番組審議会

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第438回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

平成26年 6月11日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者

  • 委員長
  • 酒井真喜子
  • 副委員長
  • 但木敬一
  • 委員
  • 梓澤和幸、石井英夫、大石静、岡野俊一郎、神崎仁、
    寺尾睦男、林真理子、毛利衛、森英恵(レポート提出)、八木秀次
  • 局側
  • 亀山社長、遠藤専務、大多常務、港常務、箕輪常務、崎山執行役員局長、
    小田局長、塚越局長、岸本局次長、立松部長、木佐部長、大辻担当部長、
    田中副部長、北村室長、太田番組審議室

4.議題

「ワンダフルライフ」 (5月18日 日曜日 21:00~21:54放送、ゲスト三浦雄一郎)に対して
各委員から以下のような意見が出された。

  • 番組の作りは非常に丁寧できちっと整理されており引き込まれる場面もあった。
  • 今流行りのひな壇で騒いでいる番組と違い、社会的に活躍した人を真面目に取り上げているところに好感がもてる。
  • ゲストの5年計画という目標達成法も発想として興味深かったし、片足1.7キロの重い靴に象徴される、ひとりの男の生き方として伝わったものは大きかったと思う。
  • こういう番組は毎週ヒットを出すような人選は難しいので、数回に1回ヒットが出ればいいという考えでやっていって長続きさせてほしい。
  • 過去のVTRが多くゲストとのトークの印象が薄いが、逆にスタジオでの会話の中で本人も気づかないような人生観や考え方など、新たなものをどこまで引き出せるかがポイントではないか。
  • 影の部分を描写することで光の部分の輝きがさらに増すと云われるが、今回でいうと病気を騙し騙し克服しながら立ち直っていった影の部分の期間にもっと光を当ててもらいたかった。
  • 実績を残した本人を前に人生を振り返るだけでは意外性がでないので、番組独自の掘り下げ方や切り口を出してほしかった。
  • ゲストについては、旬の人か、そうではないが面白いテーマがある人といった観点で人選していかないと非常に厳しいと思う。きちっと整理して全て紹介しますという形でなく制作者の意図をもっと前面に出した方が視聴者を引き付けられるのでは。
  • 放送時間も含めて視聴対象をどこに狙い定めているのか。若い人をターゲットにしているように見えるが、明確なメッセージがなくぼんやりした印象だ。
  • これまでの放送はすべて観客も入ったスタジオでの収録だと思うが、ゲストの雰囲気に合った街中の店などで撮影しても面白いのではないかと率直に感じた。
  • また、男性MCに関して「脱力感があっていいが、それをベースにゲストとのトークの中で日頃の独特の持ち味をもっと活かしていけると会話に深みが増すのではないか」。一方、「女性MCとのコンビで、『この番組は誰が来ても面白い会話が聞けるね』といわれる方向に持っていければ、結果にも繋がる気がする。」とMCコンビに期待する意見が聞かれた。

これらの意見に対して制作者側から以下のような説明があった。

  • キャスティングは基本的には名のある人を中心に考えているが、無名でも是非取り上げたい人もいるなど手探り状態なのは確かだ。有名であるほど映像などはすでに知られている側面が多いので、どういう切り口で取り上げていくかは頭を悩ますところだ。
  • ご指摘の影の部分が足りない点は今後の課題の一つと思って検討している。本人を前にして負の部分にどう突っ込んでいくのか、いろいろな方法を探りながらやっていきたい。
  • この番組が夜7時台からの視聴層からするといくらか流れが悪いのは承知している。しかし、特徴的な視聴層である40~50代の男性が一番在宅している時間帯であり、その人たちに翌週に向かって何か一つ元気や、やる気が出たなという気分になってもらうには、この時間の放送が一番いいと解釈した。
  • 視聴対象としては、ティーンにはこういう生き方があるのかという面から、30~40代には迷いを解消する助けになれば。高齢者には同世代の自分と比較してと、すべての年代層が見られるよう考えている。
  • 男性MCについては、物事を正面から称えるだけではない方を熱望して引き受けていただいた。そのわりに独特な持ち味が出し切れていない点は非常に反省しており、少しでも特徴が出せるよう努力したい。

以上