「おいしい食事で栄養を摂ることは、
がんの患者さんにとって大変重要な
治療のひとつです。」
がん治療を行っている方々には、
病気と闘う他に深刻な悩みがあるといいます。
「食事を召し上がっても、砂や布をかんでいる
ような感覚をもつ方や、抗がん剤治療で、
好きで食べていたものが食べられなくなり、
ストレスを感じている方がいます。」
千葉県がんセンターは、
胃がんで抗がん剤を飲んでいる患者さんを対象に、
民間企業と共同研究を始めました。
「がん患者さんがおいしく楽しく食事をとれるように
味付け、調理方法を考案したいと考えています。」
味や香りに関する研究が進められ、
まずはデータを収集。
それらを分析し、抗がん剤による味覚や嗅覚障害との
関係を調べていきます。
研究を重ねた成果が、いずれ患者さんのもとへ
まごころ込めて届くことになるでしょう。
食べることは、生きること。
抗がん剤治療と食事に挑む共同研究。
着実に前進しています。