うれしかったです。実は私、続編という形で作品に出演するのは初めてなんです。前回と同じスタッフ、キャストが集まるんだと思うと、すごくワクワクしました。久しぶりに白石の衣装を着て、メイクして、撮影したら、なんだか1年半しか経ってないんですけど、すごく懐かしいような恥ずかしいような、ちょっと不思議な感じです。
そうですね。あと、今回は冬のドラマなので、ニューアイテムとして、ジャケットがあったり、服の素材も前回と変わっていて、懐かしさの中に新鮮さも感じます。ちょっと気持ちも引き締まりました。
白石恵は私にとって、結構大きな壁だったと思っています。演じていても自分がちゃんと白石になれているのかが、本当に分からなかったんです。何回も監督に“私、大丈夫なんでしょうか?”って聞いたり、マネージャーさんにも聞いていました。医者という職業以外は、すごく特殊なキャラクターというわけではないんですけど…。1カット撮るたびに、みんなでモニターをチェックする時も、全然客観的に見られなくて…。最初は、かなり悩んでいたんです。でも、収録の途中から、監督がOKを出してくれているのなら、きっと大丈夫なんだろうと思うようになりました。すごく信頼できる方なんです。『コード・ブルー』以降も、いろいろな作品に出させて頂いていますけど、すごく楽な気持ちで取り組めるようになりました。1stシーズンの経験があったからこそ、他の作品も前向きな気持ちで取り組めるようになったんだと思います。それはある意味、私自身の成長なのかなって。
白石自身も演じている私も、性格的に変わっていて欲しくない部分と、成長という形で変わっていて欲しい部分があります。それが、上手く調和するのはすごく難しいと思います。情に流され過ぎない、医者としての素早い判断などは、必要だとは思いますけど…。患者をちゃんと人として見ている部分とか、どうしても助けたい気持ちとかは変わって欲しくないですね。
白石を演じる前は“お医者さんって、スーパーマンのような人なんじゃないか?”って思っていました。人の命を助けることって、すごいことじゃないですか。でも、ドラマではありますけど医師という職業を白石として疑似体験したら、少し考えが変わりました。もちろん、助けることに一生懸命なんですけど、力が及ばないこともあります。そんな時、白石は悩んだり、悲しんだりしていました。逆に、周囲の仲間たちに支えられて成長していったり…。そういう面では、医者も私たちと変わらないんだなって思いました。
そうなんです。1stシーズンでは、私服の白石は1回も出て来なかったので、個人的にも楽しみなんですよ。だから、衣装合わせの時は、たくさん注文はしてはいませんけど“(白石は)スカートよりは、パンツスタイルがいいんじゃないかな”なんて意見も言ってみたりしたんです。多分、白石って、プライベートでも仕事、みたいなイメージがあるじゃないですか。服とか、おしゃれを中心には考えていないというか…。ですから、何かスカート姿の白石って想像出来なかったんです。
もう全く大丈夫です。ヘリコプターは思ったより怖くなかったんです。高いところが苦手なのは変わりませんけど、ヘリは最初に乗った時点で、不思議なことに“あ、大丈夫だ!”と思いました。ドクターヘリは全然揺れないんですよ。機内で治療などをしなくてはいけないから、そういう構造になっているそうです。
私は台本を読んだ時、単純に“帰ってきた!”って、すごくワクワクしました。みなさんも同じように楽しみに待っていて下さったと思います。1stシーズンより、もっともっとリアルというか現実的な部分も突き付けてくるというか…。もちろん1stシーズンも、リアルな部分を見せてはいたんですけど、もっともっとレベルが上がっていると思います。そんな状況に対応していくフェローもレベルアップしないといけません。とは言え、1stシーズンと変わらない躍動感もあるので、そこは引き続き楽しんで頂きたいです。