STORY #05 第五話物語 2010.2.8 ON AIR

愛する人

突然、現れた父親。そして、母親の死の真相とは…藍沢耕作(山下智久)は、絹江(島かおり)が相変わらずはっきりと教えてくれないことに苦悩していた。一方、冴島はるか(比嘉愛未)の恋人、田沢悟史(平山浩行)には“その時”が間近に迫る。すでに悟史は個室に移され、彼の両親やたくさんの友人たちも呼ばれた。藍沢、白石恵(新垣結衣)緋山美帆子(戸田恵梨香)藤川一男(浅利陽介)たちも、その夜はフェローたち全員が病院に残ることになる。

そんな時、体中に痣のある女の子、上野未来(杉山優奈)が救急車で搬送されて来た。未来は児童養護施設から抜け出し、事故に遭った可能性もある。藍沢は頑なにぬいぐるみを手放さない未来を諭した。そして、未来が友人にバスから投げ捨てられたぬいぐるみを取り戻すために、怪我を負ったことを聞き出す。

翌日、悟史の意識レベルが著しく低下。父親は、楽にさせてやろうとの決断をする。悟史は、最期の力をふりしぼって、冴島を傍らに呼んだ。だが、その時、ドクターヘリ要請が入る。冴島は、ヘリコプターに乗り込んでしまった。

遠のいていく意識の下で、冴島の名を呼ぶ悟史。だが、冴島は悟史の死を看取ることは出来なかった。冴島が、悟史の死を知ったのは帰還中のヘリの中。藍沢からの無線連絡だった。病院に戻った冴島は、息絶えた悟史の手をそっと握る。

白石は、悟史の両親に病理解剖を依頼。辛い依頼をためらう白石に、藍沢は自分だったら解剖を希望すると告げる。悟史の両親は解剖を承諾。解剖所見を両親に報告する白石は、悟史が最期まで立派な医師だったと伝えた。

夕方のヘリポート。藤川は、梶寿志(寺島進)に冴島にどう声をかけたら良いかと相談。梶が、傍にいてやるだけで良いとアドバイスしているところに冴島が来た。藤川が口を開こうとすると、冴島は自分を必要としてくれる人は誰もいなくなったとはき捨てる。その言葉に、何も言うことがみつからない藤川…。

悟史のお別れ会の日。藍沢は白石の仕事を引き受け、緋山とともに行かせる。お別れ会で、冴島は悟史の両親に請われて別れの挨拶をした。病院に戻る途中、ヘリポートを通りかかると緋山が冴島をヘリのドクター席に座らせる。そして、緋山は自分たちには冴島が必要だと話す。白石も、冴島が自分たちの光だと付け加えた。それは、冴島が悟史の存在を形容した言葉と同じだった。

悟史の死を乗り越えようとして、冴島だけでなく、フェローたちも動き出す。そんな中、藍沢はとあるアパートの一室を訪ねた。部屋の表札は、藍沢誠次(リリー・フランキー)と掲げられていて…。

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