでした。石井選手の努力や奥様を初めとする周りの人々の支えが生んだ金メダルですが、我々もわずかながら支えることができたのでは、そして石井選手初め、障害を持ちながら人一倍頑張っている皆さんの姿を少しでも視聴者の人たちに理解してもらえたのでは、と少し誇らしい気持ちになりました。

「ロンドンに出たい」試合後、石井選手が奥様に語った新たな目標。それは障害を持つ人たちだけではなく、日本中の人々を勇気付ける言葉だったと思います。



一本の映画を通して知った金メダルに秘められた物語。それを伝えることは、我々にとって当然のことでした。
そして、こうした話題を取り上げることができる「とくダネ!」という番組を担当していることは、我々にとってとても誇らしいことです。これからも自然な形でこうした秘められたストーリーを伝えていきたいと改めて感じました。

石井選手と我々とを結び付けてくれた映画「ガチ☆ボーイ」が9月、DVDとなって発売されました。皆さんも映画をご覧になって、石井選手の功績を改めて確認していただければ、これ以上嬉しいことはありません。

文:戸塚 晶久(フジテレビ 情報制作センター)

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