−番組誕生のきっかけを教えてください
熊谷:もともと「クイズ$ミリオネア」を制作していました。そういう王道のクイズ番組ではなく、新しいかたちのクイズ番組をやりたいと考えて、深夜枠で「脳内エステ IQサプリ」の前身となる番組をやっていました。でもその時は解答者が若手芸人だったので、クイズの問題は関係なく、どうしても解答が大喜利になってボケ合戦になるんですね(笑)。頭を使う部分も問題を解くという方向ではなく、いかにその場の空気を読んで面白い事を言うか、という違う番組展開になってしまい、それはそれで面白いんだけど、これだとクイズ番組とは言えなくなってしまう。どうすれば良いのかと悩んでいた時に書店に行ったら「脳のコーナー」があって、それこそ「脳内革命」から「なぞなぞ本」までもが一緒に並んでいて。要するにおじさんが買う本から小学生が買う本までもが一つのくくりになっていたんですね。これには結構驚きました。これって子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでもが見るテレビと一緒だなと思ったんです。だから深夜枠からゴールデンに移行する時も家族で見れるというのをテーマに番組作りをしました。
−こだわった点はどこでしょう?
熊谷:まず、「脳内エステ IQサプリ」という番組タイトルです。固い「脳内」「IQ」という言葉と、柔らかい「エステ」「サプリ」という言葉を組み合わせて新しいイメージの言葉を作りました。新聞のテレビ欄はヨコ10文字までしか入らないので、タイトルは10文字でと決めていました。あとは番組セットなんですが、とにかく明るく楽しい感じになる様に心がけましたね。チャンネルを回した時にふと目が止るように、テレビの画面から明るく元気な感じが伝わるようにしました。
−クイズ番組の難しい点は?
熊谷:実はヒントを出すタイミングってとても難しいんです。問題が出て、どこまで自分で考えたくてどこのタイミングでヒントが欲しいかっていうのはクイズ番組ではとても大事なテーマなんですね。早すぎても興醒めするし、遅すぎてもチャンネル変えられちゃうしで。でもその辺のタイミングはバッチリです!
−番組のアイコン的存在の「モヤッとボール」「すっきりフラワー」が誕生したいきさつは?
熊谷:番組を象徴するキーワードが欲しくて。たとえば「トリビアの泉」だったら「へぇー」とかあるじゃないですか。まだ深夜枠だった時は問題制作者が現在のようにいなかったので、自分たちで本を読みながら研究して問題を考えていたんです。その時にみんなで黙々と問題を解いていて「分かんないなー!」ってモヤモヤして、限界になって答を見てみると「そっかー!」や「なんだよそれー!」って思いながらも、やっぱり問題が解けると口々に「スッキリしたー!」って言うことが多かったんですね。で、それってきっと番組を見る人も番組に出ている解答者も共通の感覚だと思い、それを指標化した方が分かりやすいなと。
−では、最後に番組を見ている人にメッセージをお願いします!
熊谷:問題は解いていくうちに解くコツというか、頭の中に思考パターンの引き出しで出来てくるんですね。なので多く解けば解く程に頭が柔らかくなっていき、脳がスッキリします。この番組に寄せられる声で面白いのは、子どもが解けて大人が解けないっていうのがあります。答が合っていても、賞品もなければ賞金もない。しかも正解しなくても良い、問題と格闘することが結果的に自分の脳のためになるということに繋がるという新しい番組です。だから一生懸命やってみてください(笑)。
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