Interview #004
フライトナース  冴島はるか役 比嘉 愛未さん
 

Q.最初に今回の企画を聞いたときの印象は?

嬉しかったです。早くドラマの現場に入りたかったので…。私は役者を目指す前からドラマが大好きで、特に医療系のドラマは人間愛が描かれていて凄く好きだったんです。まさかこんなに早く自分がそういう作品に参加できるとは思っていなかったので、「私でいいんですか?」っていうような気持ちでしたけど(笑)。

Q.医療系ドラマで好きな作品は?

『Dr.コトー診療所』もそうですし、『救命病棟24時』や『白い巨塔』も大好きで見ていました。

Q.演じるにあたって、事前に準備されたことは?

クランクインの前に、実際に病院へ行って現場を見させていただいてイメージを膨らませることができました。実際に見た現場は想像以上でした。私たちがいたときにちょうどヘリの出動命令が出たんですね。私の目の前で、私が演じるフライトナースさんがバーっと準備して飛び出していかれたんですよ。その後を追いかけたら追いつかないくらい速い!30歳は越えてた…あ、年齢は関係ないですね(笑)?でも本当にパワフルだったんです。私も足には結構自信がある方なんですけど、私よりも速いって(笑)。さすがだな、って思いました。そういうところにも、男女関係ない強さっていうものを感じました。私の演じる冴島も、まだ若いですが、その若さでフライトナースになれたっていう強さを自分の中にしっかり取り入れていきたいな、と思いました。

Q.フライトナースという存在は知ってましたか?

実は知らなかったんです。ドクターヘリのことも、この話をいただいてから知ったんです。でも、資料をいただいてドクターヘリのことを勉強していくうちに、「これはもっとみんなに知って欲しい」と思いました。「もっと多くの人に知っていただいて、日本にドクターヘリを増やしたいな」って。まだ日本には14機しかないらしいので、この作品を通してそういうことも訴えかけていけたらいいなって思っています。海外ではもっと浸透しているシステムなので。

Q.実際に台本を読んでみて難しいなと思ったことはありましたか?

まず専門用語。SPO2、GCSだったり…まったくわからなくて、見学に行った病院で先生に伺いました。“できるナース”の役なのでちゃんと頑張らなくちゃなって(笑)。現場でも指導の先生にいろいろ聞きながら頭に叩き込んでいこうと思います。

Q.病院での見学では率先していろいろ質問されていたとか?

はい(笑)。でも案内されたところに付いていくのが精一杯で…。初めて救命救急の現場に行ったので、想像以上の緊迫した雰囲気に驚きました。全然空気が違うんですよ。だから(質問を)聞くことより、体で感じようって思いました。

Q.ちゃんとメモも取られていたそうですね。

はい。いただいた資料にはない、現場で初めて聞いたことなどがあったので、忘れないようにと思って。フェローの方たちとは違って、冴島は現場に先に入ってる設定なので、慣れてなくちゃいけないので、一生懸命覚えようとメモを取ってました。

Q.比嘉さんから見て、冴島はるかははどんな人物だと思いますか?ご自身との共通点は?

最初に台本読んだ時は「怖い」って思ったんです(笑)。言いたいことはっきり言うし、正直言って私とは正反対の人間ですね。でもそれから何度も何度も読んで、考えれば考えるほど愛しくなってくるというか…。強いけど、それは最初からではなくて、いろんな経験から挫折を知って、自分の弱さを知って、“強くなりたい”と思ったと思うんです。そうやっていまの冴島ができたのかなって。人の命を助けるのって、まず自分が強くなくちゃ大変だと思うので、その現場で強くなっていった冴島を一生懸命演じたいです。

Q.フェローの4人に対してはきつく接するようなところもありますね。

冴島は、できる人に対しては厳しくはないと思うんです。冴島は、4人とも年齢は近いけど、現場を経験している意味では先輩。私たちが普段、仕事をしていても失敗をしたり精神的に弱い人が来ると先輩や上司が厳しく言うと思うんです。命がかかっている現場だからしっかりしてもらわなきゃ困る、っていう厳しさだと思います。こういう冷たい感じというか、ズバズバ言うような役は初めてなので、私にとっても挑戦。頑張ろうって思います。

Q.劇中では何度もヘリに乗ることになりそうですが…。

気合い入ります(笑)。高いところとかジェットコースターも大好きなので。あ、それとはまったく違いますかね(笑)?でも飛行機も好きですし…。でも、フライトドクターの先生にお話を聞いたら「進行方向とは逆向きで診察することになるから、結構気持ち悪くなる」って言ってました。

Q.現場で楽しみにしていることは?

全部です!私、現場が大好きなんです。去年、初めてドラマに出演させていただいたんですけど、想像以上に多くの人が関わっていて、みんながいてひとつの作品ができるんだ、ということがわかったので。現場でのチームワークをもっと経験したいし、その中でいい作品を作っていきたいと思っています。

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