孤児院に預けられた娘のテレーザに、同じ質問をしました。−“独立してよかった？” 「家も貧しく、両親は離婚し、家族もバラバラになって自分は施設に預けられた。 独立して良かったことなんて、何もない。」 この2人だけの意見を国民・・全体の意見だと言うことは、もちろん早計だと 分かっています。 ただ、これは、紛れもなく、東ティモールに生きる人間が抱えている２つの気持ちです。 自分で選んだわけでもないのに、理屈ぬきにその時代を生きなければならない子どもたち。 「学校の先生になりたい」「医者になりたい」「警察官になりたい」･･･子どもたちの 夢はそれぞれでしたが、実際、どの職業に就くにも、社会システムが 満足に機能していない現状です。 子どもたちの情熱、真摯なまなざしを潰さないためにも、 私たちが何かしなければいけない、と心から思いました。

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