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気鋭のクリエイターが挑戦する新しいデザインとは?!
「ニュー・デザイン・パラダイス」永久ガイドブックを元に考えてみよう!
● SPECIAL INTERVIEW 番組企画の小山薫堂さんに直撃インタビュー。発想のヒントからデザインのこだわりまで
● 読みどころPOINT ニュー・デザイン・パラダイス」永久ガイドブックの中身を大紹介!
SPECIAL INTERVIEW
毎週木曜日深夜0:35〜1:05に放映中の「ニューデザインパラダイス」は、普段わたしたちが日常生活の中であたり前のように接しているもののデザインを分析し、リセットし、そして再生させるという、「デザイン」という言葉の意味を新しい視点から捉える大人のための知的情報番組です。そして、今までに登場した22組の豪華なクリエイターによる「ニュー・デザイン」が収録された単行本「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブックがついに完成しました!それを記念して今号のぶっくんでは、番組の企画を担当された小山薫堂さんにインタビュー!
小山薫堂(こやまくんどう)1964年生まれ。日本大学芸術学部卒。
代表作に「進め!電波少年」「料理の鉄人」「世界遺産」など。ラジオDJ、エッセイストなどの顔も持つ。「BRIO」「dancyu」「UOMO」などで連載。近著に「随筆・一食入魂」(ぴあ)3月には“恋愛”を通して日本語の魅力を読み解く本「恋する日本語」を幻冬舎より出版予定。 小山 薫堂さん(「ニュー・デザイン・パラダイス」企画)
「カノッサの屈辱」「お厚いのがお好き?」など、フジテレビ深夜枠で知的好奇心をくすぐる数々の伝説的番組を企画してきた小山さん。その、番組におけるアイディアのヒントからデザインへのこだわりまで、じっくり聞いてきました

−横断歩道やボウリングのピン、そしてラーメンのナルトまで!選ばれるテーマがとてもユニークです。このテーマをこの人が!という組み合わせが絶妙ですがどのように決定するんですか?
小山:この番組をするにあたって最初に考えたのは「佐藤可士和さんに横断歩道をデザインしてもらいたい」とか「森英恵さんのような巨匠に花粉症のマスク」をデザインしてもらいたい、というあらかじめ面白いだろうなと思った組み合わせがあり、その一方でクリエイター側からの売り込みがきたり、クリエイター本人が面白いからこの人にだったら何をやってもらいたいかなというところで考えてみたり。このテーマならこの人が良いんじゃないかと、こちら側もある程度ストーリーを考えてお願いしていますね。

−では出来上がった作品を見て手応えはある?
小山:そうですね。その人がやる意味とか必然性ってあるじゃないですか。全部が全部そうじゃないですけど、ほぼ狙い通りですね。

−これは小山さんの想像を越えた!というのは?
小山:「クラインダイサムの郵便ポスト」と「須賀洋介さんのマヨネーズの穴」ですね。「マヨネーズの穴」は何回か本人と打ち合わせをしている時に、マヨネーズってどんなに容器が格好良くデザインされても穴を通ってお皿に出た時点がマヨネーズの完成形だから、僕は穴の形をどんな形にするかとしか考えていなかったんだけれど、こういう物が出てくるとは考え付かなかったですね。これはデザイナーに考えろって言っても出てこないと思います。料理人ならではのアイディアです。あとは「ナガオカケンメイさんの学校の机」はさすがだなと思いました。「デザインしないデザイン」というこの番組を揶揄するかのような物だけれども、ちゃんと成立している。これはちょっと負けた(笑)自分の中では毎回デザイナーと戦ってるつもりでいたんですけど、これには負けたって気がしましたね。

何のためにそれを変えるのかということが大事
−参加しているクリエイターが全員いわゆる「職業としてのデザイナー」ではない所が面白いですね
小山:そうですね。ある意味デザイナーからデザインを取り上げて、それを他の人にやってもらった時に違う発想が出てくる。「やられた!」と思うかどうかは分かりませんけど、精神的に鞭を打つというのがこの番組でできればいいなと。

−デザインするテーマを選ぶコツは?
小山:自分が変わったら良いなって思う物をまず考えます。例えば「エレベーター」。エレベーターって乗った時に視線に困るじゃないですか。上を向くか下を向くかしかなくて。それを解消できるようなエレベーターをやりたいんですけど、お金がかかるのでやれないですね(笑)。コストがかかる物はできないんです。本当に普段から常に意識している訳じゃないんですけど、この番組をやるようになってからは物の見方っていうのは変わるようになりましたね。テーマを選ぶポイントは目線ですよね、何のためにそれを変えるのかということが大事なんです。

−今後、番組に登場してもらいたいクリエイターは?
小山:やっぱり深澤直人さんは登場してもらいたいですね。深沢さんのデザインに対する考え方というのは本当に面白くて。あとは原研哉さん。「デザインのデザイン」(岩波書店)という本を書かれた方なんですが、最初本当は原さんとこの番組をやりたかったんですが、断られてしまったので。

「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブック
ファーバーカステル社の鉛筆キャップ:小山さんの最近のお気に入り。約250年の歴史を誇る老舗である、高級筆記具・鉛筆・画材メーカーとして有名なドイツのファーバーカステル社(FABER-CASTELL)の鉛筆キャップ。キャップの部分が鉛筆削りになっています デザインというのはひとつの「意識をひきつけるマグネット」
−小山さんの身近な物で最近のお気に入りデザインは?
小山:「i pod shuffle」かな。機能とデザインという最低限に必要なものだけで構成されているところが良いです。あとね、気に入っているのがこの「ファーバーカステル社の鉛筆キャップ」です。フタの中が鉛筆削りになってるんですよ。僕はいつも鉛筆を使うんですが、鉛筆はそのままペンケースの中に入れていると折れるし、汚れるし、でもキャップはダサいしなと思っているときにこれを見つけて。最近のベストバイですね。

−それでは、小山さんにとって「デザイン」とは?
小山:うーん、ひとつは「人の関心をひくこと」、出会いのきっかけみたいなものでしょうか。例えば僕はmacを十何年前に買ってずっと使っていたんですが、何回も壊れてしまうので嫌になってここ7〜8年はしばらく遠ざかっていたんです。でも、デザインがきっかけでまたmacに戻ってしまった(笑)。この鉛筆キャップにしても、もう鉛筆を使うのやめようかなって思っていた時にこれと出会って、やっぱり鉛筆っていいなと思いました。だからデザインというのはひとつの「意識をひきつけるマグネット」のような、行動を起こさせるきっかけにもなるものなんだと思います。あとは、きっかけがあってもその先にしっかりと商品としての本質がないと継続していかない。女性におけるお化粧に似てるかもしれませんね。どんなにお化粧をキレイにしていてもその人の中身の本質がないとすぐに嫌われてしまうみたいな(笑)

2月26日21:04〜22:54に小山さんが企画・脚本の、道をテーマにした「ラ・ストラーダ(仮)」というスペシャル番組が放映されます。「これはとてもゴールデンタイムとは思えない番組で(笑)道の歴史を追う、そもそも人と道とは何だろうという事を追う番組です。道の起源である獣道からやります。そのためだけにアフリカロケをしましたから(笑)すごい面白いと思いますよ(小山さん)」
なんと「鳥山雄司さんの救急車のサイレン」に対しては消防庁の方からオファーがあり、数年後に実用化に向けて動きだしているそう!これからも番組から新しい何かが生まれそうで目が離せません!
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読みどころPOINT
これが22の「ニュー・デザイン」だ!!「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブックの参加クリエイターとラインナップを大紹介しちゃいます!
  横断歩道  佐藤可士和
  名刺  糸井重里
  紙コップ  山本宇一
  ナルト  辻口博啓
  タクシーの行灯  中川憲造
  マスク  森英恵
  地図  長友啓典
  郵便ポスト  クライン ダイサム アーキテクツ
  ポケットティッシュ  青木克憲
  傘  杉原有紀
  蚊取線香  生意気
「マヨネーズの穴」須賀洋介「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブック より
「救急車のサイレン」鳥山雄司「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブック より
  線香花火  石井幹子
  将棋  種田陽平
  マヨネーズの穴  須賀洋介
  ガムテープ  佐藤大(nendo)
  ボウリングのピン  真島理一郎
  うちわ  堀木エリ子
  カレンダー  タナカノリユキ
  ベビーカー  日比野克彦
  救急車のサイレン  鳥山雄司
  電話ボックス  森田恭通
  学校の机  ナガオカケンメイ
「ニュー・デザイン・パラダイス」小山薫堂特集はいかがでしたか?次号のぶっくんは2/14日更新で「KIKCHY FACTORY」を特集を予定。お楽しみに!!
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