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2007年度 環境活動

FNNスーパーニュースWEEKEND(土曜・日曜 17時30分~18時00分放送)

[2008年3月10日更新分]

CO2を相殺する?


リポートする報道局 安倍解説委員
(2008年2月23日放送)
カーボンオフセット(carbonoffset)とは、簡単に言えば、「ある行動を取ると発生するCO2(二酸化炭素)と同じ量のCO2を、別の活動によって減らすこと」。もう少し詳しく言うと、「排出するCO2の量に見合う金額を、CO2削減の対策費用として社会貢献することで、排出量を相殺(オフセット)する環境保護の取組みのこと」をいいます。

自分が生きていく上で排出しているCO2全てを自分でオフセットすることは不可能ですから、現実問題としてそれ相応の金額を負担することで、第3者にオフセットをやってもらうことになります。それがカーボンオフセット事業です。

例えば、ブリティッシュエアウェイズで、成田空港からロンドン・ヒースロー空港まで往復すると、距離は1万1905.6マイルで、乗客1名あたり2.17トンのCO2を排出します。現時点だと、17.43ポンド(3490円)払えば、そのCO2は、どこか別のところで削減され、結果的にCO2の排出無しに、飛行機に乗ったとみなすことができます。


カーボン・オフセット付き旅行を販売する旅行社
この考え方を取り入れたパッケージツアーを開発したのがJTB。その名も、「カーボンオフセット旅行」。ちょっと聞いただけではなんだか分かりませんが、修学旅行や、社員旅行など、団体旅行の顧客に好評で売り上げも順調だといいます。


カーボン・オフセット付き「鬼怒川温泉1泊2日旅行」のツアー客


「グリーン電力証書」を手にする一行
こちらの会社もそう。鬼怒川温泉までの社員旅行で一人当たり17.6㎏のCO2を排出することになるのですが、一人当たりわずか357円でオフセットすることができるんです。実際には、バイオマス発電所に寄付する形をとります。さっそく一緒に温泉行きのバスに乗り込むと・・・・これが社員の皆さんにすこぶる評判がいいんです。曰く、「わずか数百円でエコに貢献できるなら安いもんだ」、「倍払ってもいいよな」等々・・・。大変、ケッコウ。皆さん、ちょっと温暖化防止に貢献している気分なのです。

その他、様々な商品にもカーボンオフセットは広がりつつあります。こちらは野菜を育てるグリーンハウス(温室)。電気を使って土を暖め、生育を促しています。発電段階でCO2が排出されている分、オフセットしているのです。

さらに、はがきやエコバックなどの消費財にもカーボンオフセットが拡大しています。しかし、CO2の発生そのものを減らすことがより重要だということを忘れてはなりません。その為に私たちもここらでちょっと、普段のエネルギー多消費型の生活を見直さないと・・・。汗

文:フジテレビ 報道局 解説委員 安倍 宏行

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