インタビュー

#10

夏目純役 小出恵介
アイドルのプロデューサー役というのは、いかがでしたか?
アイドルの世界は近いようで遠い畑で、そのアイドルの仕掛け人と呼ばれるプロデューサーがどのような存在なのかまったくイメージがわきませんでした。おそらく一般の方と同じくらいの感覚だと思います。
ただ、『武道館』においては、明確にキャラクター像が描かれていたので、そこに忠実に素直に演じました。カリスマ性があり、影響力のある人物という風に僕はとらえました。
小出さんは夏目純をどのような人物ととらえていましたか?
とらえどこのない人ですね。きっと夏目の頭の中では先々まで見据えたビジョンが成立しているんだけど、それを伝えるのが不得意で。何を考えているかわからない言動も多く、周りを戸惑わせてしまうこともある人なのかなと。監督も同じ意見だったみたいで、そんな風に演じていました。
演じるうえで意識していたことはありますか?
距離感でしょうか。ドラマのプロデューサーから、つんく♂さんの話として、プロデュースする際には近すぎず遠すぎず、誰に対しても同じような距離感で接するように心がけて、とてもデリケートに接していたと聞いたんです。たしかにアイドル本人にとってそれは重要なことだし、特に女性の場合は敏感になる部分なのかなと僕も思ったので、そこは気を付けていました。
あとは、本当ならばもっと厳しいことも言わなくちゃいけない立場かもしれませんが、今回はわりと優しめだったと思います。
夏目純にとってNEXT YOUはどのような存在だと思いますか?

プロデューサーとしての自分を表現するツールであり、ある意味、自分の作品でもあると思うんです。夏目の場合は昔自分もバンドをやっていた背景もあるので、前に出る人間として同士としての目線もあり、とても大切な存在であることは感じました。

様々な悩みや葛藤を抱えつつアイドルとして活動するNEXT YOUを、小出さんはどう思いますか?
ある程度は想像してましが、想像以上に大変な世界だなと思いました。少し太っただけで過敏に反応するし、ネットの書き込みにすごく心を痛めたり、とてもナイーブなんです。僕も新人の頃は、俳優として評価や人の目が気になった時期もありましたが、その比じゃないくらい彼女たちは敏感にいろんなことを受けとめているなと思います。
アイドルといえばいつも明るくて、元気で、楽しそうで…と良い部分だけを切り取られることが多いけど、悩みもあれば苦しいこともあって、なかなか自分に自信を持てず、かなり葛藤を抱えている。当たり前だけど、表に出る、前に立つということは楽しいだけじゃないんですよね。一見、素でやっているように見えるけど“アイドルを演じている”部分もあるんだなと感じました。
芸能界が舞台の物語ですが、小出さんが共感や感情移入する人物はいますか?
出る側という意味で、一番近いのはやはりNEXT YOUだと思います。あとは共感とは違いますが、マネージャーの存在も同じだと思います。自分にとって一番近くにいて、一番のファンでいてくれるのがマネージャーなのかなと。ただプロデューサーという目線は、僕は知らなかったので発見でした。同じようでまったく距離感が違うんですよ。マネージャーよりもっとドライに見ているような気がしました。それがとても新鮮でした。
Juice=Juiceさんと共演されての感想は?
みなさん、大人でした。みんな若いしもっとキャピキャピしているのかと思いきや、受け答えもはっきりしていて、とてもしっかりしているんですよ。自分が10代の時って絶対にこんなにしっかりしてなかったと思うんですよ(笑)。すごく驚きました。
小出さんはアイドルに夢中になったことはありますか?
10代の頃にコミック誌のグラビアを見て「タイプだな~」「好きだな~」に思っていた程度で、熱烈なファンになったことはなかったですね(笑)。
最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

物語はもちろん、Juice=Juiceさんの今の状況や、夏目がつんく♂さんを彷彿させる役だったりと、ドキュメンタリー要素のある作品だと感じています。見ている方がこれをどう受け止めるのかは興味深いし気になりますが、虚実混じっている部分も含め、楽しんで見てもらえたらいいなと思います。

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