INTERVIEW #06 森本忠士役 勝村政信さん

ここまで2ndシーズンの収録に参加されて、いかがですか?

実は1stシーズンの収録中から、2ndシーズンをやるかもしれないという話はあったんです。その時は、スタッフや出演者のみんなで冗談交じりに“続きは、こんなふうになったりして…"と、話していました。僕が演じる森本に関しても、果たして結婚するのか? というところを2ndシーズンにも延長していこうか…なんて。多分、3話で出てきたニクソンのことも“轟木(遊井亮子)が付き合っていたのは外国人かも…"“だったら、黒人だよね?"とかって、話していたと思います。

2ndの1話では、森本先生にもようやく幸せが…と、思いましたが…。

思いっきり、暗雲立ち込めてしまいましたね(笑)。でも、森本を演じる上では、最高に幸せです。手術や治療シーンは真剣ですけど、そこを離れた森本はクスっと笑って頂けるようなシーン担当ですからね。そのためにも、少し不幸なキャラクターの方が良いですし、演じていても楽しいです。

1st〜2ndまでブランクがありましたが、手術シーンの手際はすぐに取り戻せましたか?

1stシーズンの時から、僕たちは医療監修して下さっている本物の医師の方に毎回、ものすごく丁寧に手順、手際を教わっていますので、不安はありませんでした。おそらく実際の医療現場でも、新人の医師にあれだけ丁寧には教えないだろう…と、いうぐらい。でも、僕たちはすぐにベテラン医師のように見えなくてはいけませんから。実際には、先輩医師を見て、少しずつ経験を積んでいくと思います。

医師を演じる上での工夫は、他にもありますか?

監督やプロデューサーが、救命救急センターに泊まり込んでまで研究してきていますので、色々と教えてもらったりしています。例えば、病室に回診に行くシーンでは、監督から“あまり感情を入れずに診て下さい"と言われました。確かに、本当の医師だったら、ひとりひとりの患者さんに感情をふり回されすぎてはいけないと思います。だから、僕も最初は無機質に演じていました。でも、演じていくうちに長く入院している患者さんには、少しは情が移ってもいいのかな? なんて、不思議な感情が芽生えてきました。これは、本当の医師の方も…というか、人としてのつながりとして大切だと思います。何気ないことですけど、演技としては入院したばかりの患者さんと、長期の患者さんでは僕なりに考えて、少し接し方を変えています。

1stから、1年少々が経過して藍沢たちフェローには成長が見受けられます。演じている山下智久さんたちに2ndで久しぶりに会った感想は?

キャラクター同様、変化していると思います。山下くんたちは、ちょうど実生活でも成長していく時期ですから、いろいろなことを経験して、それが知らない間に“顔”を作っていきます。僕ら、シニアドクター役の演者は、もうある程度“顔"が出来上がっていますからね。次は、どんな老い方をするか…で、山下くんたちとは、変化のペースが違いますよ。

2ndは、それぞれのキャラクターが、より深く描かれていますね。

そうですね。こういうドラマって、ともすれば事故や災害ばかりにスポットが当たって、それが大きくなっていく傾向があります。でも『コード・ブルー』は個人を掘り下げています。それが上手くつながっているので、僕はとても良いと思っています。あくまで“フェローの成長"がメインですからね。

シリーズを通して、改めて感じることは?

僕たちも視聴者のみなさんも、ドクターヘリは身近な存在ではなかったと思います。ニュースで、ヘリコプターが災害現場に向っているのを見ても、そのヘリに医師が乗っていることがあるなんて、誰も想像しなかったんじゃないでしょうか。僕自身、このドラマに出演することで初めて、フライトドクターという医師が乗って行って、時に現場で治療するドクターヘリがあるんだっていうことを身近に感じられるようになったことです。

最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

これから、森本にはさらなる激震が襲い掛かります(笑)。も、楽しんで頂きながら、藍沢の家族の問題が徐々に明るみに出て行って…。白石(新垣結衣)にも家族の話が出てきますし、緋山(戸田恵梨香)には命に関する問題が起きます。そして、冴島(比嘉愛未)と入院中の悟史(平山浩行)の関係も見逃せません。藤川(浅利陽介)は…どうなるんでしょう?(笑) それぞれに私生活を抱えながらも、医師として成長していくフェローたちが、毎回、丁寧に描かれていきますので、最終回まで1話も逃さずにお楽しみ下さい。

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