STORY #03 第三話物語 2010.1.25 ON AIR

真実と嘘

藍沢耕作(山下智久)は、祖母・絹江(島かおり)の病室を訪ねてくる山田一郎が気にかかる。しかも、絹江は物騒なうわ言も口にした。だが、絹江は藍沢に何も話そうとしない。

一方、緋山美帆子(戸田恵梨香)の心臓は、やはり爆弾を抱えていた。検査の結果、カテーテルによる手術が必要だった。2時間ほどで済むと心臓内科医は言うのだが、回復率は約6割超。前回の手術でフェローとして2カ月の空白が出来てしまった緋山は、安易に手術の同意書にサインすることが出来ない。

そんな時、消防からドクターヘリ要請が入る。駅の階段で乗客の将棋倒しが発生し、傷病者が多数出たのだ。藍沢は、橘啓輔(椎名桔平)白石恵(新垣結衣)と現場へ飛ぶ。藍沢は3人が倒れていると消防官に呼ばれる。応じた藍沢は、現場を見て愕然。何と、その3人はスキー板で串刺しになっていた。橘と三井環奈(りょう)西条章(杉本哲太)も藍沢に合流。串刺しの3人は男2人と女が1人の大学生でサークル仲間。一番上になっている松井透(濱田岳)はスキー板が骨盤を貫き、真ん中の木沢広之(日和佑貴)は頭を打っていて危険な状態だ。松井は、一番下にいる恋人の森田恵理(小林涼子)をかばってこんな状態になったと藍沢たちに説明する。安易に板を抜けないため、藍沢たちは対策を練る。

やって来た緋山は、橘から患者のトリアージを任され、沙希(中別府葵)をヘリで搬送する手配をとって、白石と冴島はるか(比嘉愛未)が診ている患者のもとへ行く。患者には気胸が認められ、すぐに空気を抜く処置が施される。しかし、処置を終えて運ぼうとするが、出血が止まらない。緋山は、沙希がヘリに乗るのを嫌がっていると聞いて現場を離れた。白石の患者は、ついに心停止。冴島は居合わせた患者の両親から、心臓に先天性の疾患があると聞いて白石に伝える。拡張型心筋症で、心臓マッサージを続けても回復の見込みがないことを知った白石は両親にその事実を告げ、その手を止めた。

一方、藍沢たちは西条の執刀で木沢の処置をするが、一刻も早く病院に運ばなければいけない。恵理も最下部で圧迫を受け続けているため、これ以上このままではもたない。最上部の松井とスキー板を切り離して2人を運ぶしか方法がない。だが、板を切れば松井は大出血を起こし、失血死の恐れがある。藍沢はその旨を松井に説明して、木沢たちを搬送しようと橘に告げた。その松井は、こんな最中で恋人と思っていた恵理が、実は木沢と付き合っていたことを知る。さらに、藍沢から処置の方法を説明され混乱するのだが、恵理のためだと受け入れた。すぐさま、板が切断され木沢と恵理は搬送される。案の定、松井は大量出血し、すぐに心停止。藍沢は開胸後、大動脈を遮断して心臓マッサージを行うのだが、松井の意識が戻ることはなかった。

藍沢と白石…。お互いに現場で患者の命を救えなかった2人は、電車で病院へ帰る。人の目も省みず、涙を隠しきれない白石を、藍沢がそっとかばった。

病院に運ばれた沙希に、卵巣腫瘍が発見された。緋山は、手術を促すのだが沙希は頑なに拒否。そんな沙希に、隣のベッドにいた田沢悟史(平山浩行)は、手術が受けられるだけ良いと話す。あれだけの事故現場から戻ってきたのだから元気になって欲しいと沙希に告げる緋山は、自身の手術を受けることを決意する。そして、沙希も手術に同意した。

緋山は、悟史に沙希の手術が無事に終わったと感謝する。だが、悟史は悲観的な言葉を返すだけ…。一方、藍沢は真実を教えて欲しいと、もう一度、絹江に問いかけていた。と、そこに男(リリー・フランキー)が顔を出す。男を見た絹江は、誠次と呼びかけ…。

バックナンバー

PAGE TOP