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更新日:2017年10月3日

2017年9月度社長会見要旨(2017.9.29)

Q.7月クールおよび4月改編総論について

ご存じの通り『コード・ブルー』が大変好調だった。最終話が16.4%、全10話平均で14.8%という大変高い視聴率を記録することができた。ストーリー展開が大変骨太で妥協が無いということと、回を重ねる毎に出演者の皆さんの熟成度が非常に上がってきたということに恵まれて、幅広い層から支持されたと思っている。配信でもシリーズ累計で2500万を超える記録的な再生回数と、うまく地上波と連動できた。このヒットでドラマ復活の狼煙が上がったと思っていて、この勢いを10月改編につなげていきたい。
一方、デイタイムは『めざましテレビ』、『バイキング』、『直撃LIVE グッディ!』などが引き続き好調だ。視聴者のニーズにどれだけ応えられるかを考えながら番組を制作しているわけだが、これだけメディアが増えた時代に、どうすればテレビを見てもらえるのかを真剣に考えれば、この視聴率に一つのヒントがあると思う。
また、今年の『FNS27時間テレビ』は、新しい形を作れることができたと思っている。“にほんのれきし”という一つのテーマに沿った番組を27時間放送したが、しっかりと構成、演出、編集されていて、見応えのあるラインナップだった。視聴者の皆様からも概ね好評をいただいていて、視聴率も昨年よりアップした。系列局では、この週の週間視聴率で冠を取る局もあった。これは従来の枠組みにとらわれることなく、今を見据えて変えることができた結果だと高く評価している。

Q.10月改編について

何回も申し上げているが、10月改編はあくまでも改革の序章という位置付けで考えている。来年の4月改編、10月改編にかけて「より視聴者の皆様のニーズに応えられる」タイムテーブルへの改革を断行していきたい。
今回の10月改編では、強みである平日のデイタイムの好調を維持しながら、GP帯、特に週末の強化を意識した。苦戦が続く金曜日19時、土曜日19時、日曜の19時~22時を思い切って改編した。これは直ぐに結果が出るものではないが、改革への足掛かりとなるはずと考えている。
また23時以後も大きな改革を行った。23時台バラエティは時間枠を拡大し、より話題となる企画が展開できるようにした。その後の時間のニュースも、視聴者に有益な情報がしっかり伝わるようにシンプルかつストレートな構成に変更した。

Q.最新の営業概況について

7月・8月の数字が確定した。7月は前年比でネットタイム81.1%、ローカルタイム96.6%、スポット90.2%。全体では86.6%。これは『FNS27時間テレビ』の日程が、昨年は7月だったのが9月に変わったことで、7月の売上げは下がっている。8月は前年比でネットタイム75.0%、ローカルタイム114.4%、スポット106.0%。全体では89.2%だ。去年はリオ五輪があったため、今年はネットの売り上げが下がり、スポットが上がるという結果になった。

Q.最新の映画事業概況、およびイベント事業概況について

9月9日(土)に公開した「三度目の殺人」は、50代・40代の中高年層を中心に集客していて、昨日現在で累計動員は90万人を超え、興行収入も11億円超えと好調に推移。SNSや口コミの効果で若年層への集客にも広がりつつあり、更に上積みできるものと期待している。
7月21日(金)公開の「怪盗グルーのミニオン大脱走」は、9月に入っても好調をキープしていて、昨日現在で累計動員は600万人を超え、興行収入は約71億円と、この夏1番のヒット作品となっている。

今後は、10月21日に「ミックス。」を公開する予定。新垣結衣さんと瑛太さんがミックスダブルスを組み、今話題の卓球界を舞台に奮闘するロマンティックコメディだ。卓球界の現役スター選手達も多く出演していて、前売りの券売も好調。大いに期待しているところだ。

イベントの方では、「お台場みんなの夢大陸2017」に、48日間で400万人を超える方にご来場いただいた。今年はご承知の通り40年ぶりに記録的な悪天候が続いたが、「ウォーターパーク」で開催したナイトプールがインスタグラムのフォトスポットとして若い世代の方々に人気を博して入場に長い行列が出来るなど多くの方に楽しんでいただけたと思っている。

Q.総務省・諸課題検討会で、NHKが常時同時配信について示した考え方をどう考えるか?

常時同時配信を放送の補完という位置付けで、受信契約している世帯へのサービスを拡大してくという基本的な考え方については、異論はない。ただ、今後の具体的な方針に、まだ詳細は明らかになってない部分も多くあるので、具体的コメントはできないが、受信料を払っている視聴者・国民にとって納得感のあるサービスを展開していただきたいという希望はある。

Q.ネット上の誤情報の取り扱いに対するBPO放送倫理検証委員会の委員長談話についての見解、及び取り組みは?

フジテレビの番組で放送上のミスが相次いだことは大変遺憾に思っており、今回の委員長談話を非常に重く受け止めているところだ。この談話を全社で共有するとともに、社員・スタッフのリテラシーの向上をはかる研修、制作体制・職場環境などの在り方を見直して、再発防止に努めていきたいと思う。

Q.10月22日の総選挙当日の体制や選挙報道の在り方などについて

視聴者の知りたい情報、あるいは知るべき情報を正確に伝えていくことが第一。当然公平性、公正性に十分配慮をしながら、視聴者の皆さんから信頼される選挙報道を志していきたいと考えている。今年2月にBPO放送倫理検証委員会が公表した「選挙をめぐる放送についての意見」も一つの指針として、実際に質的公平性とはどういったものであるか、視聴者にとって何が大切なのかを見極めながらフジテレビらしく挑戦的に取り組んでいきたいと思う。

Q.『とんねるず30周年SP』で復活したキャラクター「保毛尾田保毛男」に批判が出ていることについて

30周年スペシャルということで、過去のキャラクターを出した。ご覧になった方に不快な念をお持ちになった方がいるなら、これはテレビ局としては大変遺憾なことで、謝罪をしなくてはいけないと思っている。