
「カノッサの屈辱」「お厚いのがお好き?」など、フジテレビ深夜枠で知的好奇心をくすぐる数々の伝説的番組を企画してきた小山さん。その、番組におけるアイディアのヒントからデザインへのこだわりまで、じっくり聞いてきました
−横断歩道やボウリングのピン、そしてラーメンのナルトまで!選ばれるテーマがとてもユニークです。このテーマをこの人が!という組み合わせが絶妙ですがどのように決定するんですか?
小山:この番組をするにあたって最初に考えたのは「佐藤可士和さんに横断歩道をデザインしてもらいたい」とか「森英恵さんのような巨匠に花粉症のマスク」をデザインしてもらいたい、というあらかじめ面白いだろうなと思った組み合わせがあり、その一方でクリエイター側からの売り込みがきたり、クリエイター本人が面白いからこの人にだったら何をやってもらいたいかなというところで考えてみたり。このテーマならこの人が良いんじゃないかと、こちら側もある程度ストーリーを考えてお願いしていますね。
−では出来上がった作品を見て手応えはある?
小山:そうですね。その人がやる意味とか必然性ってあるじゃないですか。全部が全部そうじゃないですけど、ほぼ狙い通りですね。
−これは小山さんの想像を越えた!というのは?
小山:「クラインダイサムの郵便ポスト」と「須賀洋介さんのマヨネーズの穴」ですね。「マヨネーズの穴」は何回か本人と打ち合わせをしている時に、マヨネーズってどんなに容器が格好良くデザインされても穴を通ってお皿に出た時点がマヨネーズの完成形だから、僕は穴の形をどんな形にするかとしか考えていなかったんだけれど、こういう物が出てくるとは考え付かなかったですね。これはデザイナーに考えろって言っても出てこないと思います。料理人ならではのアイディアです。あとは「ナガオカケンメイさんの学校の机」はさすがだなと思いました。「デザインしないデザイン」というこの番組を揶揄するかのような物だけれども、ちゃんと成立している。これはちょっと負けた(笑)自分の中では毎回デザイナーと戦ってるつもりでいたんですけど、これには負けたって気がしましたね。
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