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パプアニューギニア(PNG)の取材を終えて 日本から飛行機でたった6時間30分しかはなれていない島国パプアニューギニア。今回は18日間にわたる取材でしたが、『この国は、もったいない・・・』が心からの想いです。
今回は、首都ポートモレスビー、山間部の町マウントハーゲン、北側にある海沿いの町ウェワクを取材しましたが、まだまだ開発されていないせいもあり、空はどこまでも青く澄み渡り、白い雲とのコントラストの景観は心を洗われました。また、海の透明感と沈みゆく夕日の美しさ。日本とは一味違う南の楽園といった感じを受けました。
しかし、町の中に眼を転じると、あちらこちらに働き盛りと思われる男性が何をするわけでもなく集団で佇んでいる姿を眼にしました。PNGユニセフの関係者に話を聞くと『彼らは何もせず、一日中ああしているんです。』との返答。更に、「パプアニューギニアには、『ラスカル』(名前はかわいいのですが)という強盗団が急に出現します。ラスカルは普通の人と区別がつきにくく、治安が悪いので安心して生活できません。」と教えてくれました。
この影響で、今回の取材活動にはかなりの制約がかかりましたが、その制約の中でも、佐々木恭子アナウンサーをはじめとする取材チームは朝から夕刻まで積極的に取材を行いましたので、今回もかなり期待できるドキュメンタリーが出来上がると思っています。
パプアニューギニアには、『ワントーク』という古くからの風習があり、個々が働くという概念がないように思えます。仲間の誰かが働き、親類縁者は働いた人に寄りかかり生活をしていく。なんとも理解しがたく、取材を行うにつれ、私自身は徐々に『脱力感』に襲われていきました。パプアニューギニアは、絶大な力を持った指導者が現れ、民衆を引っ張っていけば、もっともっと発展する国のような気がしてなりません。現状のパプアニューギニアは、観光面でも、労働力でも、持っているかなりのポテンシャルを発揮できない『もったいない国・・・・』という印象を残し取材を終えました。
FNSチャリティキャンペーン推進室 田中亮介

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