番組審議会

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第422回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

平成24年11月14日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者

  • 委員長
  • 酒井真喜子
  • 委員
  • 梓澤和幸、石井英夫、大石静、神崎仁、寺尾睦男、林真理子
    毛利衛(レポート提出)、森英恵(レポート提出)、八木秀次(レポート提出)

4.議題

土ドラ「高校入試」(10月6日土曜日23時10分~24時10分放送及び10月13日土曜日23時10分~23時55分放送)に対して各委員から以下のような意見が出された。

  • 久しぶりに上質な本格的なドラマを見た印象だ。
  • 地方に厳然と存在する高校閥の悲喜劇に目を付けたのが面白く、よく練られた丁寧な作りのドラマだと思う。
  • 脚本的には定石と異なる面もあるが、土ドラという実験的な枠を今を時めく小説家の湊かなえさんの才能に任せてみようとの意図が見受けられる。
  • 第1話・2話だけではまだ事件が起こらず、サスペンスとしては盛り上がりに欠けイライラさせられる。
  • 意外な展開や気持ちを揺さぶる大きな演技が見られず、ドラマとしての面白さが足りない。
  • 実写とWEB、二つの画面の進行を見ながらミステリーの先を推理していくのは、TVドラマとして新しい体験で頭が疲れる。

これに対して制作者側から以下のような説明があった。

  • ワンシチュエーションでじっくり見せるため、早い回は伏線を張れるだけ張って、半ば過ぎから紐解いていく作りになっている。このため冒頭は何も起こらないように見え、イライラさせてしまったかもしれない。
  • 外部との接触が完全にシャットアウトされ特殊な環境になる高校入試を舞台に事件が起きたら、今までの学園ドラマにはない面白さがあるのではと考えた。
  • 特に地方では、地元の名門高校に合格できるかどうかという点で、入試は凄く大きなイベントだ。しかし、それでも人生における通過点にしか過ぎないということを描こうと、脚本の湊かなえさんとも話して企画した。

以上