2017.6.29 THU. UPDATE
- 『コード・ブルー』3rdシーズンの制作を知られた時の感想は?
- 定期的に『コード・ブルー』の出演者やスタッフの方々と集まる機会があったんです。そこで、プロデューサーさんたちから、常にもう一度制作したいという強い気持ちを伺っていました。前作から間隔は開いてしまいましたけど、いつかはやるんだろうな? とは思っていたんです。でも、出演者全員が揃うのか? とか、どういったストーリー展開になるのか? など、私には想像が出来ないので、夢物語みたいに思っていました。それが今回実現して、みんなが再集結したことは驚きましたけど嬉しかったです。でも“楽しみだね”だけでは入れない作品だと思うんです。良いタイミングで新しい課題を与えて下さったと感じています。作品の中でも医師たちが成長していくんですが、同じように演じる私たちも鍛えてもらえると思うので、いろいろな覚悟を持って臨もうと思いました。
- プレッシャーも感じられますか?
- もちろんあります。今回、再集結が決まってから、前2シーズンを少しずつ見返しているんですけど、すごく素敵なドラマだと改めて思いました。だからこそ、たくさんのみなさんにご覧頂けたと思います…。今回の放送を楽しみにして下さっているみなさんの気持ちを思うと、ドキドキです。
- 『コード・ブルー』は医療従事者や、
そこを目指すみなさんにも大きな影響を与えているようですし…。
- 作品が、良い意味でそういったみなさんに影響を与えることが出来たというのは、何かの力になれたと思えるのですごく嬉しいです。『コード・ブルー』は、ひとつのきっかけだったかもしれませんけど、日本のドクターヘリが増えたとも伺っています。
- 今作の白石に与えられたテーマはどのようなものだと思いますか?
- 現場のスタッフリーダー、指揮官として、自分のスタイルを見つけることが出来るのか? でしょうか…。白石は後輩、部下を引っ張っていかなくてはいけなくなります。その時に、先頭に立っていることはもちろんですけど、真ん中で周りのみんなを繋げる立場でもいなくてはいけません。これは、医療現場だけではなく、どんな仕事でもあるじゃないですか? きっとご覧になるみなさまに共感して頂けると思います。
- 白石は、1stシーズンの黒田脩二(柳葉敏郎)のような立場ですよね?
- そうですね。黒田先生の事故についてのトラウマも持っていると思いますが“黒田イズム”みたいなものを一番引き継ごうとしているのは、タイプは全く別なんですけど白石かもしれませんね。
- 白石は後輩、部下が出来ます。
新垣さんは後輩に対してどのようにありたいと思いますか?
- 頼って来てくれるのであれば、後輩に限らず自分の出来る範囲で全力で助けたいと思います。でも、そういうのは自分自身がしっかりしているからこそ出来ることだと思うので…。自分のことで精一杯の時には無理でしょうし、そういう無理はしたくないです。ですから、いつでも自分に余裕がある人間になりたいとは思います。
- 改めて、山下智久さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、
浅利陽介さんと再集結して、いかがですか?
- とても心地良いです。近すぎず、遠すぎず…みたいな感じです。みんなで演じているキャラクターの関係性にも似ていると思います。医療現場で闘う戦友でもあり、ライバルでもあり、そして一番の理解者でもある…という。私たちは、5人みんながマイペースなんです。誰かが話しているのを聞いて笑っているだけでも良いし、話に入りたければすぐに受け入れてくれます。黙っていたければそれでも良いですし…。お互いに変な気を使わずに済む、本当に絶妙な距離感が1st、2ndの撮影時から。周囲で私たちを見ているスタッフさんからも、“不思議な関係だよね”と、言われたりもします。
- 新垣さんご自身、2ndシーズンのころと変わったと思うことは?
- 1stと2ndでは、自分で見ていて声が変わったかな? と、思いました。今は…2ndよりは成長していたら良いなと、すごく思っています。でも、それは、これからの撮影で監督たちの反応から感じられたらと(笑)。
- 前シーズンで一番大変だったとこと、
そして、今作に繋げたいと思うことはございますか?
- 前の2作品とも、全て大変でした(笑)。今作に繋げたいと思っていることは、やはり白石のキャリアですね。それは、処置などの技術的進歩もそうです。医療シーンはとても大変なんですけど、白石の進歩をお見せするのにはどうしたら良いかと考えながら演じたいです。楽しみたいと思っているのは、医療シーン以外での5人の会話ですね。前作から、どう繋がってくるのか? そこに7年の時間経過や変化を感じたり、あるいは変わらなかったり…。
- キャラクター同士の感覚ですね?
- シーンによってすごく難しいんですよ。どこに誰が座るか? あるいは立っているか? とかだけで、印象が変わるので、前シーズンも監督を交えて、みんなですごく話し合っていました。この人の隣には立たない…けど、距離感が近くなっている時は、立っている…みたいに。それが、お互いに今回、どうなるのか? 物語が進むうちにどう変化するのかが楽しみです。みなさんにもそういった関係性もご覧頂ければと思います。