取材担当ディレクター 池田綾子 バンダアチェではいまだに多くの人々がキャンプや仮設住宅に住んでいるのですが、十分とは言えないまでも食料と水は確保できており「緊急事態」は脱したように見えました。取材を進めると、今必要なものは安心して住める「家」と生活するための「仕事」ではないかと思いました。津波から7カ月以上使っているテントはもうぼろぼろ…仕事のない人が多く、1日中ぼーっとしている人をたくさん見かけました。 今回密着取材した13歳の少女は、津波で両親を失い、がれきを集めて建てた“つぎはぎ”の小屋に親戚と同居しています。彼女は津波後学校に通うのをやめました。同居しているおばさんは、魚を売り日々ぎりぎりの生活をしているため彼女を学校に行かせてあげられないことに疑問すら抱いていないようでした。子供たちが“こどもらしく”生きていけるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。 本当の復興はまさにこれから…と実感した9日間でした。 |
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