ニュースリリース

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更新日:2016年4月26日

2016年4月度社長会見要旨(2016.4.22)

Q.今回の「熊本大地震」の報道に関連する取材体制やこれまでの特番編成、また有事の際のネット等での配信に関して

まずは、お亡くなりになられた方のご家族にこの場を借りてお悔やみを申し上げると共に、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。一日も早く平穏な日々が戻ってくることを祈っております。

私たちは報道機関としてその使命を果たすべく、地震発生直後より緊急特別番組を編成し、不安な日々が続いている被災者の方に、正しく安心できる情報をお伝えすべく毎日報道しているが、そんな中で、FNNの取材クルーが被災者のみなさんの気持ちを逆なでするような行動などがあり、不快な思い、ご迷惑をお掛けしたことに対して言葉もない。報道機関は有事の際に被災した状況をお伝えするのは使命だが、常に被災された方と共にその場にいることを忘れてはいけない。FNNには二度とそのようなことがないように、自分たちの使命を全うするよう話をした。

報道体制について(鈴木克明専務)

取材規模としては、FNN各局で応援体制を敷き、取材ヘリコプター3機、SNG車9台、ENG30班、そしてデスク・記者・編集マンなどFNN系列の総力戦で臨んでおり、ここに情報番組のスタッフも加えると、(19日現在で)325人規模で災害関連取材にあたっている。
放送対応は、4月14日(木)21時26分の地震発生直後(21時33分22秒)から翌15日(金)5時25分までFNN報道特別番組を放送。その後は、引き続き『めざましテレビ』から『みんなのニュース』までと、15日(金)は生放送の情報ならびに報道番組で11時間半にわたり、震災報道に徹した。また、15日(金)深夜25時25分に「本震」が起こった直後(25時29分29秒)から翌16日(土)13時30分までFNN報道特別番組を放送した。その後も16日(土)17時から放送時間を30分前拡大して『みんなのニュース特報』を1時間、17日(日)10時から『緊急みんなのニュース』を1時間15分、それぞれ特別編成した。
マルチデバイス対応のニュース専門局である「ホウドウキョク」でも無料で情報を配信するなど力を入れた。14日(木)21時26分の地震発生直後から17日(日)15時まで、地上波のサイマル配信も加えて約65時間30分配信を行った。さらに、16日未明に起きた本震により、被害が拡大したため、本震後の午前2時26分から36時間41分間、通常配信していない「LINE LIVE」へも配信した。そのほかYouTube Liveを使用して「Yahoo!」サイトで「ホウドウキョク」を見られるようにするなどの対応をしたことで、停電等でテレビを見られない被災者の方々にスマートフォン等で見ていただいたようだ。また、「LINE LIVE」の書き込み機能により「ホウドウキョク」が情報交換の場になり、災害伝言板的な役割も果たしたようで、大きな反響をいただいている。利用者は通常の3倍程と聞いている。まだ、地震も続いているが、こうした機能を検証し次のいろいろな災害報道等に生かしていきたい。

チャリティ関連(崎山純一取締役)

4月18日(月)から「フジネットワーク サザエさん募金」を始めている。同日『ノンストップ!』から告知を開始した。振込口座はみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行と、日本各地から振り込めるよう郵便振替口座にて募金ができるようになっている。今のところ5月31日(火)まで受け付ける予定。4月21日現在、3319万6429円の義援金が寄せられている。

Q.2015年度の総括

タイムテーブル、組織も含めいろいろな面で構造改革、変革の年と位置づけ、中長期的な施策のもとやって来たが、やはりなかなか結果につながっていないというのが正直なところ。視聴習慣を変えるというのは難しく、そう簡単にはいかない。この結果を真摯に受け止めて、2016年度何をすべきか社員は考えてくれていると思うので、反省や痛い思い、努力がいい風に実を結んでくれたらと願っている。

Q.4月改編の視聴率動向

午前帯はじめ情報番組の中にはプラスの要素もでてきているので、自分たちの信じることを続けていって視聴習慣につなげるようにして欲しい。新番組は、バラエティはまだスタートしていないが、ドラマはそれぞれがそれぞれの思いで1話目の視聴率、視聴者の反応を見ているはずなので、今後に活かし、現在作成中のシナリオにも反映させて欲しい。また番組の内容だけでなく、個別の番組のよさをどう伝えていくのか、パブリシティや売り方についても全社的にチームを作り直して、もう一度検討して欲しい。

Q.最新の営業概況について

2015年度の通期の数字がまとまった。前年比でネットタイム89.1%、ローカルタイム92.1%、スポット95.6%、トータル92.4%と苦しい状態。2016年度も厳しいスタートだと思うが、構造改革含め、営業概況にあった予算コントロールをしながらやっていく。

Q.最新の映画事業概況

1月23日公開「信長協奏曲」(監督:松山博昭、出演:小栗旬、柴咲コウ、向井理ほか)は、劇場での興行がほぼ終了するが、21日現在で累計動員約357万人、興行収入約45億7000万円と非常に素晴らしい数字を挙げてくれた。現時点で今年公開された映画で第1位の興行成績となっている。
「暗殺教室~卒業篇~」(監督:羽住英一郎、出演:山田涼介(Hey! Say! JUMP)、二宮和也(嵐)ほか)も大ヒット公開中。21日現在、累計動員280万人超え、興行収入約31億円となっている。前作との興行収入対比は公開わずか16日間で130%を超えている。ゴールデンウィークもあるのでもうひと踏ん張りしてくれたらと思っている。
5月21日公開「海よりもまだ深く」(監督:是枝裕和、出演:阿部寛、樹木希林、真木よう子他)が、5月に開催されるカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門への正式出品が決定した。フジテレビ製作幹事の是枝監督作品としては「そして父になる」「海街diary」に続き、3作連続でのカンヌ国際映画祭正式出品となる。併わせてパブリシティに活かせればと考えている。

Q.イベント事業概況について

現在お台場で開催中のシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作『ダイハツ トーテム』が、お陰さまで週明けには30万人を達成する見込みである。非常に皆様に喜んでいただけているようだ。
TDK創立80周年スペシャル TDKオーケストラコンサート2016「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演 指揮:サイモン・ラトル」(5/11~15@サントリーホール)は、世界最高峰のオーケストラとされるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と首席指揮者サイモン・ラトルが10年以上の歳月を経て育んだ関係性をベートーヴェンの交響曲全曲に託す。クラシックファンの方に楽しんでいただけると思う。
日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業「ブータン~しあわせに生きるためのヒント~」(2016/5/21~7/18@上野の森美術館)は、ブータンの伝統文化を紹介する展覧会。2005年の国勢調査で「幸せ」と答えた人が約97%を占め「しあわせの国」と知られる国の幸せの秘訣を私も見てみたいので楽しみにしている。

Q.『ワイドナショー』への安倍総理の出演に関して

ワイドナショー』は芸能ニュースや時事問題など、様々な話題を取り上げ、いつもは矢面に立たされる側の方々が幅広い意見を展開する番組。今回は、現職の総理である安倍氏にゲストとして出演して頂き、幅広いテーマで、人間・安倍晋三氏がどんなことを考えてどんなコメントをするのか、そういう意図で依頼し出演いただくことになった。もし万が一ご本人が、補選の候補者の名前を言ったり、自民党の政策、補選の論点を語ったりした場合はその部分をカットするなど、何層にもチェックを入れて放送するつもりでいたので、24日(日)の衆議院北海道5区補欠選挙に影響を与えるものとは考えていない。
17日の放送は、熊本地震の災害状況を考慮し報道特別番組を放送した。収録済みの安倍総理出演部分の放送については、現在現場で検討中と聞いている。