フジテレビジュツの仕事

    ジャンクSPORTS

    2018年1月〜 
    毎週日曜日 19:00〜19:57

    • 美術プロデューサー
      三竹 寛典、双川 正文
    • アートコーディネーター
      内山 高太郎
    • 大道具
      藤沢 和雄
    • 小道具
      門間 誠
    • 電飾
      時任 伊織
    • アクリル装飾
      高橋 瞳
    • 人形装飾
      西村 怜子
    • アートフレーム
      鈴木 綱敏
    • 植木装飾
      後藤 健

    ビジュツのヒミツ①

    廃材寸前だったオブジェたち

    8年ぶりのお目見えなので、テーマは「Reborn」。
    セットの中心に鎮座ましますのは、
    ご存じ「浜田大明神」。
    実はコレ、8年前まで使っていた実物なんです。

    「ジャンク復活」の報を受けて、美術スタッフが大捜索を開始。
    噂をたどってありかを突き止め、廃材寸前のところで救出成功。
    愛情込めて丁寧に磨きあげました。

    「ちゃんと管理しとけよ」と言われそうですが、
    テレビセットは番組終了とともにバラすのが原則なので、
    8年の歳月を経ての復活は、奇跡的なことなんです。

    もうひとつ、復活したのがこのキューブオブジェ。
    8年前と同じようにキラキラと光ってくれています。

    美術スタッフにとっては、一から作り上げたアイテム一つ一つが情熱と知恵を注ぎ込んだ子供のような存在。
    8年ぶりの再会に、美術スタッフの感慨もひとしおなんです。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ②

    選手フィギュア=デッサン人形

    やんちゃな「ジャンク」の世界観は、
    ジャングル&アメコミワールドで表現。
    ヘルメットをかぶったゴリラやサル、ヘビやワニもいます。

    「SMASH」「Wooo!」「POW!!」
    アクセントに「吹き出しアメコミ文字」も足しました。

    スポーツ選手がやってくるので、
    スポーツに関する飾りにも力が入っています。

    この斜面には5つスポーツが隠されています。
    左から「ゴルフ」、「競泳」のレーン。
    中央には、スキーの「ジャンプ」台。その横に「サッカー」。
    一番右が「マラソン」コースです。

    選手のフィギュアは「デッサン人形」と呼ばれるスグレモノ。
    関節も自在に曲がるので、いろんな競技ができるんです。
    二つ使えば、サッカーボールの奪い合いも再現OK。

    ゲストに合わせたスポーツ人形。
    ユニフォームや器具も一つ一つ手作りします。

    柔道も、球技も、アーチェリーも。
    水泳選手は足だけで失礼。

    東京オリンピックに向けて、徐々に増えていく予定。
    乞うご期待。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ③

    安全第一!ダメと言ったらダメ!

    トークとともに番組の目玉なのが、
    選手が挑戦する体を張ったゲーム。

    画面ではたいへん盛り上がるコーナーですが、
    舞台裏の最大テーマはもちろん「安全第一」。

    ADさんやスタントさんが、
    何度も何度もシミュレーションします。
    動きやすさと安全性、出演者の心理状態まで細かくチェック。
    器具の位置、マットの量、プロテクターの種類など
    美術スタッフにとっても、妥協は許されない真剣勝負です。

    巨大ゲームセットを支えるイントレは安定しているか。
    セットの強度は大丈夫か。
    そして、セット転倒防止のワイヤーに抜かりはないか。

    「吊りモノ」と呼ばれるセットを支えていたのは、
    こんなフック。特大サイズです。

    そして、意外と大切なのが床の材質。
    滑った方がいいゲームの時は、「アクリル床」。
    踏ん張る場合は、プールサイドに使われる「タキストロン床」。
    「人工芝」を用意することもあります。

    何が一番安全か、
    美術スタッフの経験がものを言う世界。
    美術がダメと言ったら、演出が何を言おうがダメ。
    安全を守るため、コレ、テレビの常識なんです。

    2018年3月

    ビジュツのヒミツ③

    理系集団が作る特殊装置

    スタジオを盛り上げてくれるのが、
    電動で動くゲーム装置。
    フジテレビジュツでは「特殊装置」と呼ばれる
    専門スタッフが、作ってるんです。

    フジテレビの誇る理系集団。
    オリジナルのマシーンも、
    動きを制御するプログラムも作っちゃいます。
    おなじみ「ぐるぐるダッシュ」の回転台。
    2台は完全にシンクロしていて、
    必ず定位置で止まるようにプログラム。

    こちらの回るカゴ装置も、理系集団の作品。

    デザイナーのスケッチは、出演者への説明のためにも重要です。

    トークセットにも特殊装置が使われています。
    回っている地球のオブジェがそれ。
    中心から軸をずらして回転させると、どう地球が暴れ出すか。
    美術的表現にも得意の計算で挑みました。

    中にパトランプを仕込んで、
    その光を反射させる装置を組み込む。
    回転させると・・・。
    導火線で爆発した暴れる地球の出来上がり。

    製作工場には「リケジョ」スタッフも勢ぞろい。
    日々、新装置開発に向けて、基礎研究に励んでいるのです。

    2018年3月

    デザインのヒミツ

    セット平面

    ゲームプラン