中野アナ 「目で見たものをストレートに言葉にして伝え、1人でも多くの方にシエラレオネを知って、興味を持っていただければと思います」
FNSチャリティキャンペーンの2009年度支援国は
シエラレオネ共和国
現地取材を前に中野美奈子アナウンサーが語る。

<6月に『情報プレゼンター とくダネ!』内で放送予定>
15世紀の昔、この地に上陸したポルトガル人は、山から轟いてくる雷鳴、あるいは海へ吹き降ろす風がライオンの咆哮に似ていることから、ここを「ライオンの山(Sierra León)」名付けたという。西アフリカに位置するシエラレオネ共和国。 百獣の王にちなむ国名を持つシエラレオエネだが、その歴史は栄光とはほど遠く苦難に満ち溢れている。アフリカが暗黒大陸と呼ばれたころの奴隷貿易。1961年にイギリスから独立を果たしてからも相次いだ内戦、そして、常にまん延する様々な病…。

その結果として、この国の統計上の数字には「世界最悪」という形容詞がつくものが多い。新生児死亡率は56/1,000人、5歳未満児死亡率は270/1,000人でいずれも世界最悪。妊産婦死亡率の1,800/100,000人、さらに平均寿命40歳も世界最悪だ(いずれもUNICEF調べ)。シエラレオネは「世界で一番平均寿命が短い国。世界で一番子どもを産むのが危険な国」になってしまっている悲しい現実がある。

36年目を迎えたFNSチャリティキャンペーンの2009年度の支援国はシエラレオネ共和国に決まった。フジテレビの中野美奈子アナウンサーは、5月におよそ2週間現地を訪れ実情を取材する。出発を前に意気込みなどについて聞いてみた。
 
Q. シエラレオネ取材が間近になりました。
A. 本などでいろいろ情報を得て、自分なりにシエラレオネのイメージを抱いています。でも実際に現地に入ると、思っていたものと180度違ったということになるのでは思っています。現地の空気の臭いなどは文字では伝わりません。楽しみもありますが、心配や不安もないと言ったら嘘になりますね。
 
Q. どういう対象を取材して伝えたいですか
A. 家族やお金のために体を売る子どももいます。1日や2日では分からないかもしれませんが、どういう生活をしてきたのか、その背景を伝えたいです。ただ、初めて見る日本人に、それもテレビカメラに向かって話してくれるか。子どもたちの心にどうやって入っていくかですね。
 
Q. こういう分野には興味があったのですか?
A. はい、やりたかったです。実は学生のころは「国境なき医師団」に憧れていました。ワクチンは足りているのに期限切れになって使えないとか、大変な苦労がたくさんあるそうです。そういう現実を伝えたいと思っていました。
 
Q. 視聴者にどのように伝えたいですか。
A. シエラレオネがどこにあるのか、ほとんどの人はご存知ありません。今回、私が目で見たものをストレートに言葉にして伝え、1人でも多くの方にシエラレオネを知って、興味を持っていただければと思います。
 
中野アナウンサーの目にシエラレオネの現実はどのように映るのか。取材の成果は、6月に朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』で、2日間にわたり放送される予定だ。どうぞお楽しみに!

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